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イベント 2024年4月7日(日)12:30

眞栄田郷敦、実写版「ブルーピリオド」は「めちゃくちゃ見てほしい作品」 メインキャスト4人が美術予備校でトーク配信

(左から)桜田ひより、高橋文哉、眞栄田郷敦、板垣李光人

(左から)桜田ひより高橋文哉、眞栄田郷敦、板垣李光人

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累計発行部数700万部を超える大人気傑作漫画「ブルーピリオド」の実写映画化が4月2日発表され、眞栄田郷敦、高橋文哉、板垣李光人、桜田ひよりが同日、撮影の舞台となった美術予備校、ena美術(旧新宿美術学院)で配信トークイベントを行った。

本作は、主人公の高校生が1枚の絵をきっかけに美術の世界に本気で挑み、国内最難関の美術大学を目指して奮闘していく物語。主演の眞栄田は、主演オファーを受けた際の心境を「脚本がすごく人間を描いていると思った。(実写化作品での役作りは)漫画に引っ張られることが多いので、今回はあえて読まずにやってみようかと。僕も高校3年間、音楽で藝大を目指していたので縁を感じた」と振り返りながら、演じる主人公の矢口八虎について「いろんな色で埋め尽くされているようなキャラクター。真っ白なホワイトボードに油性のペンで色をつけていくような役のイメージ」と独特の表現で語った。

昨年の撮影以来の再会だという4人は、物語の部活動仲間さながらの和気あいあいとした雰囲気で、それぞれが演じる役どころと役作りについて解説した。

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八虎の同級生で、女性的な容姿のユカちゃんこと鮎川龍二を演じる高橋は、「一言で紹介できない役で、原作のとおり重要人物。強さもあるけど、自分の弱さをわかっている。いろんな葛藤を大事にして、揺れながら主人公の八虎と腐れ縁みたいに対立しながらも手を取りあうのかな。エッジを効かせた役だと演じながら思いました。『かわいい』って言われるのが誉め言葉です」とアピールする。

「生身の人間で作品にしたらどういう風になるんだろうという期待感があった」「作品にかかわることが楽しみで仕方なくて、ずっと胸が高鳴っていました」という板垣。演じる高橋世田介は、天才肌で八虎の良きライバル的存在という役どころだ。「八虎が白だったら、世田介は黒のイメージ。対照的なキャラの八虎と出会って閉鎖的なところにいた自分が新しいことを見つけていくキャラクター」と分析した。

八虎らが所属する美術部の先輩、森まるを演じる桜田は、「森まるはふわふわしている感じ。まるちゃんの空気感にみんなが包まれるシーンもある。八虎の人生を変えるきっかけにもなる女の子を演じられてうれしかった」と述懐した。

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キャスト陣がクランクイン前から参加した絵画練習について視聴者から質問が寄せられ、「木炭の使い方とか全部大変。リンゴから描くと思ったらいきなり石膏像だったので驚いた。陰影など物の見方が変わった」(眞栄田)、「僕は日本画だから、木炭じゃなかった。みんなと同じ部屋で違うことをやっていて、僕は岩絵の具で花びら一枚一枚塗っていて、繊細なものとインパクトのある油絵。芸術って魅力的だと思った」(高橋)、「明暗が苦手で、思ったより濃く書かないと対比が出なくて難しかったけど楽しかった」(桜田)と振り返る。俳優業の傍らアート作品を発表している板垣は「世田介の描いてる姿勢が独特なので、役作りを考えながらの練習が大変だった」とコメント。眞栄田から「一発目の合同練習から天才肌出てました」とその資質を褒められていた。

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また、原作者の山口つばさ氏から「4人のキャラクター誰と友達になりたいか?」との質問が寄せられ、4人は思い思いに、魅力的なキャラクターたちとの高校生活を空想していた。

そして、4人それぞれが「何かに対する情熱を大切にしてほしい」と作品のテーマをアピール。眞栄田が「楽しい時間は早く感じて、苦しい時間はゆっくり感じることがある。この映画も八虎が楽しいときは早く感じて、八虎と一緒に歩んでいる作品になった。『好きなことに人生の一番大きなウェイトを置く、これって普通のことじゃないでしょうか』というセリフがあります。今、将来を考えている人、もうそんなことを考えなくなってしまった方々にも、好きなこと、人生の幸せを考える機会になってほしいし、すでに好きなものがある人は、自分と戦い続けてほしい」と結び、イベントは終了した。

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さらに、イベント終了後に、キャストが報道陣からの取材に応じ、眞栄田は「めちゃくちゃ見てほしい作品。情報解禁だけでは満足できなくて、ちゃんと公開されて、多くの人に見てもらえるまで何も感じられないので、ドキドキと不安でいっぱいです」と本音を吐露。

俳優という表現の世界で生きる者として、作品や役柄と共鳴する部分はあったか?との問いに、「正解のない世界で戦う苦しさと迷いみたいものに共感できた。また、正解は無いけれど楽しく、自分のカラーを出していく楽しみということにも共感できたので、感情的にはやりやすかった。スケジュールが大変な時もありましたが、撮影が楽しくて楽しくてパワーをもらっていた」(眞栄田)

「美術って普通の学校のテストみたいに点数がつけられるものでもなくて、人それぞれ感じ方が違うもの。今回のテーマの受験では、そこに対して誰かが評価をして、そして評価されないといけない。それで自分の人生が左右されることもある。それでも自分の好きなものを信じて、突き進んでいく。そこは役者として、表現という枠で同じことをしている身としては心の底から共鳴できて、完成した作品見て力をもらえる部分も多かった」(板垣)

「絵に出会う前の八虎も魅力的な人間ですが、新たに周りから吸収できる刺激があってこそ、人間って成長できると改めて思えた。演技の世界では、私たちも相手役の方々からもらうエネルギーや、台本や人からもらうものが多い。そういう部分はやっぱり通じているものがあるんじゃないかな」(桜田)

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最後に、普段はクールな印象だが、今回の配信イベントでは饒舌だったと記者から指摘された眞栄田は「もちろん全作品すべてをかけていますが、この作品に対してはより愛情が加わっているかも。撮影現場も、作品自体も、そしてかかわってくださった皆さんにも。萩原監督と撮影に入る前からこだわりをもって熱く色んな話をして、そういう風に作る過程がすごく好きで、もちろん出来上がった作品も好き」と本作への強い思い入れを明かしていた。

映画は8月9日全国公開。配信トーク部分のアーカイブは、公式インスタグラムにて4月16日まで限定公開されている。

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作品情報

ブルーピリオド

ブルーピリオド 62

成績優秀で世渡り上手な高校2年生・矢口八虎は、悪友たちと遊びながら、毎日を過ごしていた。誰もが思う“リア充”......。そんな八虎は、いつも、どこかで虚しかった。ある日、美術室で出会った1枚の...

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