2023年5月29日(月)12:30
「すずめの戸締まり」後日談を生アフレコ 日本終映に原菜乃華&松村北斗&新海誠監督が謝意
壇上で生アフレコも披露
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「君の名は。」「天気の子」に続く、新海誠監督の3年ぶりとなる最新作「すずめの戸締まり」が半年間のロングランを果たし、5月27日に終映を迎えた。TOHOシネマズ日比谷では「最後の戸締まり」と題した舞台挨拶が行われ、原菜乃華、松村北斗、新海監督が出席。新海監督が「こういうふうに3人で壇上に立てるのも最後。なにか皆さんにお届けしたいと思って、即興のアフレコをさせていただきたい。短い台本を書いてきました」と話し、本編後日談として新海監督が書き下ろした特別ストーリーの生アフレコを3人で披露した。
本作は、日本各地の廃墟を舞台に、災いの元となる“扉”を閉めていく旅をするヒロインの解放と成長を描く冒険物語。1700人を超えるオーディションで選ばれた原が17歳の女子高生・岩戸鈴芽、松村が“災い”をもたらす扉を閉める“閉じ師”の青年・宗像草太を演じた。昨年11月11日に全国420館で公開となり、5月25日までの公開196日間で、日本での観客動員1100万人、興行収入147.3億円を突破。海外では今年3月から199の国と地域で順次公開され、累計動員3543万人、世界累計興収は431億円を突破した。
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本編の後日談を新海監督が書き下ろしたとあって、松村は「二次創作ですね」と生アフレコを前に興奮しきり。新海監督は「本人が書いた二次創作です」とニッコリ。劇中で草太の友人・芹澤朋也役は神木隆之介が演じているが、この日は不在。芹沢役は新海監督が演じることとなり、松村は「これはものすごくレアですよ!」とさらにワクワクしていた。
すずめと草太の前に芹澤が現れ、「今までなにをしていたんだ。どうするんだ、試験」(芹澤)、「試験? ああ、そうだな」(草太)、「『そうだな』じゃねえよ! おまえが来ねえから、俺まで試験の調子が狂っちまって」(芹澤)と大学生らしいやり取りや、彼らの距離感の伝わるセリフも書かれた台本で、生アフレコでは原、松村、新海監督がそれぞれの役柄を熱演。会場からは大きな拍手が上がっていた。
本編では草太と芹澤が会話するシーンはなかったが、生アフレコを終えた原は「久しぶりに草太さんに会えた」、松村も「久しぶりに鈴芽に会いました」と感激しながら、「皆さん、草太と芹澤はあんな感じでしゃべるんですよ。草太が普通の大学生なんだなと改めて感じた。すばらしい二次創作」と声を弾ませ、新海監督も「二人と(アフレコを)できるとは思っていなかった」と目尻を下げていた。
いよいよ終映を迎え、松村は「今日で終映ということで寂しい思いもあるかもしれませんが、DVD&ブルーレイの発売も決まって、すずめの新たな旅立ちなのかなと思う。そうするとまたすずめを応援したくなる。これ以上に寂しいお別れはないと思うと、安心しています」としみじみ。原は「『すずめの戸締まり』に携わらせていただいたこの1年は、私にとって宝物のような時間」と心を込めた。新海監督は「半年以上の長い上映期間を支えていただいて、心より感謝しています」と会場に語りかけ、「全世界で4000万人以上の方が、わざわざ劇場まで足を運んでくれた。心や身体を動かす力が映画にはあるんだということを、ほっくん(松村)や菜乃ちゃん、すばらしい周りのスタッフや、皆さんから教えていただけた。ここまでどうもありがとうございました。幸せな時間をいただきました」と感謝を伝えていた。
作品情報
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九州の静かな町で暮らす17歳の少女・鈴芽(すずめ)は、「扉を探してるんだ」という旅の青年に出会う。彼の後を追うすずめが山中の廃墟で見つけたのは、まるで、そこだけが崩壊から取り残されたようにぽつん...
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