2019年10月7日(月)19:00
小林親弘が語る「BEASTARS」の“リアル” 「ゴールデンカムイ」から止まらぬ躍進に思うこと (2)
“リアル”を模索したアフレコ
ドラマや舞台さながらに演じあげた異例の収録方法
――ドワーフウサギのハル役の千本木彩花さん、アカシカのルイ役の小野友樹さん、ハイイロオオカミのジュノ役の種崎敦美さんなど、キャスト全員が動物のキャラクターを演じているわけですが、アフレコにおいて本作ならではの特色はありましたか。
本作のアフレコはプレスコ形式(先にセリフを収録し、その声にあわせて口の動きや表情などを作画していく手法)だったのですが、スタンドマイクではなくガンマイクを上から吊って収録したので「相手の顔を見ながら演技ができる」というのが、他の作品との一番の違いでした。例えば至近距離で相手の表情を見ながら話したり、映画やドラマ撮影のような距離感で芝居ができたのは、やりやすかったし楽しかったです。
例えばアニメの第1話でルイ先輩がヤギのゾーイに「台本を食っちまったんじゃないのか?」と詰め寄るシーンでは、小野さんが実際に相手をつかみながらしゃべったり。ほかにも、レゴシがベンガルトラのビルと決闘する場面では、僕が(ビル役の)虎島貴明くんの肩をつかんだ状態でセリフを言ったり。同時に「そういった形式をどこまで取り入れるのか」という点を、役者のなかで話し合い、監督と相談しながら作っていきました。もちろん自分がどう演じていくかということは大事ですが、本作に関してはみんなで一緒に作ったという感覚が強いです。
――原作者の板垣巴留さんは本作が連載デビュー作であり、アニメのキャストも若手声優の比率が高く、ある種“若い力”が結集した作品という印象を受けます。そういった意味で、熱量を感じる瞬間はありましたか。
熱量はみなぎっていました。収録の後に、みんなで食事をしながら「これを一生で一番良い作品にするつもりでやろうぜ」と話したり、「あそこはこうしてみればよかったね」と話し合ったり。スポーツ漫画のような現場でした。
声優としての“リアル”な思い
飛躍遂げるも「実感が沸かない」
――小林さんといえば、「ゴールデンカムイ」、そして本作「BEASTARS」と、人気漫画原作のアニメの主演に立て続けに抜てきされていますが、ご自身のそういった状況に対してプレッシャーを感じる瞬間はありますか。
実はプレッシャーは全然なくて。「ゴールデンカムイ」の時もそうでしたが、「一生懸命やるしかない」という思いと、「俺の人生じゃないみたいだな」という思いです。こんなにたくさんの方が、自分が関わった作品を見てくれるという経験がないまま33、4歳まできたので、実感が沸かない。ずっとふわふわしています。1話、1話を全力でやろうということだけを考えています。
――初座長経験を経て、主演2作目の本作にはどのような姿勢で臨まれたのでしょうか。
「ゴールデンカムイ」は年上の先輩方が多かったので、先輩方が支えてくださり、「好きなようにやれよ」と言ってくださる現場でした。そして「BEASTARS」は、「みんなで作ろう」という現場。芝居についてみんなで話し合い、やりにくそうなことがあったら「お互いサポートしようぜ」みたいな。劇団感があるいうか。
――ベテランの先輩方に「支えられた現場」を経験されたうえで、今回は若手キャスト中心の「支え合う現場」で奮闘したわけですね。
どちらもとても素敵な現場。キャストに恵まれた現場でしたね。
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