2021年1月28日(木)08:00
「封神演義」の少年神が現代に転生 中国の3DCGアニメ「ナタ転生」2月26日公開
「白蛇 縁起」の制作スタジオ「追光動画」が4年の歳月をかけて製作
(C)Light Chaser Animation Studios
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中国で興行収入70億円を突破した「白蛇 縁起」の制作スタジオ「追光動画」が4年の歳月をかけて製作した3DCGアニメーション映画「ナタ転生」が、2月26日に公開されることが決定。中国での公開は2月12日を予定しており、中国アニメーション史上、最速での日本公開となる。
題材となる“ナタ”とは、「封神演義」に登場し、3000年以上前の世界で絶大な権力を持つ一族・東海龍王の息子・三太子に歯向い死闘を繰り広げた7歳の少年神のこと。息子を殺され激怒した東海龍王が「町の百姓たちの命が惜しければ、自らの死で罪を償え」と脅し、ナタは百姓たちを守るため自ら命を絶つ。このことから、中国人にとっては「定められた運命に屈することなく、権力にも負けない不屈の精神を持っている少年神」として親しまれる。その一方、わがままで自由人な一面もあり、パンク精神を持ち合わせている悪ガキとしても有名だ。
ナタを題材にした映画といえば、興行収入780億円を超えた「ナタ 魔童降臨」(2019)が有名だ。本作では、ナタが「現代に生きていたら?」という考えをベースに、東洋の美学とナタが持つ反骨精神の“パンク要素”を融合。アヌシー国際アニメーション映画祭(2020)ではWIP部門にノミネートされ、中国国内のSNSでは映画関連話題閲覧数が7億8000万回を記録している。
(C)Light Chaser Animation Studios
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公開決定に際し、本予告、本ポスター、場面写真もお披露目。本作では、ナタがバイク好きの好青年・李雲祥(リ・ウンショウ)に転生したところから物語が始まる。映像では、革ジャンを羽織り、バイクで縦横無尽に駆け回る雲祥の姿を活写。従来の“わんぱくで元気な少年神ナタ”のイメージ像を覆している。
やがて、東海龍王の息子・三太子の生まれ代わりである三公子が、ナタに前世で殺された恨みを晴らそうと雲祥の命を狙い始める。仲間たちも次々と危険にさらされ、市民をも巻き込む決死の戦いが展開。まだ自分がナタの生まれ変わりだと気づいていない雲祥だが、三公子と戦うためには、ナタの魂を呼び覚まし、覚醒しなければ戦うことができない。人間と神が共存した世界で、雲祥は大切な仲間や、市民を守るために立ち上がる。
「ナタ転生」は、2月26日から東京・TOHOシネマズ池袋、TOHOシネマズ上野ほか全国順次公開。
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