スマートフォン用ページはこちら
ホーム > ニュース総合 > 漫画「アンダーカレント」今泉力哉監督が実写映画化、23年秋公開

ニュース 2023年1月19日(木)21:00

漫画「アンダーカレント」今泉力哉監督が実写映画化、23年秋公開

カルト的人気を誇る漫画を映画化

カルト的人気を誇る漫画を映画化

(C)豊田徹也/講談社(C)2023「アンダーカレント」製作委員会

イメージを拡大

2004年に「月刊アフタヌーン」(講談社)で連載、05年に単行本が出版され、カルト的な人気を誇る豊田徹也氏の長編漫画「アンダーカレント」が、「愛がなんだ」などで知られる今泉力哉監督のメガホンで映画化される。公開は2023年秋予定。

「まるで1本の映画を観ているようだ」「何度も読み返したくなる」と漫画評論家の間や口コミで高い評価を得た原作は、2009年パリで開催されたジャパンエキスポで、フランスの批評家と記者が選出する「第3回ACBDアジア賞」を受賞、2010年には「漫画界のカンヌ映画祭」と呼ばれるフランス・アングレーム国際漫画祭のオフィシャルセレクションに選出された。さらに2020年にフランスメディアで発表された「2000 年以降の絶対に読むベき漫画100選」では3位に選ばれるなど、フランスを中心とした海外でも人気を博している。

家業を継ぎ、夫の悟と銭湯を切り盛りし順風満帆な日々を送るかなえ。しかし突然、悟が失踪する。彼の行方は一向に分からず、 途方に暮れるかなえだったが、一時休業していた銭湯の営業を再開させる。そこに「働きたい」という謎の男・堀が現れ、ある手違いをきっかけに住み込みで働くことに。その日からかなえと堀の不思議な共同生活が始まる。友人から紹介された胡散臭い探偵・ 山崎とともに期間限定で悟を探しながら、穏やかな日常を取り戻しつつあったかなえ。しかし、ある事件をきっかけに、堀、悟、そしてかなえが閉ざしていた心の深層(アンダーカレント)が、徐々に浮かび上がってくる。

「愛がなんだ」で社会現象を巻き起こし、「あの頃。」「街の上で」「窓辺にて」など話題作を次々発表、来月には有村架純主演「ちひろさん」の公開が控える今泉監督が、「静かな傑作」「奥深い表現力」などネット上で絶賛の声が上がる原作の、繊細で静謐な人間ドラマをみずみずしく、そしてリアルに映し出す。脚本は今泉監督と「愛がなんだ」の澤井香織が共同で手がけている。コミュニケーションツールが目まぐるしく発展すると同時に、人間関係が希薄になりがちな現代において、人を知ろうとすることの尊さを教えてくれるヒューマンドラマだ。

キャストは後日追って発表される。また、原作ファンの声を受け「アンダーカレント」単行本の重版が決定、全国の書店ならびにネット書店で発売中だ。

▼今泉監督コメント
この世界にはそれが存在することで誰かが救われるという作品があって、そして、そういうものを生み出す人がいて、豊田徹也さんの「アンダーカレント」はそういう漫画で、豊田さんはそういう人だ。映画化にあたり、豊田さんと何度もふたりきりで会っていろんな話をした。はじめて会った日に4時間お茶をしたのだが、まだまだ話し足りなかった。帰り際、原田芳雄さんのエッセイ「B級パラダイス 俺の昨日を少しだけ」をいただいた。豊田さんは「僕はいいんだけど、登場人物が嫌な思いをしない映画にしてください」と言った。登場人物が嫌な思いをしないように。とってもすてきな言葉だと思った。コロナ禍でお茶をしたある日、会計時に自分の分のコーヒー代を、きっとこういうご時世だからだろう、衛生面からラップにくるんでご用意してくださっていて。この繊細さをきちんと映画にしたいと思った。私はキリスト教徒なのだが、熱心な信者ではなくて、それでもたまに教会に行くと心が澄む感覚になるのだが、自分にとっての豊田さんはそういう人で、会うと心が澄む。とても繊細で面白い方で、日々、自分は映画監督に向いていないなと思いながら映画をつくっているのだが、こういう原作の映画化の話が来ることはとても光栄だし、きっと器用に生きることができない人にしか生み出せないものがあると信じて、これからも生きていきます。かなえや堀も、今もどこかで元気でいてくれたら。

映画のことなら映画.com

特集コラム・注目情報

イベント情報・チケット情報

関連するイベント情報・チケット情報はありません。

イベントカレンダーへ

  • 新着イベント
  • 登録イベント

Check-inしたアニメのみ表示されます。登録したアニメはチケット発売前日やイベント前日にアラートが届きます。