2023年6月9日(金)22:00
「THE FIRST SLAM DUNK」松井俊之プロデューサーに藤本賞「製作者の希望や望みになれば」
藤本賞受賞者、前列左から3番目が松井俊之プロデューサー
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第42回「藤本賞」授賞式が6月5日に都内ホテルで開催され、同賞を受賞した「THE FIRST SLAM DUNK」の松井俊之プロデューサーらが出席し、表彰状と目録、副賞のトロフィーが授与された。
「藤本賞」は、生涯で269作品を製作し、日本映画に多大なる貢献と実績を残したプロデューサー・藤本真澄氏の業績を記念するとともに、観客の多大な支持を受け、優れたエンターテインメント性を持った映画の製作者を表彰するもの。
松井プロデューサーは「この賞は、私の師匠である大先輩のプロデューサーの方々が受賞されてきた賞なので、本当に憧れの賞であり、ひとつの目標だった。一昨日、『THE FIRST SLAM DUNK』は公開から6カ月のロングラン上映を達成し、観客動員1000万人を突破することができた。こういうタイミングでこのような栄誉ある賞をいただき光栄」と受賞の喜びを語った。
続けて「この作品はすべての中心が井上雄彦であり、井上雄彦さんを支えてこられ、『SLAM DUNK』をブランディングして国内はもとより世界に向けて広め、ファンの方々と向き合ってきた原作事務所のアイティープランニングさんの努力されてきたことの地盤の上にある」とし、「映画化したいという思いを伝えに行ったのがちょうど20年前。そこから時間がかかったが、この企画をどうしても最後までやり通したいという決意と覚悟をもって臨み、そして諦めないで挑戦と努力を積み続けてきた結果が、今に至っている。この事実がすべての映画人、プロデューサーの方々にとって何らかの希望や望みになるのではないか、そうなればいいな」と思いを述べた。
また、藤本賞の特別賞は「ONE PIECE FILM RED」の尾田栄一郎氏、梶本圭氏、柴田宏明氏、高野健氏(「高」は、はしごだか)の4名のプロデューサーが受賞(尾田氏は授賞式欠席)。奨励賞は「ラーゲリより愛を込めて」のプロデューサー、平野隆氏と下田淳行氏が受賞。そして新人賞を「BLUE GIANT」の武井克弘氏と備前島幹人氏、「死刑にいたる病」の深瀬和美氏、「仕掛人・藤枝梅安」の宮川朋之氏と4名のプロデューサーが受賞。それぞれ感謝の意を述べるとともに、各作品への思いや苦労などを語った。
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