2019年4月14日(日)22:00
佐藤健主演「るろうに剣心」最終章の製作決定 追憶編&人誅編もとに2020年夏2作連続公開
佐藤健が主演し、シリーズ累計興行収入125億円超を誇る映画「るろうに剣心」の、約6年ぶりとなる新作製作が明らかになった。原作・アニメにおける「追憶編」と「人誅編」をもとにした2作が、オリンピックイヤーの2020年夏に連続公開。佐藤演じる剣心たちの“最終章”が、ついに幕を開ける。
佐藤と大友啓史監督がタッグを組み、和月伸宏氏の人気漫画を実写化した同シリーズ。12~14年に製作・公開された「るろうに剣心」(30.1億円)、「るろうに剣心 京都大火編」(52.2億円)、「るろうに剣心 伝説の最期編」(43.5億円)はいずれも大ヒットを記録し、その超高速アクションとエモーショナルな人間ドラマは日本映画界に新風を吹き込んだ。北米、イギリス、香港、韓国、台湾、フィリピンなどヨーロッパ・アジア諸国を含む世界100カ国以上で配給、および50以上の国際映画祭に出品され、日本のみならず世界的な評価を獲得している。
激動の幕末を戦い抜き、大切な人々を守るため“逆刃刀”を握る緋村剣心が帰ってくる。今回は志々雄真実との戦いの後を描いた人誅編と、“人斬り抜刀斎”と恐れられていたかつての剣心を追う追憶編を映画化。シリーズ最恐の敵・縁(えにし)との死闘、そして剣心の頬に刻まれた十字傷の謎に迫り、幕末と明治を貫く究極のラストへと突き進んでいく。
主演の佐藤をはじめ、大友監督らシリーズ全てを手がけるスタッフが再結集し、18年11月からクランクイン。今年5月まで京都、奈良、滋賀、三重、兵庫、熊本、広島、栃木、埼玉、静岡など全国で大規模なロケを敢行しており、平成と令和にまたがった約7カ月間におよぶ撮影を進めている。大友監督は、「ファンの方が一番大事にしているエピソードだと思いますし、初めて『るろうに剣心』を見る方にも届くような深い物語でもありますので、最終章は気合いをいれ直し、いま全身全霊で挑んでいます」と強い覚悟をにじませた。
場面写真も披露され、頬に一筋の傷が浮かぶ剣心が、うつろな目でたたずむ姿を活写。シリーズ第1作で剣心を演じた際、佐藤は22歳だった。今年3月に30歳となり、運命的とも言えるハマり役に再び身を投じることに、「毎回どの作品も全力で演じていますが、『るろうに剣心』に関しては、やはり特別な思いがあります。また、この二部作は、剣心の十字傷の秘密(剣心の過去)を描いていることもあり、剣心にとって間違いなく一番重要なエピソードです」と語る。前作を終えたころから「もしこの続編を作るとしたら一番難しい」と感じていたようだが、「僕自身が絶対に作りたいと思っていたエピソードを撮影できる毎日を通して、これが自分にとってとても大切な作品になると実感しています」と充実感をみなぎらせている。
「日本が新時代に入ります。そして30歳になり、僕自身も新しい時代に突入します。新しい時代を作るために、自分も生きていくということを、いま感じています」と明かす佐藤。クランクインの日を、「久しぶりに剣心を演じること、大友組ならではの大規模撮影の雰囲気など、全てにおいてソワソワしていました(笑)。でも芝居が始まっていくうちに、『懐かしい』『帰ってきた』という感覚がとても強くなってきました」と振り返り、ファンに向け「2020年、みなさんに楽しんで頂ける作品になるように、自分にとって人生の代表作にするつもりで最後まで演じ切りたいと思います」と決意を述べた。
タイトルや詳細な公開時期、キャストなどは、今後順次発表される。
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