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ニュース 2019年4月10日(水)18:00

醍醐虎汰朗×森七菜「天気の子」アフレコ収録に初挑戦「一言目を出すのが怖かった」

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新海誠監督(「秒速5センチメートル」「君の名は。」)の最新作「天気の子」の予告アフレコ収録が3月16日、都内のスタジオで行われた。映画.comは、その収録に密着取材を敢行。主人公・森嶋帆高&ヒロイン・天野陽菜の声優に大抜てきされた醍醐虎汰朗森七菜は、新海ワールドに自らの“声”が取り込まれた瞬間、興奮と感動に身体が打ち震えていた。

緊張の面持ちでスタジオに現れた醍醐と森。それもそのはず、2人がアフレコに参加するのは、今回の収録が初めての機会だ。新海監督は、醍醐と森をリラックスさせながら、台本の読み合わせをスタート。醍醐に対して「“自分のまま”でやってもらえれば大丈夫」と声をかけ、森には「勝気な感じを出して。お姉さんぶって喋ってみよう」と指示を出していく。その光景に注がれる、期待に満ちたスタッフたちの視線――「泣きそうなくらい緊張してる!」と瞳を潤ませた森を気遣い、醍醐は「(自分は)取り繕っているけど、(手が)プルプルしてるよ」と笑顔で語りかけていた。

新海監督の「遊びくらいの気持ちでやろう」という言葉を受けて、気持ちを新たにマイクの前へ。「テイクを重ねることがあるが、決して失敗ではなく、セリフのチョイスをしている」「動きながら喋ってもOK」といったアドバイスを与えられた後、新海監督がセレクトしたシーンを、収録前の練習として実践。新海監督自ら“あるキャラクター”の声を当ててサポートするなか、醍醐と森は次第に感覚を掴んでいった。そして、迎えた予告アフレコの本番。TAKE1、TAKE2、TAKE3……新海監督の演出を受けて、醍醐と森は“声”のトーン、スピードを変化させ、“帆高と陽菜”に息吹を注いでいく。そして、ついにOKテイクが生まれる。その場で映像と“声”、RADWIMPSによる音楽が同期したバージョンが披露されると、2人は興奮を抑えきれない様子で飛び跳ね、喜びを爆発させていた。

予告アフレコの収録を終えると、新海監督は「毎日スタジオで絵を描きながら『2人は元気かな』と思っていました。(帆高と陽菜の声は)醍醐君と七菜ちゃんで良かった。今日改めて実感しました」と手応えをにじませる。「最初はガチガチに緊張していました」という醍醐が「新海監督に緊張を和らげていただき、キャラクターの説明も丁寧にしてくださったからこそ、だんだんと安心してお芝居ができるようになりました」と振り返ると、森は「一言目を出すのがすごく怖かったんですが、スタッフの皆さんが優しくしてくださったので、リラックスしてできたかなと思います」と胸中を吐露した。

「自分達の“声”が入った予告を見て、どう思いました?」と新海監督から問いかけられると、醍醐は「自分たちの声なのに別人というか……鳥肌が立ちました! 僕らだけじゃなくて、お客さんもゾクってすると思います」とテンションが上がりっぱなしだ。森も同じく「思わず立ち上がってしまって、そこから少しの間、座る気もおきなかったんです。音楽、帆高と陽菜、そして私と醍醐君、全てがリンクできたのかなと感じて、本当に嬉しい気持ちになりました」と目を輝かせた。

Vコンテを通じて、作品の全容を把握していた醍醐と森。「Vコンテを見た段階では、誰にでも必ず共感できる部分がある映画だと思いました。自分とはまた違う世界で生きている帆高と陽菜ですが、僕、もしくは私だったら“どう動くのか”というように、互いの立場に寄り添いながら見れました。間違いなく感動します」(醍醐)、「新海監督の作品は色々拝見させていただいているのですが、どれも素晴らしくて素敵、それぞれに個性があります。でも、もしも今『一番好きな作品は?』と聞かれたら、私は『天気の子』と答えるくらい、すごく胸に響いたものがあるんです」(森)と思いの丈を述べつつ、昨年12月13日に行われた製作発表会見を経て、現在に至るまでの日々を述懐した。

醍醐「僕は出来る限り、良い声が出せるようになろうと思って、カラオケに通うようにしたんです。少しでも“自分ではない声”で歌ってみたり、モノマネで歌ってみたり――そういうことをやっているうちに、色んな声の出し方を学べた気がしています」

森「(製作発表会見以降)ボイストレーニングに通ってみたり、家で練習したりしていました。ずっと『天気の子』のことが頭から離れなくなっていたんです。例えばこれが実写だったらどうなるのだろうと考えたことも。私が陽菜として、醍醐君が帆高として存在していたらどうなるのか――そういうことをずっと妄想していて、とても楽しかったです」

すると、新海監督は「七菜ちゃんは、水彩の“空の絵”をスタジオに送ってきてくれたんですよ」と秘話を披露。「青空に白い雲が浮かんでいるんです。スタジオにある僕のデスクの前に貼っているんですけど、空が見たくなった時、その絵を眺めて、毎日ほっとしています」と語ると、森は「“空のプロ”といっても過言ではない新海監督に、“空の絵”を素人の私が送りつけるなんて……」と赤面しつつ「『デスクに窓ができたみたいで嬉しい』と仰っていただけたので、とても嬉しかったです」とはにかんでみせた。

作品の進捗について「『順調です』とはなかなか簡単には言えなくて、皆苦労していますね。もっとすごい画が欲しいというのが、各スタッフの求めている状態。それに応えるために昼夜問わず一生懸命やっています」と説明する新海監督。「ただ良いものを作っているという実感は、全員抱いていると思います。良い状態のチームになっているんじゃないかと」と話し、本編のアフレコ収録に臨んでいく醍醐と森にメッセージを託した。

新海監督「声だけのお芝居は、実写作品とはまた違う面白さにあふれていると思うんです。今日は2人だけでしたが、今後他の声優さんとご一緒することになります。“声だけの世界”で彼らがどういうふうに戦い、どういうふうに感情を表現しているのかという部分を見ることができるはず。それは普段の役者としての仕事に還元できることがいっぱいあると思うんです。アフレコ収録の期間中は、“楽しいことが沢山ある”という気分でスタジオに来ていただけたら、こちらとしては凄く嬉しいですね」

天気の子」は、7月19日から公開。

作品情報

天気の子

天気の子 13

「あの光の中に、行ってみたかった」。高1の夏。離島から家出し、東京にやってきた帆高。しかし生活はすぐに困窮し、孤独な日々の果てにようやく見つけた仕事は、怪しげなオカルト雑誌のライター業だった。彼...

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