2020年11月5日(木)04:00
岩手県が舞台の日常ファンタジー「岬のマヨイガ」21年にアニメ映画化 監督は「のんのんびより」の川面真也
児童文学作家の柏葉幸子氏による小説「岬のマヨイガ」が、2021年にアニメ映画されることが決定し、ティザービジュアルとティザーPVが披露された。「のんのんびより」シリーズの川面真也が監督、「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」の吉田玲子が脚本を務め、david productionがアニメーション制作を担当する。
同作は、岩手県出身、盛岡市在住の柏葉氏が東日本大震災をモチーフに描いた日常ファンタジー。遠野物語を彷彿とさせる東北の民話を交えながら、震災で居場所を失った 17歳の少女が海の見える古民家“マヨイガ”で新しい家族と共同生活を送る姿が描かれる。
脚本の吉田は、「今に迷い、未来に迷い、過去にも迷いを残しながら、人は生きているのかもしれません。原作を拝読し、そんなことを考えました」と原作にふれた感想を述べ、川面監督は「おいしいごはんと、隣にいる人の笑顔。いい香りのお茶と、楽しい会話。家族という言葉に縛られない、あたたかなつながり。『岬のマヨイガ』はその心地よさを必要とする人たちが出会う家です。疲弊した心に弾力をつけて、自立へと踏み出す場所です。ぜひ劇場で柔らかな風景と音楽に包まれて、彼女たちと一緒にマヨイガへと足を踏み入れてみてください」と呼びかけている。
ティザーPVでは、被災地や避難所にたたずむ少女の姿を活写しながら、緑豊かな自然のなかにある古民家にたどりつく様子が描かれ、ナレーションは岩手県出身の久慈暁子(フジテレビアナウンサー)が担当している。
作品情報
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居場所を失った17歳の少女。彼女が辿り着いたのは、どこか懐かしさと共に温かみを感じさせる、海の見える古民家“マヨイガ”だった。それは、“訪れた人をもてなす家”という、岩手県に伝わるふしぎな伝説。...
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