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インタビュー 2019年3月18日(月)19:00

喜多村英梨&松風雅也が妄想を武器に“この世界の秘密”に迫る台本なしのトーク番組「ワタシン」 (2)

(C) あにてれ

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――「ワタシン」では、科学や歴史、政治、経済、軍事まで、さまざまな話題が展開されますが、収録前に下調べはするのですか。

喜多村:この番組のための下調べはしていないです。私が検索してわかるようなことは、ほかのみんなが検索してもわかることだと思いますので。キーワードからハチャメチャに妄想や空想をする私と、そこにスパイスを効かせる松風さんという構図を楽しんでいただきたいと思っています。

松風:番組中にスマホをいじることが多いのは、そういったことの表れです。ネットに転がっている知識を紹介したいわけではなく、そこから先を楽しんでいただく番組なんです。収録前にどんなホットワードで話そうかとキタエリにLINEで聞くと、テンションが上っているときは聞けば聞くだけ返ってきますからね。とにかく話題がつきなくて、参考リンクで画面が埋め尽くされてしまうくらいです。

喜多村:映画にインスパイアされることも多いです。娯楽映画だけではなく、警鐘を鳴らすようなマジメな作品からも影響を受けます。松風さんいわく「だいたいの映画には軍が関わっている」そうですので。第11回では「拷問」をテーマにお話したのですが、これもハニートラップを題材にした映画「レッド・スパロー」を見ているときに思いついたテーマでした。

松風:ハリウッド映画は事実をもとにしたものが多く、政治、機密、戦争、医療、陰謀、宇宙といったテーマが奥深く見えてくるいいきっかけになると思います。「レッド・スパロー」は、キタエリに勧められた直後、移動時の飛行機で僕も見ました。ロシアの女性スパイのお話で、エンタメあり、陰謀あり、拷問ありで、たくさんの「ワタシン」要素が盛り込まれた作品なのでオススメです。結局、僕もキタエリも知的好奇心が湧いてきてしまうので、気になったことがあったら調べずにはいられなくなってしまうんですよね。

喜多村:松風さんは、私がアポロ11号の話をしたら、即座にスミソニアン博物館に行ってしまうくらいですからね。

松風:それはたまたま、ワシントンD.C.でのイベントに呼ばれたからだよ。

喜多村:そんな偶然ありますか? 私たちが介入できないような、会員制の集まりに顔を出しているのはわかっているんですよ! 実写に関わってきた人ならではの“闇”ですね。

松風:そんな闇ないって(笑)。日常の中にも、世界の仕組みについて「なんだかおかしいな?」と思うことは時々あると思うんです。でもそれは、軽々しく他の人と共有できるような話題ではありません。あえてそれをやろうという「ワタシン」のコンセプトには大いに賛同しています。

――毎回のテーマは、喜多村さんの発案なのですね。

松風:そうです。キタエリにいくつか持ってきてもらって、そのなかから「どうしてもダメ」というものを除外して決めています。

喜多村:収録の前日に「最近のホットワードは?」と聞かれるので、その時々に私が気になっていることをピックアップしているだけです。“臓器売買”を取り扱ったときは、全カットされてしまいましたが(苦笑)。今回(第10、11回)も結構ギリギリかもしれない……。

松風:僕がまったく知らない分野のテーマだったりすると、話題を膨らませようがないので、事前に最低限のすり合わせをしておくこともありましたが、最近はそれすらないですね。

――トークにあたって心がけていることや、目指していることはありますか。

松風:明確な答えを出さないことですね。僕とキタエリで「こうなんです!」と結論を声高に叫ぶことはしない。「世の中にはいろいろあるんだねぇ」くらいで留めておくのが「ワタシン」の完成形です。

喜多村:だから、各分野の専門家をゲストに招くことも考えていないんですよ。専門家ではない私たちが、どんどん妄想を膨らませていくのを、楽しんでいただきたいので。タマゴが先かニワトリが先かと考えることって、とても楽しいんです。人類って本当に、ルーシー(アウストラロピテクス)から派生した存在なのかどうか、とか。教科書に常識として書いてあることが、果たして本当のことなのか疑ってみると、そこに底知れないものが見えてきませんか?

松風:今後は、政治や科学に限らず、幅広い話題を取り扱っていきたいですね。第7回のゲストは細谷佳正くんでしたが、彼とは楽屋裏で恋愛と人間関係の話をしたこともあって、その結果があの回なんです。恋愛のお話を核として、さまざまな分野に触れていく楽しい話ができたと思います。細谷プロデューサーが彼と同じ名字という奇縁もあり、まさに天の配剤でした。

――「ワタシン」は喜多村さんの冠番組であるにもかかわらず、これまで喜多村さんの姿が一度も出てきていないことにも驚きです。今回、収録を見学させてもらって「エリシア・モノローズの黒子は、本当に喜多村さんだった!」と思ったくらいです(笑)。喜多村さんの代弁者であるエリシアは、どのような経緯で生まれたキャラクターなのでしょうか。

喜多村:松風さんとふたりでやる番組なのに、タイトルに「喜多村英梨」の名前しか出ないことに危機感を抱いたんです。これは、顔出しで責任を取りたくないなと(笑)。それに、商業的に考えてもキャッチーな方がいいでしょう?

松風:エリシアのキャラクター原案はキタエリなんですよ。キタエリが漫画家のヒジキさんと一緒に、意見を出し合いながら生まれたキャラクターです。番組を豪華な屋敷風のセットで撮ろうというのも、そこから派生したアイディアでした。

喜多村:エリシアは“財閥”によって守られているんですよ。だから消されないですんでいるという(笑)。

松風:ちなみに、僕の顔の横線は“すべてのことがつながっている”という不思議感を演出するためのアクセントです。

喜多村:事前に決めていたことではなく、初回収録のときに松風さんが突然「顔に横線を入れたい」と言い出したんですよね。

――本作をまだ見たことがないファンの方に向けて、番組をアピールしていただけますか。

松風:「まったく新しい番組を作ろう」という初志は貫徹できていると思います。センシティブな話題も取り扱うので、危なっかしく見えますが、誰かを傷つけるような内容ではありません。番組を通じて「知ったほうがいいこと」「知っても何もしないほうがいいこと」「知らないほうがいいこと」に興味を持っていただけるとうれしいです。

喜多村:みなさんの、ものの見方、世界のとらえ方……価値観を“ハック”するような番組です。ぜひご覧ください!

――アニメハックにからめてのコメント、ありがとうございます(笑)。

松風:あとは人気が出ればね……。視聴者の方からのお便りの少なさが尋常じゃないんです。あまりの数の少なさに、今のところお便りいただいたものは100パーセント採用しています(笑)。

喜多村:本当だよね、番組でTwitterもやっているのに。

松風:もっと視聴者のみなさんに話題を提供していただきたいです。ぜひ、僕たちが知らないことを教えてください。

喜多村:ハッシュタグ「#ワタシン」で、私たちに語ってほしいホットワードを募集しています。よろしくお願いします!

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  • 左上は、喜多村英梨さんの代弁者「エリシア・モノローズ」

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