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ニュース 2024年9月24日(火)19:00

「秒速5センチメートル」実写映画化 主演は新海誠が“最も信頼する”俳優・松村北斗「原作チーム、ファンの方への敬意を胸に挑ませていただきます」

劇場アニメーション「秒速5センチメートル」が実写映画化

劇場アニメーション「秒速5センチメートル」が実写映画化

(C)Makoto Shinkai / CoMix Wave Films

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日本を代表するアニメーション監督・新海誠の劇場アニメーション「秒速5センチメートル」の実写映画化が決定した。主演は「SixTONES」の松村北斗。本作が映画初の単独主演となり「僕自身、何度も見返してきた作品だからこそ、重責を日々感じています」とコメントを寄せている。

君の名は。」(興行収入250.3億円)、「天気の子」(興行収入141.9億円)、「すずめの戸締まり」(興行収入149.4億円)といった記録的大ヒット作を生み出してきた新海監督。原作となる「秒速5センチメートル」は、「ほしのこえ」「雲のむこう、約束の場所」に続く、新海監督の3作目の商業公開作品にあたり、2007年に公開されている。映像美、音楽、特徴的なセリフで編まれた詩的な世界観は“新海誠を新海誠たらしめているセンチメンタリズム”が凝縮された新海ワールドの原点との呼び声も高い。

これまで“新海誠アニメーション”の実写映像化作品が公開されたことはなく、本作は“新海誠の初実写化公開作品”となる。

松村北斗

松村北斗

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主演を務める松村は、「すずめの戸締まり」ではオーディションで宗像草太役に選ばれている。本作への出演について、新海監督は「最も信頼する俳優である松村北斗くんに主演をつとめてもらえることにも、人生の不思議さを感じます」と語っている。

実写映画版の監督を務めるのは、奥山由之。映像監督・写真家として若くして高い評価を国内外から得ており、「ポカリスエット」のコマーシャル映像や、米津玄師「感電」「KICK BACK」、星野源「創造」のミュージックビデオを監督、またオムニバス長編映画「アット・ザ・ベンチ」(11月15日公開)には広瀬すず、仲野太賀、森七菜、草彅剛、神木隆之介らが集結するなど、今注目を集めているクリエイターだ。

脚本は、鈴木史子。映画「愛に乱暴」(森ガキ侑大監督)、「BISHU 世界でいちばん優しい服(西川達郎監督)ほか、映画、ドラマの脚本を務めてきた。

物語の主人公は、遠野貴樹(とおの・たかき)。小学生の頃に出会った転校生・篠原明里(しのはら・あかり)と心を通わせた瑞々しい日々、小学校の卒業と同時に離ればなれになり種子島で過ごした高校生活、東京でシステムエンジニアとして働きながら漠然とした閉塞感と焦燥感をかかえ過ごす30才を手前にした青年期の、18年間にわたる人生の旅を描き出す。

原作アニメーションは、主人公の小中学生時代、高校生時代、会社員時代を3つの短編の連作形式で描いた全63分の作品だが、実写映画は原作者・新海監督との意見交換なども経てつくられた脚本をもとに、約2時間の長編映画として製作される。

秒速5センチメートル」は、2025年秋に全国東宝系にて公開。コメント全文は、以下の通り。

【新海誠(原作)】

私が二十年近く前に監督したアニメーション映画『秒速5センチメートル』は、とても未熟で未完成な作品でした。

しかしその未完成さ故に、今でも長く愛し続けてもらえている作品でもあります。

初期衝動──未知への憧れと畏れだけをただぶつけたあのような映画は、今の自分には決して作れないでしょうし、再現も出来ません。

ですから、奥山監督をはじめとした若く熱心なチームがふたたび『秒速5センチメートル』に向き合ってくれていることに、私はとても興奮しています。

最も信頼する俳優である松村北斗くんに主演をつとめてもらえることにも、人生の不思議さを感じます。

どうか、皆さんの今でしか作れない映画にしてください。

誰よりも完成を心待ちに、応援しています。

松村北斗(主演)】

僕自身、何度も見返してきた作品だからこそ、重責を日々感じています。

この原作はたくさんの方の人生に深い影響を与えてきました。ファンの皆さんはそれぞれの解釈と世界を持っていて、僕もその一人です。そんな作品の実写化に未熟な僕が参加するのかと一歩踏み出せないでいました。しかし、奥山監督をはじめとする製作陣の原作への憧れと愛。そして、新海さんから言っていただいた「北斗くんで見たいですね。」というお言葉がこのチームで挑戦する理由をくれました。

秒速5センチメートル」に影響を受けて憧れてきた者が集まったチームで作る今回の作品。原作チーム、ファンの方への敬意を胸に挑ませていただきます。

新海誠(右)と奥山由之(左)

新海誠(右)と奥山由之(左)

(C)2025「秒速5センチメートル」製作委員会

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【奥山由之(監督)】

新海誠さんが当時33歳の時に紡ぎ上げていた物語を、いま33歳の僕が撮らせて頂くことに、ただの数字とはいえ、大切な巡り合わせを感じております。今しか作れないものがあるということ、いずれは忘れてしまう眼差しがあるということに気付かされながら『秒速5センチメートル』と向き合っている日々です。

どことない喪失感、焦燥感を抱える貴樹の背中に、温もりある手を添えるようにして、心から信頼するチームの皆さんと共に、1シーン1シーン、1秒1秒を丁寧に、切実さと誠実さをもって、真摯に撮り重ねたいと思います。

僕の中に残る「センチメンタル」をこの作品に全て置いていきますので、どうかご期待ください。

【鈴木史子(脚本)】

新海誠監督の『秒速5センチメートル』を初めて観たのは20代の頃でした。チームの中には中学生や高校生で観たという方も多く、どの地点でこの作品と出会ったかによって違う切実さを感じる深遠な原作を前に、喜びと緊張を持って向き合わせていただきました。
人と人が近づいたり離れたりする巡り合わせのことを。とても真摯な奥山監督や信頼するスタッフ、誠実なキャストの皆さんとたくさんの対話を重ね、その時間のすべてを脚本に込めました。多くの方々の“今”に届くことを願っております。

【玉井宏昌(プロデューサー)】

世界中で愛されている不朽の名作を実写化するという無謀な挑戦を受け入れてくださったばかりでなく、言葉を尽くしてのご助言をはじめ本プロジェクトを支えてくださっている新海誠様・コミックス・ウェーブ・フィルムの皆様に感謝申し上げます。映像監督・写真家としてフロントランナーである奥山由之監督、松村北斗さんと共演者の皆様、脚本、映像、音、デザイン、それぞれの専門領域において並外れた才能と技術、そして研ぎ澄まされた感性と美意識を持った方々が集結しています。公開までの続報も楽しみにしていただけたら幸いです。

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作品情報

秒速5センチメートル

秒速5センチメートル 9

小学校の卒業と同時に離ればなれになった遠野貴樹と篠原明里。二人だけの間に存在していた特別な想いをよそに、時だけが過ぎていった。そんなある日、大雪の降るなか、ついに貴樹は明里に会いに行く……。

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