2019年6月10日(月)21:00
大橋裕之の漫画「音楽」が全編ロトスコープを用いて長編アニメ化 20年1月公開決定
(C)大橋裕之・太田出版/ロックンロール・マウンテン
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大橋裕之氏の漫画を原作とした劇場アニメ「音楽」が、2020年1月から東京・新宿武蔵野館ほか全国順次公開されることが決まった。
監督の岩井澤健治が、約8年にわたる自主制作期間を経て完成にいたった「音楽」は、楽器を触ったこともない不良学生たちが思いつきでバンドを組むことから始まる青春ロック奇譚。制作にあたり、クラウドファンディングで出資を募り、目標金額の350万円を達成した。プロデューサーには、第22回東京国際映画祭の「日本映画・ある視点部門」作品賞を受賞した「ライブテープ」の監督・松江哲明を迎え、アソシエイトプロデューサーを原作漫画「音楽」の担当編集であり、「メモリースティック ポップカルチャーと社会をつなぐやり方」の著者でもある九龍ジョー氏が務めている。なお、キャスト陣は後日発表予定。
アニメーション化にあたり岩井澤監督は、実際に人物の動きなどをカメラで撮影してそれをトレースする“ロトスコープ”という手法を採用。海外では「白雪姫」、国内ではテレビアニメ「惡の華」などに使用されており、登場人物の動きを極めてリアルに表現することが可能となった。手描きの作画枚数は4万枚を超え、クライマックスの野外フェスシーンではダイナミックさを再現するため、実際にステージを組んでミュージシャンや観客を動員したライブを敢行。約70分の作品をすべて手描きで行う、前代未聞の長編アニメーションプロジェクトとなった。
岩井澤監督は、「僕は“前例がない”という言葉が嫌いです。『音楽』を企画した理由は、個人制作での長編アニメーション映画は“前例がない”からで、だからこそ挑戦してみたかったのです」と胸中を明かし、「映像化不可能とまで言われていた『音楽』を自主制作で長編アニメーションにするという試みだけでも相当ハードルの高い企画だと思うのですが、僕は高いハードルをもう一つ作品内に入れています。それこそがこの作品の最大の魅力になっていると確信しています」と、自信をのぞかせている。また、原作者の大橋氏は、「アニメーション映画『音楽』は、岩井澤監督をはじめとするさまざまな方の力が集まり、とんでもないものに仕上がってきております。当たり前ですが軽々と原作を超えております。早くでかいスクリーンで見たいです」と、期待を寄せている。
作品情報
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楽器を触ったこともない不良学生たちが、思いつきでバンド「古武術」を組むことから始まるロック奇譚。
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