2022年1月18日(火)21:00
堤真一&竹内涼真&杏、「もののけ姫」安藤雅司監督の鹿の描写に感激 「鹿の王」の出来に手応え
アニメ映画の声優に初挑戦した堤真一、安藤雅司監督の褒め言葉に「救われます」
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上橋菜穂子氏の人気ファンタジー小説をアニメーション映画化する「鹿の王 ユナと約束の旅」の完成披露試写会が1月17日、東京・内幸町のイイノホールで開催され、声優を務めた堤真一、竹内涼真、杏、安藤雅司監督が登壇した。
本作は、「もののけ姫」「千と千尋の神隠し」「君の名は。」の作画監督で知られる安藤が初監督に挑み、人類と謎の病の壮大な戦いを描いた冒険物語。最強の騎士団「独角」の最後の頭であったヴァン(CV:堤)は、強大な帝国・東乎瑠(ツオル)を相手に戦ったが敗れ、奴隷となり岩塩鉱に囚われていた。ある夜、不思議な山犬たちが岩塩鉱を襲い、死に至る謎の病「黒狼熱(ミツツァル)」が発生。山犬に噛まれながらも生き残り、脱走したヴァンは、幼い少女ユナ、天才医師ホッサル(CV:竹内)、自身を追う戦士サエ(CV:杏)と運命的な出会いを果たす。
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アニメ映画の声優に初挑戦した堤はオファー時を振り返り、「お話を頂いたときは嬉しかったんですが、アテレコの経験がなかったので、『もしやるなら、長いNGを出しても良い環境でやらせてください』とお願いしました」と、当初は自信がなかったことを明かす。
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同じくアニメ映画への参加は初となった竹内も、「『あのホッサルの美しいビジュアルから聞きたい声は何だろう』とか、ホッサルの人となりとか、『何を求めて生きてるんだろう』とか考えながら、現場に入りました。相手役の声優さんがものすごくて、完璧に求めているところを一発で出してくる。すごく悔しかったんですが、安藤監督に寄り添って頂いて、何テイクも何テイクも重ねました」と述懐。安藤監督は「自らNGを出されたりもしていましたよね」と竹内の健闘を称え、竹内も「結果的には、すごくホッサルと共鳴できました」と深くうなずいていた。さらに安藤監督は、「皆さん本当に素晴らしくて、録音ブースのこちら側で、何度も『良い声だなあ』と堪能させてもらいました。皆さん本当に誠実で、謙虚に真摯に作品に取り組んで頂いたのが伝わってきました」と改めて賛辞をおくり、堤はその言葉に安堵したようで「救われます」と呟いていた。
髪をばっさりカットし、ボブヘア姿を披露した杏
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声優キャスト陣がお気に入りシーンをフリップで発表するコーナーでは、全員が「鹿」という回答で一致。髪をばっさりカットし、ボブヘア姿を披露した杏は、フリップに鹿のイラストを描いており、「鹿しかない(笑)!」と明言した。「(ヴァンと行動をともにする)飛鹿(ピュイカ)は気付いたら懐に入ってくる、瞳もすごく素敵で。『もののけ姫』でも描かれていますが、安藤さんが描く動物は本当に素敵ですね」(竹内)、「動物は全て骨格が違って、例えば犬と狼でも違うので、姿勢や角度を表現して、その絵を動かすのが難しいみたいですね」(堤)、「『飛ぶ鹿』と書いてピュイカなので、人を乗せて飛ぶという現実にはない描写もあります。そういった部分がアニメの世界で描かれているところも夢があって、『乗りたいな』と思いますね」(杏)と、3人はそれぞれ、安藤監督の描く鹿に感激した様子だった。
「もののけ姫」の主人公・アシタカとともに旅をするヤックルを描いた経験が役に立ったという安藤監督は、「難しいのは、動物をどれだけ擬人化していいのかということ。親しみやすいとはいいながらも、動物ならではの距離感や自然な挙動、人間の感情ではないもので動いているというところが、上手く表現できればいいなと思いながら描きました」と、こだわりを語っていた。
「鹿の王 ユナと約束の旅」は、2月4日から全国で公開。
作品情報
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飛鹿(ピュイカ)に跨り戦った最強の戦士団<独角(どっかく)>。その最後の頭であったヴァンは、強大な帝国・東乎瑠(ツオル)を相手に戦ったが敗れ、奴隷となり岩塩鉱に囚われていた。ある夜、ひと群れの不...
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