2023年9月20日(水)12:00
片渕須直監督「つるばみ色のなぎ子たち」パイロット映像公開 蚊を媒介に疫病がまん延する平安京、清少納言の姿を描く
「この世界の片隅に」の片渕須直監督が原作・脚本も手がける最新作「つるばみ色のなぎ子たち」の映像初披露となるパイロット映像が公開された。
同作は、平安時代の京都を舞台にしたオリジナル作品。「枕草子」の清少納言が生きた1000年前、疫病がまん延して数万人の死者がでて、時代が大きく変化していくなか、日常のなかに希望を見いだしながら生きていく少女たちの姿が描かれる。監督補を浦谷千恵、作画監督を安藤雅司、音楽を千住明が務め、MAPPAのグループ会社・コントレールがアニメーション制作を担う。
なお、3月に公開された紹介映像第2弾では、美術監督は水谷利春だとアナウンスされていたが、今回の発表で金子雄司が新たに美術監督を務めることが明らかとなっている。
(C)つるばみ色のなぎ子たち製作委員会/クロブルエ
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パイロット映像では、蚊を媒介に疫病が流行していく平安京の様子や、寝床で腹ばいになって無心に何かを書く清少納言の姿が描かれ、「枕草子」の一節「筆も使ひ果てて、これを書き果てばや この草子は、目に見え心に思ふ事を、人やは見むずると思ひて、書き集めたるを」がテロップで紹介されている。
片渕監督のコメント全文は以下のとおり。
【片渕須直監督】
ここまでに何年も費やしてきた「つるばみ色のなぎ子たち」がついてに画面の中で色がつき、動き始めました。
どんなふうにご覧になったでしょうか。予想されていたイメージどおりだったでしょうか。
映画は完成までまだまだ長く、これからも折に触れて何かをお見せしていきたいな、と思っています。次にはどんなものを。思いを巡らせています。
作品情報
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死んだら人はどこへ行ってしまうのだろうか。消えてしまうのだろうか。京都で死者数万人、死体は山に置かれ、町の外には野犬が蔓延る一。
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