2022年6月6日(月)19:00
安彦良和監督「ガンダム ククルス・ドアンの島」のテーマは“小さきもの”の生き様 古谷徹らと舞台挨拶
(C)創通・サンライズ
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6月3日から公開中の「機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島」の舞台挨拶が5日、東京・丸の内ピカデリーで行われ、アムロ・レイ役の古谷徹、ククルス・ドアン役の武内駿輔、カイ・シデン役の古川登志夫、セイラ・マス役の潘めぐみ、マルコス役の内田雄馬、カーラ役の廣原ふう、主題歌を担当した森口博子、安彦良和監督が登壇した。
1979年に放送された「機動戦士ガンダム」から第15話「ククルス・ドアンの島」をリメイクした同作は、戦争に巻き込まれて新型モビルスーツ・ガンダムのパイロットになってしまったアムロと、無人島で戦災孤児たちを守りながら暮らす、ジオン公国軍の兵士ククルス・ドアンの交流を描く。
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今回改めて15歳時のアムロを演じた古谷は「アムロは純粋な少年で、何よりも強いエースパイロットなんです。心が優しい少年というのが本当に素敵で。(テレビシリーズから)43年経っているけど、さらにキャラクターとしてアムロが好きになりました」と役の魅力を再確認。
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武内は「ドアンという男は強いんですけど、自分自身に限界を感じていて、それでも諦めずに目の前で起きていることをなんとかしたいと、その取り組みの姿勢が少年アムロの心を柔らかくしているなと思います」とドアンとアムロの関係性について言及し、「子どもたちにとっても兄のような、父のような、友人のような要素があって、何回か見ていくとドアンの核心に触れられるのかと思います」とキャラクターの読み解き方を勧めた。
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古谷とともに、テレビシリーズからカイ役で出演している古川は「徹ちゃんと2人でこうして登壇していることもうれしくて胸が詰まりました」と心境を明かしつつ、「本当に人類というものは、どの時代でも争い合っていて、その被害を受けているのは、いつでも名もなき小さきものたちです。これは、ガンダムという作品のメインテーマのひとつだと思うんです。今回の新作でもギュッとこのテーマが詰まった名作になっていると思います」と「ガンダム」が伝える戦争の悲哀について語った。
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同作が動員数約15万人、興行収入約3億円を記録したという報告を受け、安彦監督は「標的は『トップガン』ですから、トム・クルーズに勝ってこその大ヒットと言いたいですね」と目標をさらに高く掲げる。そして「小さきものたちの生存、努力、生き様を見つめたいと、それが今回のテーマです。今、公開するということは、何かの運命かなとも思います。そういったことも含めてご覧いただけたらいいなと思います」と呼びかけ、舞台挨拶の幕を引いた。
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