2022年3月18日(金)21:00
磯村勇斗、山本直樹原作×城定秀夫監督「ビリーバーズ」で映画初主演 オペレーター役に
オペレーター役を演じる磯村勇斗
(C)山本直樹・小学館/「ビリーバーズ」製作委員会
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俳優の磯村勇斗が、カリスマ的人気を誇る漫画家・山本直樹氏が「カルト」の世界に切り込み、人間の欲望をあぶり出した問題作を城定秀夫監督が実写映画化する「ビリーバーズ」で、純粋な信仰心と抑えきれない欲望の間で揺れ動く主人公のオペレーター役を演じることがわかった。
ある孤島で生活をする2人の男と1人の女。男の1人は「オペレーター」、女は「副議長」、もう1人の男は「議長」と互いに呼び合い、揃いのTシャツを着ている。「ニコニコ人生センター」という宗教的な団体に所属している3人は、無人島での共同生活を送り<安住の地>へと旅立つ日に思いを馳せる。しかし、ある事件をきっかけにその関係がほころび、人間の本能がむき出しになっていく。
過激な内容ゆえ映像化不可能とも言われた問題作。原作の長年のファンである城定監督が、その世界観へ最大限のリスペクトを込めながら脚本を執筆、絡みつくような官能美に、乾いたユーモアとバイオレンスを交え、唯一無二の映像世界を作り上げた。
(C)山本直樹・小学館/「ビリーバーズ」製作委員会
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NHK連続テレビ小説「ひよっこ」(17)ではヒロインと恋に落ちる心穏やかな好青年役、映画「ヤクザと家族 The Family」(20)ではヤクザ相手に一歩も引かないアウトロー役など、多彩な演技力を見せる注目俳優の磯村。本作では、宗教的な団体の中で、食欲、性欲などいかなる欲も捨て去り浄化を目指すオペレーターを演じ、どこか浮世離れした3人の登場人物の日常に見事な説得力をもたらしている。
7月から、テアトル新宿ほか全国順次公開。
(C)山本直樹・小学館/「ビリーバーズ」製作委員会
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▼磯村勇斗コメント
初主演の映画が「ビリーバーズ」で良かったと心から思います。
原作と脚本を読んだ時、自然とこの物語の世界を生きてみたいと感じました。
俗世間と、それに対して、可能な限り欲望を削ぎ落とし、信仰する力で安住の地を求める世界。
異様にも映るこちらの世界の方が純粋で、常識に囚われている世の中の方が異常なのかもしれない。
ビリーバーズで生きる人物たちは皆一生懸命です。だからこそ滑稽にも見えて笑えてくる。
信仰があり、エロスがあり、不気味だけどどこか哀愁があり。
人間の本能の先にあるものは何なのか。
混沌とした今の時代だからこそお届けしたい作品です。
▼城定秀夫監督監督
「オペレーター」という風変わりな役名でこの狂気の物語を力強く牽引するのが磯村勇斗さんです。食事制限で体を絞り、髪と髭を伸ばし、電気も水道もなく、虫は入るわ、雨漏りするわの安普請の劇用プレハブに撮影前から泊り込んで役作りをし、全身全霊で演じてくれた磯村さんの存在がなければこの映画は成立しませんでした。
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