2021年3月23日(火)12:00
キートン山田、「ちびまる子ちゃん」との31年振り返り「みなさん方に感謝したい」 卒業回が3月28日放送
アニメ「ちびまる子ちゃん」で31年にわたってナレーションを務めたキートン山田が、3月28日放送回をもって番組を卒業することをうけ、作品への思いを明かした。
卒業回となるエピソード「ある春の一日」は、夜桜会に行くことになったまる子が、次々と不運に見舞われるというストーリー。キートンは「いつものナレーションとはちょっと違った登場の仕方」をしており、「ナレーション以外のせりふだったので、たった2言でしたが、難しかったです。でもナレーションでは出せない感情が出せて、役者に戻ったようでうれしかったです」と収録を振り返っている。
31年間の「ちびまる子ちゃん」との歩みのなかで「一番の思い出」は、原作者・さくらももこさんとの別れだったという。「実はさくらさんが亡くなった時には、ぼくは心の中で、“75歳になったら『ちびまる子ちゃん』を卒業させてもらう”って決めていたんですが、まださくらさんに言える段階ではなくて。できれば今日、この時にさくらさんに言いたかったな。それが一番残念なことかな。実はさくらさんのお別れ会で、さくらさんの生い立ちをナレーションで語ったんです。TARAKOさんと2人で。でも感謝するにはすでに遅く、一言ありがとうと言いたかった」と思いをめぐらせる。
卒業回「ある春の一日」の一場面
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後任のナレーションは発表されていないが、「どなたかわかりませんが、その人の世界で良いと思う。その方がぼくも楽かな。潔く別の方だとわかるようにやってくれたら良いなと思いますね。“かわりましたよ!”っていう方が良いとぼくは思う」とアドバイス。そのうえで、「これからは『ちびまる子ちゃん』をお客さんとして見続けていきます」と語っている。
さらにファンやスタッフに向けて、「ファンの皆さんもですし、番組は大勢のスタッフで作られていて、特に『ちびまる子ちゃん』は同じ番組を31年間続ける上で、大勢のスタッフと関わってきたので、そのみなさん方に感謝したい。こんな長寿番組に出会うのは一生に一度あるかないかですよね。たくさんあるナレーションのお仕事の中で一番気を遣うのはこの『ちびまる子ちゃん』なんです。せりふの分量は少ないけど、勢いでできないから、体調とかも含めて一番気を使う。この年までやってこられたことに、スタッフのみなさんに感謝です」とメッセージを送った。
31年分の思いを伝えたキートン。番組スタッフ陣も、「31年間、1445回もの間、おかしみがあり温かみのあるお声で、いつもまる子たちを、そして番組を支えてくださり本当にありがとうございました! キートンさんには感謝しかありません。本当にお疲れ様でした! ご卒業されるこの『ある春の一日』をキートンさんにささげます。いつも応援して下さる視聴者のみなさま、この特別な30分をどうぞ最後の最後までお見逃しなく!」とコメントを寄せている。
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