2021年1月5日(火)19:00
「ゆるキャン△ SEASON2」花守ゆみり&東山奈央 取材メモで助かることと助からないこと (2)
(C)あfろ・芳文社/野外活動委員会
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花守:ちょうどお腹がすきそうな時間帯に収録をしていたのですが、その写真を見るたびに「ああ、京極監督たちは美味しいものを食べていたんだなあ」と。「ロケハンいいなあー」って(笑)。
東山:(ナレーション風の言い回しで)それが実は、現場にご用意して……ございませーんという(笑)。
一同:(笑)
花守:実際に食べないと気持ちになれないよね。
東山:ほんと。美味しい芝居できないよねっていう。
花守:そういう漫才を毎回しています(笑)。
東山:写真だけでなく地方別の調理法なども細かく書いてあって、「だから、ふわふわして美味しいんです」みたいなことも書いてくださっていて。イメージしやすくて助かる部分もあるんですけど、助からない部分もあるっていう(笑)。
花守:もう全然助からない……いや、助かっているんですけど(笑)。詳細にイメージできてしまうので、お腹がなりそうになりながら録っています。
――本筋から離れた質問で恐縮ですが、さきほど花守さんは、黒沢ともよさんのことを「ともよ先生」と言われていました。そう呼ぶようになったきっかけがあったのでしょうか。
花守:きっかけ……なんだったんですかね。
東山:どっちが年上なの?
花守:ともよちゃんのほうが年上です。最初にご一緒した作品で仲良くなって、私がデビューして2、3年の頃に海外のイベントで彼女とご一緒して、そこでたくさんお話をさせてもらったんです。そのときもなぜか私がずっと先生と呼んでいて(笑)。実際、役者としても声優としても先生なんですけれど。
東山:先輩じゃなくて先生ってどういうこと? 謎は深まるばかり。
花守:彼女がでる舞台に誘われて見にいったら、感動してめちゃくちゃ泣いてしまって、それからもうずっと先生と呼ぶようになって。
東山:リスペクトしているんだね。
花守:そうなんです。こんな話、彼女には聞かれたくない(笑)。聞かれたくないけど、業界に入ってお芝居って本当に広いんだと感じたのが彼女の演技を見てからで、いろいろなことに挑戦できるようになったのも彼女のおかげなんですよね……という話をここでしていいのかなと考えながら……。
――変な質問ですみません。そうしたきっかけがあっての「先生」だったのですね。黒沢さんご本人は、先生と言われてどんな反応をされているのでしょう。
花守:本人は嫌がっています(笑)。「そんな、もっとくだけてよ」と言われ続けていて、私が勝手にリスペクトをこめて先生と呼んでいるだけなんですけれど。ほんとに誰にたいしてもフレンドリーで人間としても大好きな人なんです。だから、彼女が「ゆるキャン△」に、しかもなでしこの幼なじみとして参加すると知ったときはすごくうれしくて……なんだか恥ずかしいですね(笑)。
――「ゆるキャン△」が「SEASON2」になって変わったところと、変わらないところを聞かせてください。
花守:京極監督をはじめとするスタッフの皆さんは、前作のよさを保ちつつ、新たな魅力をどうやって出すかをすごく考えながら1話、1話つくられていて、その熱意に応えられるように私たちも役に向き合っています。そのなかで、これまで見えてこなかった、なでしこやリンの内面が掘り下げられているなと毎話感じています。私は「SEASON2」で描かれる桜(※なでしこの姉)とリンの関係がすごく好きなのですが、そうした新しい関係性や、なでしこ、リンたちの変わらないなじんだ会話の両方を楽しんでもらえたらうれしいです。
(C)あfろ・芳文社/野外活動委員会
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東山:前作のリンは、まずなでしこと打ち解けて、最初はちょっと苦手だと思っていた(大垣)千明とも距離が縮まり、最後はみんなでクリスマスキャンプをしたことで「みんなといるのも悪くない」というスタンスになったと思います。見どころとしては「SEASON2」では途中なでしこに対して「えっ、そんなこと言っちゃうの!?」みたいなセリフがひとつあって、私は驚いてしまって。
花守:「そんな急に……」と言っていたよね。
東山:思わずちょっとドキッとしてしまいました(笑)。
花守:リンちゃんのなかで、なでしこってそんなに大切な位置にあるんだと実感できるセリフがあるんです。(しみじみと)いい関係ですよねえ。いつの間にか2人はかけがえのない友達になっていて、そのセリフを聴いたときにはぽろっと涙がでてきてしまいました。
東山:何気ないシーンで、なんともいえない涙が流れてくることが多いよね。
花守:世界が本当にやさしいんです。
東山:ほんとにあたたかいなあと思えるシーンが多くあって、その演出がどれも実に素晴らしいんですよね。アフレコが終わったあと、京極監督に「この演出やばいです!」と感想を伝えにいっています。
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