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ニュース 2024年12月27日(金)20:00

細田守監督、4年ぶりの最新作「果てしなきスカーレット」25年冬公開 全世界配給も決定

スーパーティザービジュアル

スーパーティザービジュアル

(C)2025 スタジオ地図

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細田守監督の最新作「果てしなきスカーレット」が2025年冬に全国公開されることがわかった(東宝/ソニー・ピクチャーズ)。国内興収66億円超えを記録した「竜とそばかすの姫」(2021)以来4年ぶりの新作。12月23日、東京・TOHOシネマズ日比谷で行われた「全世界配給&製作発表会見」に細田監督が出席し、「いままでつくった作品の中で、一番大きな、生と死に踏み込んだようなテーマを扱っている」「生きづらい世の中、先行きの見えない世界で、それでも見る人に前を向いてほしいと思って、作っている」と語った。

会見では、“スーパーティザービジュアル”として、主人公であるスカーレットの姿が披露された。細田監督は「この女性が、スカーレットであります」と紹介し、「とある国の王女なんですけど、服もマントもボロボロ。腰に剣を携え、強い眼差しをもって、厳しい世界から果てしない希望の世界を見つけている。いままでつくってきた作品でも、最も困難でハードな環境にいる主人公なので、これくらいキリっとした表情をしていないと」と説明する。

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それ以上の作品情報に関しては、「詳細は今の段階で多くを語ることできない。続報を待っていただければ」とけん制し、「冒険にアクション、ロマンス的なものもあって、皆さんにワクワク楽しんでもらえるエンタメとして、映画の魅力を表現する作品になれば」と期待をあおった。

お披露目されたビジュアルについては「一見、ストーリーボードやコンセプトアートに見えるかもしれませんが、この絵がそのまま動く前提で頑張っている」といい、「1作ごとに壁を乗り越えてきたが、今回の壁はルック(見た目)ですね。日本のセル画でも、ハリウッド的なCGアニメでもない、まったく新しいルックでアニメーションの可能性を広げたい」と意欲を燃やす。意気込みの背景には、前作「竜とそばかすの姫」で挑んだ手描きアニメとCGアニメの融合に対する、確かな手応えもあると語った。

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世界基準の壮大なテーマ性、映像表現の革新という2つの大きなチャレンジに挑むことになった「果てしなきスカーレット」。細田監督は「いままでの枠を飛び越えて、難しいテーマを描き切る非常に大きな挑戦になる。ただでさえ大変なのに、(完成が)間に合うのかなって」と背筋を伸ばしていた。

本作は東宝が国内の配給を、そして、ソニー・ピクチャーズがアメリカ、ラテンアメリカ、ヨーロッパ、アジア(日本を除く)、中東、アフリカなどの国と地域での配給を担当することも発表された。スタジオ地図のプロデューサー、齋藤優一郎氏によると「このユニバーサルで力強い作品を、世界に届けるために、日本映画がやっていない新しい仕組みを作る必要性があった」といい、「共同配給だけではなく、ソニー・ピクチャーズさんが共同出資することで、全世界配給というスクラムを組む結果が出せた」「例えば、過去にスタジオジブリさんとディズニーさんが一緒に、アメリカ市場に開けた風穴を、さらに押し広げたい」と、グローバルな視点での展開に意気込みを語った。

同日、東宝は「果てしなきスカーレット」の製作発表に加えて、2025年配給予定の作品ラインナップを発表している。

【2025年 東宝配給作品ラインナップ】

「劇映画 孤独のグルメ」(1月10日公開)
機動戦士 Gundam GQuuuuuuX ‐Beginning‐」劇場先行版(1月17日公開)
※東宝=バンダイナムコフィルムワークス共同配給
アンダーニンジャ」(1月24日公開)
「ファーストキス 1ST KISS」(2月7日公開)
「劇場版 トリリオンゲーム」(2月14日公開)
映画ドラえもん のび太の絵世界物語」(3月7日公開)
お嬢と番犬くん」(3月14日公開)
「少年と犬」(3月20日公開)
名探偵コナン 隻眼の残像(フラッシュバック)」(4月18日公開)
「#真相をお話しします」(4月25日公開)
「国宝」(6月6日公開)
「ドールハウス」初夏公開
「劇場版TOKYO MER 走る緊急救命室 南海ミッション」(8月1日公開)
映画クレヨンしんちゃん 超華麗!灼熱のカスカベダンサーズ」(夏公開)
「隣のステラ」(夏公開)
「沈黙の艦隊 北極海大海戦」(9月26日公開)
秒速5センチメートル」(秋公開)
「平場の月」(秋公開)
「果てしなきスカーレット」(冬公開)
劇場版『鬼滅の刃』無限城編」(25年公開)
※東宝=アニプレックス共同配給
「ブラック・ショーマン」(25年公開)
「チェンソーマン レゼ篇」(25年公開)
「踊る大捜査線 N.E.W.」(26年公開)
「劇場版 緊急取調室 THE FINAL」(制作中)
「ゴールデンカムイ 続編映画」(製作決定)
「ゴジラ新作映画」(製作決定)

■2025年 東宝配給作品ラインナップ(新レーベルTOHO NEXT)
「Naniwa Danshi ASIA TOUR 2024+2025 '+Alpha' in SEOUL LIVE VIEWING」(1月12日15時開演回)
ベルサイユのばら」(1月31日公開)
ヒプノシスマイク Division Rap Battle」(2月21日公開)
「CONCERT『THE BEST New HISTORY COMING』大千穐楽ライブビューイング」(2月28日公開)
「映画しまじろう『しまじろうと ゆうきのうた』」(3月14日公開)
「怪獣8号 第1期総集編/同時上映『保科の休日』」(3月28日公開)
「劇場版総集編 呪術廻戦 懐玉・玉折」(5月30日公開)
LUPIN THE IIIRD THE MOVIE(仮題)」(25年公開)

また、2024年の年間作品別興行収入も発表され、29作品(東宝)、13作品(TOHO NEXT)の配給で興行収入は910~920億円前後を見込んでいるという。初の900億円到達となり、東宝歴代最高を記録。現時点の年間興収1位は「名探偵コナン 100万ドルの五稜星(みちしるべ)」の158億円。「劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦」が116.4億円、「キングダム 大将軍の帰還」が80.3億円と続く。10億円以上の作品は19本だった。

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作品情報

竜とそばかすの姫

竜とそばかすの姫 4

高知の自然豊かな村に住む17歳の女子高生・すずは幼い頃に母を事故で亡くし、父と二人暮らし。母と一緒に歌うことが何よりも大好きだったすずはその死をきっかけに歌うことができなくなっていた。いつの間に...

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