2022年5月16日(月)21:00
「シン・ウルトラマン」初日舞台挨拶 樋口真嗣監督「いろんな仕掛けがあるので、2度、3度と見て」
庵野秀明が“総監修”としてクレジットされている
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庵野秀明が企画・脚本を手がけ、国民的特撮ヒーローの新たな誕生と戦いを描いた映画「シン・ウルトラマン」が5月13日、全国401館(IMAX39館含む)で封切られた。東京・TOHOシネマズ六本木ヒルズで初日舞台挨拶が行われ、ウルトラマンになる男・神永新二を演じた主演の斎藤工、共演する長澤まさみ、西島秀俊、有岡大貴(Hey! Say! JUMP)、早見あかり、メガホンをとった樋口真嗣が出席した。
庵野氏と「シン・ゴジラ」でもタッグを組んでいる“盟友”の樋口監督は「4年前に庵野から『やってよ』と言われたのが始まり」と振り返り、「庵野の本(脚本)と寸分違わないものを作ったつもり。4年間がとりあえず形として終わる」と万感の思いを吐露。さらに「大ヒットすると(ヒット御礼舞台挨拶の)呼び出しもかかるので、そういうことを期待しつつ、いろんな仕掛けがあるので、2度、3度と見てほしい」とアピールする場面も。舞台挨拶では、庵野氏の名前が“総監修”としてクレジットされていることも明らかになった。
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主演の斎藤は同日朝、自ら劇場に足を運び、本作を改めて鑑賞したといい「ちょっと遅刻してしまったんですが(笑)、客観的に見るつもりが、いいように引きずり込まれた」と興奮しきり。「分断、分裂、対立、孤立の時代に加速しているなか、円谷(英二)さんがシリーズにこめた、他者を思いやる原初的な優しさや愛、命の尊さといった思いのバトンが、子どもたちへの未来の希望になることを祈っています」と切なる願いを語っていた。
「禍威獣(カイジュウ)」と呼ばれる謎の巨大生物に立ち向かう「禍特対(カトクタイ)」の隊員であるキャスト陣も、本作の封切りに感無量の面持ち。分析官の浅見弘子を演じた長澤は、ウルトラマンの手に乗るシーンについて「撮影はグリーンバックなので、ちゃんと乗れているのかなと想像しながら演じた」と回想。西島は禍特対の班長・田村君男を演じ「そりゃ、うらやましいです。僕もウルトラマンになりたかった」と変身願望を明かした。
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有岡と早見はそれぞれ非粒子物理学者、汎用生物学者という特殊な役どころに挑み、「撮影に入る前に、科学専門雑誌をどさっと受け取り、宇宙のすべてを支配する数式が書けるよう練習した」(有岡)、「理系スイッチが入り、ますます早口になったが、そこからグルーブ感が生まれ、気持ち良かった」(早見)と振り返っていた。
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舞台挨拶では、本作の主題歌「M八七」(エムハチジュウナナ)を書き下ろした米津玄師からのメッセージ動画も上映された。
<米津玄師メッセージ>
映画『シン・ウルトラマン』公開おめでとうございます。米津玄師です。
今回、主題歌を担当させていただき、「M八七」という曲を作らさせてもらいました。『シン・ウルトラマン』という映画の主題歌をまさか自分が担当させてもらえるとは夢にも思っておらず、本当に青天の霹靂というか、物凄く光栄なことだなとに思っております。
ウルトラマンと言うと、日本国民みんなが愛する、強く優しいヒーローだと思うんですけども、生半可なものは作れないという、そういう意識があって大変ではあったんですけど、ウルトラマンの姿を眺めながら影響を受ける部分が多分にあり、自分自身、成長させてもらったんだろうなと思っております。
本当に製作陣みなさんの熱量が痛いほど伝わってくる作品で、ここに関わらせていただいたことに非常に感謝しております。どうもありがとうございました。
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