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ニュース 2022年1月17日(月)12:00

岩波ホール、54年の歴史に幕 7月29日での閉館が決定

岩波ホール

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東京・神保町の老舗ミニシアター「岩波ホール」が、7月29日で閉館することがわかった。公式HP()では「新型コロナの影響による急激な経営環境の変化を受け、劇場の運営が困難と判断いたしました」と発表されている。

1968年2月に多目的ホールとして開館し、故・川喜多かしこ氏と同ホール総支配人の故・高野悦子氏が名作映画上映運動「エキプ・ド・シネマ」をスタート。「エキプ・ド・シネマ」は「日本では上映されることの少ない、アジア・アフリカ・中南米など欧米以外の国々の名作の紹介」「欧米の映画であっても、大手興行会社が取り上げない名作の上映」「映画史上の名作であっても、何らかの理由で日本で上映されなかったもの、またはカットされ不完全なかたちで上映されたもの」「日本映画の名作を世に出す手伝い」という4つの目標を掲げていた。

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インド映画「大樹のうた」(サタジット・レイ監督)を上映し、単館映画館の道を進み、これまで65カ国・271作品の名作を上映。数々の秀作を上映し、多くの映画ファンを魅了してきた「岩波ホール」。開館から54年――その歴史に幕を下ろすことになった。

現在は「ユダヤ人の私」を上映中。今後は本年度上映予定だった「安魂」「ジョージア映画祭 2022」「金の糸」「メイド・イン・バングラデシュ」を順次公開。6月4日から公開される「NOMAD(原題)」が最終上映作品となる。

なお「エキプ・ド・シネマの会」会員制度も、7月29日をもって終了(新規募集・継続の受付は、本日1月11日で終了となる)。現在入会中の会員は、7月29日まで利用可能。その他エキプ会員制度についての詳細は、決定次第、告知される。今後の上映スケジュールの詳細は、岩波ホールHPにて案内される。

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