2019年5月1日(水)12:30
原恵一監督“猫耳”断固反対も…、ロシア出身イラストレーターに押し切られる
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柏葉幸子氏の名作児童文学を映像化したアニメーション映画「バースデー・ワンダーランド」の公開直前イベントが4月23日、都内で行われ、メガホンをとる原恵一監督(「百日紅 Miss HOKUSAI」「河童のクゥと夏休み」)、キャラクター/ビジュアルアーティストを務めた、ロシア出身の新進気鋭イラストレーター、イリヤ・クブシノブが出席した。
誕生日を翌日に控える小学生の少女アカネが、謎めいた大錬金術師とその弟子に連れられ、骨董屋の地下室の扉から繋がるワンダーランドで“救世主”として大冒険を繰り広げる。原監督の実写作品「はじまりのみち」にも出演した松岡茉優が、主人公アカネの声を演じる。
これまでにないファンタジー色の強い作品について、原監督は「正直、興味がない分野だが、僕なりに攻めて、攻めて、攻めまくって、サービスしようと思った」と説明。本作の準備段階で偶然、書店でクブシノブの画集を見つけたといい「とにかく速攻で、コンタクトを取った。変なペンネームの日本人だと思ったら(笑)、本当にロシア人の青年で」と起用の経緯を振り返った。
劇中にはアカネの“猫耳”シーンもあり、原監督は「絶対やらないつもりだった。おれ、嫌いなんだから、猫耳」。それでも「イリヤが『絶対に猫耳、やりましょう』って言って、勝手にデザイン画まで描いてきて(笑)。そこまでやりたいなら、わかったよって」といい、結果的にクブシノブに押し切られたと明かした。
そのクブシノブは「原さんは作画の打ち合わせで、アニメーターたちに、カットで何が大事か。こういう動きが見たいとか、フォーカスしてほしいところも、しっかり伝えていた。デザイン、アニメーション、音楽までちゃんとしたイメージがあって、説明もうまいと思いました。とても仕事がしやすかった」と語り、「原さんの絵コンテは本当にすごいので、僕自身も、早く読みたいと思いながら、仕事をしていました」と尊敬のまなざしだった。
イベントには、原監督の大ファンを公言する樋口真嗣監督が駆けつけ、「冒険ストーリーですけど、それ以上に原さんが冒険している。見たことがない原さん映画」と絶賛。「もう還暦迎えますよね? でも、安定路線ではなく、チャレンジングなことを積み重ねている。おれも楽しちゃいけないと思った」と敬意を示していた。
「バースデー・ワンダーランド」は全国で公開中。
作品情報
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誕生日の前日、自分に自信がないアカネの目の前に突然現れたのは、謎めいた大錬金術師の ヒポクラテスとその弟子のピポ――「私たちの世界を救って欲しいのです!」と必死でアカネに請う2 人。そしてアカネ...
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