2019年12月5日(木)19:00
近づくクライマックス――梶裕貴「PSYCHO-PASS サイコパス」への憧れと新主人公として見た“景色” (2)
狡噛、宜野座らの登場でうずく“PSYCHO-PASS愛”
気になるのは灼と常守の関係
――本シリーズのファンを公言されていますが、狡噛慎也、宜野座伸元、六合塚弥生ら元刑事課一係のメンバーとの“共演”はいかがでしたか。
狡噛は外務省海外調査局行動課に所属
(C)サイコパス製作委員会
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演じているキャストの皆さんは、声優としても先輩ですし「PSYCHO-PASS サイコパス」歴においても先輩なので、もはや僕はいちファンみたいな感じですね。ミーハーなことを言うと「ついに登場した! 会話しちゃった!!」みたいな気持ちもあります(笑)。もちろんお芝居をする時は違いますけどね(笑)。先輩方が築いてきた時代があり、それが今の「PSYCHO-PASS サイコパス3」の世界観につながっているので、「この方々が来たら安心する」というような、圧倒的な存在感を感じました。
――シリーズへの熱い思いが伝わってきますが、今作への出演が決まった際、一番からみたかったキャラクターは誰ですか?
常守と灼、「2人の間に何があったのか」
(C)サイコパス製作委員会
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(熟考しながら)それは難しいですね……(笑)。狡噛さんはずっとかっこいいなと憧れていたキャラクターなのにもかかわらず、スピンオフ劇場三部作「Sinners of the System」を途中まで見ている段階では「もう会えることはないのかな」と残念に思っていたので…まさかの日本に帰ってくるという展開になり、早い段階で(灼として作中で)合流できたのは本当にうれしかったですね。今後の展開という意味でいうと、灼は常守監視官の推薦で一係に入ったので、「2人の間に何があったのか」という点はとても気になります。
――常守と狡噛といえば、まさに一期、二期を担ってきたキャラクターですね。梶さんが思う2人の魅力はどこでしょうか。
朱ちゃんについては、彼女がいたから、この世界は変わってきていると言えるのではないでしょうか。狡噛さんは、もともと人間臭い人でしたが、「Sinners of the System」でいろいろなことを経験するなかで、「人が人として生きていくうえで、自分に何ができるのか」みたいなことを、これまで以上に考えているように見えました。そんな彼らと、今の一係のメンバーが会ったら、どのような爆発力が生まれるのか。成長した朱ちゃんと灼が作中で出会ったら何が生まれるのか。シビュラシステムをぶち壊すほどの何かが生まれるのか……というところは気になります。あとは、宜野座さんと霜月さんの絡みももっと見たいですね(笑)。
「PSYCHO-PASS サイコパス」シリーズの“未来”への期待
――メインキャラクター、日本を取り巻く状況など大きな変化を遂げた今作ですが、梶さんが思う中盤以降の見どころはどこでしょうか。
シリーズの中心にあるのは「やはり人間」
(C)サイコパス製作委員会
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宗教色が強くなっていきます。「PSYCHO-PASS サイコパス 3」から大きく変わったことといえば、やはり日本が鎖国をやめたことです。そこから、それまでの日本にはなかった宗教や文化が入ってきて、そこに政治もからんできます。テレビシリーズのアニメーションで、そういった重い題材を描くことはなかなかないと思うので、そこに踏み込むのも「PSYCHO-PASS サイコパス」ならではだなと感じています。
――確かに、ストーリーが進むほどに、宗教や政治といった要素が色濃くなっていきますね。そういった意味で、今作を形作る “中心的要素”はなんだと思われますか。
やはり人間。「人間」でしかないと思います。結局、訴えていることはシンプルで「人が人らしく在るためには」ということではないでしょうか。そもそもシビュラというシステムも人間が作り、それに従うのも人間、鎖国をやめたのも人間、入ってくる移民も人間だし、そこから生じる問題も人間同士のいざこざです。本シリーズは、本当に現代社会を風刺しているなと思いますね。でも人間が関わっている以上、シビュラシステムが本当の意味で「完成」することはないんじゃないかなとも思うんです。そう考えると…いち視聴者としては今後の展開がすごく楽しみですが、少し悲しい気持ちにもなります。
――最終話へと近づいていることもあり、「PSYCHO-PASS サイコパス」シリーズに待ち受ける“未来”、しいてはシビュラシステムの“未来”がどうなるのか気になるところです。
「Sinners of the System」の公開時に、関智一さんと野島健児さんに「シリーズ全体において、『Sinners of the System』はどういう位置付けの作品か」とうかがったところ、「大きな歯車が動き出した」とおっしゃっていました。梶さんは、今回シリーズ最新作「PSYCHO-PASS サイコパス3」に出演されて、「未来へと向かうための歯車が動き出した」というような感覚はありますか。
「PSYCHO-PASS サイコパス」の“未来”には何がある――?
(C)サイコパス製作委員会
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今期から参加していることもあり、僕自身はまだそういった感覚はありませんが、シリーズ初期から演じてこられた皆さんからすると「また違う場所で、新たな歯車が動き出した」という感慨深い思いがあるのではないでしょうか。一係のオリジナルメンバーの時代から時を経て、後継として現メンバーの一係が誕生しました。鎖国によって、これまで規制されてきたものが解除された今、それぞれがそれぞれの役割のなかで「この社会の平和をどう守っていくのか」という思いを抱えています。そう考えると、今回のテレビシリーズは全8話ですが、シリーズのいちファンとしては「まだまだ助走にすぎないのではないか」「大きな歯車が動き出し、これからもっともっと大きな物語になっていくのではないか」という期待があります。
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