2022年3月28日(月)12:00
人気マンガ「ウツボラ」、前田敦子主演でドラマ化 一人二役でミステリアスな双子役に挑む
WOWOWで放送・配信予定
(C)中村明日美子/太田出版
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中村明日美子氏の人気マンガ「ウツボラ」(太田出版)が、WOWOWでドラマ化されることが決定した。主演を務めるのは、前田敦子。美しくミステリアスな双子役に一人二役で挑んでいる。
原作は、「同級生」シリーズなどで知られる漫画家・中村氏によるサイコサスペンス。同作は連載当時、ミステリアスな展開と官能的な描写が話題を呼び、「このマンガがすごい2011」第7位にランクイン。完結後も読者による考察が繰り広げられるなどカルト的な人気を誇っている。
ある日、美しい女性「朱」が謎の死を遂げた。彼女と入れ替わるように、「朱」の双子の妹と名乗る「桜」が人気作家・溝呂木の前に現れる。実は、溝呂木は「朱」の小説「ウツボラ」を盗用していた。「ウツボラ」の元原稿を持つ「桜」は溝呂木にある提案を持ちかけ、やがて溝呂木は深い闇へと追い詰められていく。一方、刑事たちは「朱」の死の真相を追っていた。怪死事件とひとつの小説をめぐって、物語は思いもよらない結末へと向かっていく。
前田は、溝呂木を翻弄する美しい双子「朱」と「桜」を一人二役で演じる。原作者の中村氏が「今まで何度か実写化のお話をいただいたものの実現することはなく、内容的に難しいのだろうと半ば諦めていました」と明かすように、幾重にも張り巡らされた謎や人間の深部に迫るストーリー、官能的な描写など、映像化にあたっていくつもの課題があったが、重要視されたのは「朱」と「桜」の配役だった。中村氏は「前田敦子さんならぜひ」と本作の映像化を快諾したという。
ミステリアスかつ艶やかな役どころに気合十分な前田は、「明日美子先生のとても繊細な絵は女性の深く重たく美しい部分が一コマ一コマに描かれていて、凄く心惹かれた作品でした」と原作の魅力を語り、「2人(朱と桜)を演じさせていただける事、本当に嬉しいです」とコメントを寄せた。溝呂木をはじめとする登場人物のキャストは、続報で発表される。前田と中村氏のコメント全文は以下の通り。
【前田敦子】
――本作への出演について
人間の心情が濃厚に入り組んでいる作品で、読み進めるとともに桜と朱の迷宮に私もすっかり迷い込んでしまいました。
明日美子先生のとても繊細な絵は女性の深く重たく美しい部分が一コマ一コマに描かれていて、凄く心惹かれた作品でした。
2人を演じさせていただける事本当に嬉しいです。
脚本にはウツボラの世界観がしっかり映し出されていて撮影が楽しみでなりませんでした。
――視聴者へのメッセージ
桜になるためには何が必要か、朱になるためには何が必要か、話し合いながら、細かく作り上げていきたいです。
暖かい、冷たい。
見てくださる皆様に伝わるようしっかり向き合いたいと思います。
【原作者・中村明日美子氏】
――ドラマ化が決定したことについて
今まで何度か実写化のお話をいただいたものの実現することはなく、内容的に難しいのだろうと半ば諦めていましたが、今回遂に実現しました。
制作側の皆様にはたくさんのご苦労があったことと思います。が、その分意気込みや思い入れの熱さをひしひしと感じました。
箱庭的な迷宮物語が現実の俳優さんたちによってどう蘇るのか、大変楽しみにしております。
――視聴者へのメッセージ
不穏な空気、陰鬱な展開、官能的な関係性など…ダークな雰囲気が漂うストーリーですが、全てが過ぎた時には何かふと腑に落ちてすっきりとするある種の爽やかさすら感じるような作品になっております。
どうぞ最後までご覧いただければ幸いです。
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