2024年7月6日(土)21:00
村上春樹原作初の長編アニメ映画「めくらやなぎと眠る女」磯村勇斗、玄理ら参加の日本語版特別映像公開
キャストも映像のキャラクターの動きに合わせて演技した
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村上春樹原作初の長編アニメ映画「めくらやなぎと眠る女」(7月26日公開)。このほど、磯村勇斗、玄理、塚本晋也、古舘寛治らが参加した日本語版の特別映像が公開された。
長編アニメ映画「めくらやなぎと眠る女」は、音楽家でアニメーション作家のピエール・フォルデスが村上春樹の6つの短編(「かえるくん、東京を救う」「バースデイ・ガール」「かいつぶり」「ねじまき鳥と火曜日の女たち」「UFOが釧路に降りる」「めくらやなぎと、眠る女」)を翻案した作品だ。
フォルデス監督にとって初の長編アニメーションで2022年6月、世界最大のアヌシー国際アニメーション映画祭でプレミア上映された本作は、同映画祭で審査員特別賞を受賞。2023年3月に行われた新潟国際アニメーション映画祭では第1回目のグランプリに輝いた。監督自らが音楽も手掛ける本作は、レザルク・ヨーロッパ映画祭作曲賞を受賞したほか、世界各国の映画祭で高い評価を得ている。
日本語版制作においては、ストーリーを牽引する小村に磯村勇斗、突然失踪してしまう小村の妻を玄理、小村の同僚で東京を救うべく“かえるくん”とタッグを組む片桐に塚本晋也、村上春樹ファンからの人気も高いキャラクター“かえるくん”に古舘寛治ら実力派が参加した。深田晃司監督が演出を務め、フォルデス監督も全収録に立ち会い監修した。
元々音楽家としてキャリアをスタートしたフォルデス監督は、日本語はわからないものの、音程や強弱に敏感で、セリフを音楽のように捉え監修を行っていた。キャストも映像のキャラクターの動きに合わせて演技し、それをマイクで追いかけるというスタイルで収録されたため、ウィスパーボイスも印象的に使用されている。英語と日本語では抑揚や響きも違うことから、絵の口とセリフを合わせる作業や全体の音のトーンの調整など非常に繊細な作業が行われた上で、今回の日本語版は完成した。
村上春樹の世界観を、アニメーションならではの自由な感性で描いた本作は、英語(日本語字幕付き)のオリジナル版と日本語版の2バージョンで公開されるので、それぞれの音の響きの違いにもぜひ注目してほしい。7月26日からユーロスペースほか全国公開。
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