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ニュース 2024年5月12日(日)20:00

つげ義春「雨の中の慾情」実写映画化、11月公開 「さがす」の片山慎三が監督、成田凌、中村映里子、森田剛が出演

つげ義春原作に挑む

つげ義春原作に挑む

(C)2024 「雨の中の慾情」製作委員会

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「さがす」「ガンニバル」の片山慎三監督が、つげ義春氏の短編漫画を映画化した最新作「雨の中の慾情」(あめのなかのよくじょう)が11月29日から公開されることが決定。同作は、台湾でオールロケを敢行した日台共同制作作品。メインキャストは成田凌、中村映里子、森田剛。二人の男と一人の女の数奇なラブストーリーが紡がれており、超特報映像と場面写真3点も披露された。

ポン・ジュノ監督の助監督として研鑚を積み、長編映画デビュー作「岬の兄妹」(18)で日本映画界に衝撃を与えた片山監督。今回挑むのは、今年デビュー70周年を迎える「ねじ式」「無能の人」等で知られる伝説の漫画家・つげ義春氏による短編「雨の中の慾情」の映画化だ。漫画は絵コンテのまま発表されたシュルレアリスム作品で、2024年に欧州最大規模の漫画祭であるフランス・アングレーム国際漫画祭で歴史に残すべき作品に授与される「PRIX DU PATRIMOINE(遺産賞)」にノミネートされた。この異端作をベースに片山監督が数奇なラブストーリーを生み出し、3人の俳優が、むせかえるほど濃密な情愛と性愛描写に体当たりの芝居で挑む。

(C)2024 「雨の中の慾情」製作委員会

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本作は2023年3月に劇中のほとんどのシーンを台湾にて撮影。昭和初期の日本を感じさせるレトロな町並みが多い台湾中部の嘉義市にてオールロケを敢行した情緒溢れる映像世界も本作の大きな魅力の一つとなっている。

片山監督と「ガン二バル」でもタッグを組んだ大江崇允(「ドライブ・マイ・カー」)が脚本協力で参加し、つげ義春の原作を起点に、さらに映画的に縦横無尽に躍動する物語世界を打ち出した。ラブストーリーを軸に、スリラー、ホラー、コメディ、アクション、ヒューマンドラマと、一本の映画でありながらジャンルを超越し、全く先の読めない規格外のストーリーテリングで、過酷な現実に背を向けるほどに性愛に翻弄されてしまう皮肉と悲哀を強烈に描き切る。衝撃的なオープニングシークエンスから一見不可解な描写の全てが伏線となり、作品の全貌を知った時には、出所がわからない、なのに狂おしいほど切実な感情に支配されていることだろう

(C)2024 「雨の中の慾情」製作委員会

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<あらすじ>
貧しい北町に住む売れない漫画家・義男(成田凌)。アパート経営の他に怪しい商売をしているらしい大家の尾弥次(竹中直人)から自称小説家の伊守(森田剛)とともに引っ越しの手伝いに駆り出され、離婚したばかりの福子(中村映里子)と出会う。艶めかしい魅力をたたえた福子に心奪われた義男だが、どうやら福子にはすでに付き合っている人がいるらしい。伊守は自作の小説を掲載するため、怪しげな出版社員とともに富める南町で流行っているPR誌を真似て北町のPR誌を企画する。その広告営業を手伝わされる義男。ほどなく、福子と伊守が義男の家に転がり込んできて、義男は福子への潰えぬ想いを抱えたたま、三人の奇妙な共同生活が始まる……。

「雨の中の慾情」は、11月29日からTOHOシネマズ日比谷ほか全国で公開。

(C)2024 「雨の中の慾情」製作委員会

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▼コメント

【成田凌】

このコメントを書くにあたって、なかなかこの作品に見合う言葉が出てこないのが正直なところです。

数年前に企画書をいただいた瞬間の景色をいまだに覚えています。高ぶる感情を抑えられなかったのも。

撮影は台湾9割、日本1割。

日々が苦しく、楽しく、なんとも幸せで、気づけばこの作品にのめり込んでいました。

どこへでも連れて行ってくれるようなスタッフと、どこまでも繋がれている気になってしまったキャストと、なかなか壮絶で、凄絶で、濃密な毎日を過ごさせていただきました。

この作品の公開が近づいてきた喜びや期待、願いなど、様々な感情がありますが、とりあえず、なんかすごいのできました。って感じです。

最後投げやりですみません、終われない気がしたのでこの辺で失礼します。

「雨の中の慾情」、よろしくお願いします。

【中村映里子】

片山慎三監督のユーモラスで奇異な演出、果てしない才能に驚嘆する毎日、多士済済の片山組。

強烈に面白く楽しい撮影でした。私の中の野性が大喜びしていたのだと思います。

しかし、撮影すればするほど、演れば演るほど、どんどん分からなくなっていったのです。

これは、まさしく、つげ義春の世界を生きていた、ということでしょうか。そうであれば幸いです。

すべての人間を祝福してくれるような作品になっていればと願っています。

「雨の中の慾情」、よろしくお願いいたします。

【森田剛】

片山監督の岬の兄妹が好きで、今回参加出来る事が嬉しかったです。

台湾でのロケは、何が起こるか分からないヒリヒリした緊張感のある現場でした。

この作品の生々しい異世界を楽しみにしていて下さい。

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