2021年7月6日(火)21:00
細田守監督「竜とそばかすの姫」、カンヌ映画祭「カンヌ・プルミエール」部門に選出
細田守監督の最新作「竜とそばかすの姫」が、カンヌ国際映画祭 オフィシャル・セレクション「カンヌ・プルミエール」部門に選出された。本部門で日本映画として唯一の選出作品だ。前作「未来のミライ」もカンヌ「監督週間」で上映されたが、今回は、細田監督にとって初の公式選出でのカンヌ参加となる。
「竜とそばかすの姫」は、母親の死により心に大きな傷を抱えた主人公が、“もうひとつの現実”と呼ばれる50億人が集うインターネット上の仮想世界<U(ユー)>で大切な存在を見つけ、悩み葛藤しながらも懸命に未来へ歩いていこうとする勇気と希望の物語。ハリウッドやヨーロッパのトップクリエイターも参加し、「現実世界×仮想世界」双方の作品を創り上げるために、日本と世界の才能が集結した。
「カンヌ・プルミエール」部門は、本年、これまでの作品が高く評価されている監督達の注目すべき新作を集めた新設部門。細田監督の他には、「プラトーン」や「JFK」「スノーデン」で知られるオリバー・ストーン監督、「逃げた女」でベルリン映画祭銀熊賞(監督賞)受賞したホン・サンス監督や、「アンチクライスト」や「ニンフォマニアック」などで知られる女優・シャルロット・ゲンズブールの初監督作品など名だたる世界の監督陣が顔を揃える。
1960年にカンヌ国際映画祭からアニメーション部門を独立させる形でアヌシー国際アニメーション映画祭が創設され、カンヌは実写、アニメーションはアヌシーという暗黙のルールがある中で、本作が選出されたことは希有なことであり、また今回「カンヌ・プルミエール」部門に選出された13本の中で、日本から選ばれた唯一の作品ということも、歴史的な快挙と言える。
細田監督は7月15日午後8時(現地時間)に、カンヌでのワールドプレミアに臨む予定だ。日本公開は7月16日。
▼細田守監督コメント
前作「未来のミライ」がカンヌ国際映画祭・監督週間に選ばれたことに続き、
今回「竜とそばかすの姫」がオフィシャル・セレクション「プルミエール部門」に選ばれたことをとても光栄に思います。
アニメーション映画がカンヌ国際映画祭に選ばれること自体が極めて稀なことであり、
今回の選出が、これから変化していく新しい映画の価値を観客に指し示す兆しと思います。
コロナ禍の中で一時途絶えていた映画文化が再び復活する姿を、共にカンヌの地で祝い、感じたいと思います。
作品情報
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