ディズニー、コムキャストにHulu株の買収額を提示　Huluを完全傘下へ

コムキャストから米動画配信サービス「Hulu」の未保有株を買収する計画を発表

写真：AP/アフロ

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米ウォルト・ディズニーが、コムキャストから米動画配信サービス「Hulu」の未保有株を86億1000万ドルで買収する計画を発表した。

Huluといえば、NBCユニバーサルとニューズ・コーポレーションによって設立され、その後、ディズニーも傘下のABCを通じて参画。2019年、ディズニーは21世紀フォックスの買収を完了し、ニューズ・コーポレーションが所有していたHuluの株式を取得している。そして現在、ディズニーはNBCユニバーサルの親会社コムキャストから残り33%の株式の取得を目指している。

実際の買収金額はこれよりアップする可能性がある。86億1000万ドルという提示額は、19年に保証したHuluの最低価値275億ドルからNBCユニバーサルの割合を算出したものにすぎず、コムキャストのブライアン・ロバーツは275億ドルが単なる仮定の金額にすぎないと牽制している。今後、買収額をめぐり交渉が行われていくものとみられている。

なお、アメリカでディズニーはスポーツ専門の「ESPN+」に加えて、ディズニープラスとHuluいう２つのエンタメ系動画配信サービスを抱えている。Huluを完全支配した場合、ディズニープラス内に組みこむ可能性もありそうだ。