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インタビュー 2025年1月7日(火)19:00

「薬屋のひとりごと」悠木碧&大塚剛央、寄り添いたい壬氏と冷たい猫猫の“ややこしい関係”について【第2期インタビュー】

(C) 日向夏・イマジカインフォス/「薬屋のひとりごと」製作委員会

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テレビアニメ「薬屋のひとりごと」の第2期が2025年1月10日から2クール連続で放送される。第1期では猫猫(マオマオ)と壬氏(ジンシ)がさまざまな事件に挑み、後宮に渦巻く謎や思惑が浮き彫りになったが、果たして第2期では何が待ち受けているのか、そして猫猫と壬氏の関係に変化は――? 猫猫役の悠木碧と壬氏役の大塚剛央に話を聞いた。

もちろん、第1期の振り返りも盛りだくさん! 猫猫の推理が最高潮になった瞬間や、その裏にあった苦労とは? そして、はちみつを持った壬氏の大暴走、壬氏に冷たすぎる猫猫についても言及。なにやら“ややこしい関係”の猫猫と壬氏だが、事件に挑むバディとしては“ツーカー”になってきた部分もあるらしく、第2期の2人の注目ポイントも教えてくれた。(取材・文/編集部)


すべてが最高潮になった1期・第19話
猫猫の名推理の裏にあった苦労とは?

(C) 日向夏・イマジカインフォス/「薬屋のひとりごと」製作委員会

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――第1期では猫猫の洞察力と推理力に毎話驚かされましたが、悠木さんが「特に猫猫の推理が冴えわたっていたな」と感じた第1期のエピソードは何話でしょうか?

悠木 やっぱり最後に全部が重なっていく19話「偶然か必然か」ですね。いろんな話が重なって、最後に全ての謎が解けたというか。そのうえで、猫猫が命を救いに行くのはストーリーの流れとしても気持ちがよかったです。猫猫的にもお芝居的にも最高潮になるエピソードでした。
ただ物理的な意味では、“それぞれの話数で完結していた謎”が最後にちゃんとつながるようにインパクトを残さなくてはいけないので、その部分の“立て方”が難しかったです。 「みんな、ここだけは覚えておいてね」とさりげなく際立たせながら、各話の推理のシーンを演じなくてはいけない。先を見据えて芝居の構築をしなきゃいけないので、文字の整理が難しかったです。

(C) 日向夏・イマジカインフォス/「薬屋のひとりごと」製作委員会

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(C) 日向夏・イマジカインフォス/「薬屋のひとりごと」製作委員会

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――状況や情報の整理が大変そうですね。

悠木 そこが1番大変だったかもしれません。猫猫の語りが長いので「いろんなものを整理しながら、聞いてる人にわかりやすくするにはどうしたらいいか」みたいな。「私が足を引っ張るわけにはいかないぞ」という気持ちで演じていました。だからこそ、「謎が解けた!」という瞬間には1回肩の荷が下りたような感覚でした。

――第2期でも猫猫の推理はキレキレですか?

悠木 恐ろしくキレキレです! (台本)6ページつづりでしゃべってたりしますから(笑)。


第1期、壬氏の「かまってちゃん」が最高潮だったのは“はちみつ”
猫猫の壬氏の扱いはテイクを重ねるほど「どんどん冷たく」

(C) 日向夏・イマジカインフォス/「薬屋のひとりごと」製作委員会

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――シリアスな展開の一方で、猫猫と壬氏の掛け合いを中心にコミカルなシーンもありました。第1期では壬氏が猫猫に「かまってほしくてしかたがない」というような場面が多々ありましたが、大塚さんは壬氏の「かまってちゃん」ぶりが特に印象的だった場面はありますか?

大塚 猫猫にはちみつを舐めさせようと迫るシーンですね。

――あれはだいぶ攻めてましね(笑)

大塚 攻めましたね(笑)。きっと壬氏の中でも「やりすぎたな」という感覚はどこかにあったと思います。あの後、玉葉妃(ギョクヨウヒ)に怒られて逃げてましたから(笑)。
壬氏は、かまってほしくて常に猫猫を求めているふしがあるので、そういう意味では、やっぱり猫猫に対する態度だけは他とはちょっと違います。その違いも出していかなきゃいけないと思って演じていました。

(C) 日向夏・イマジカインフォス/「薬屋のひとりごと」製作委員会

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――視聴者としては楽しいシーンですが、ああいった掛け合いの場面は演じていても楽しいですか?

大塚 もちろんお芝居として楽しいですが、いかんせん猫猫がまったくなびかないので、やっぱり演じていると「くそー!」という気持ちになります。

悠木 刺さってる! よかった!(笑)

大塚 (笑)。そういう気持ちを自然に引き出されてるような気がします。

悠木 でもテストテイクの時はちょっと優しくなっちゃうんです。壬氏に対してかわいそうという気持ちを持ってしまうので、「悠木さん、1期の時はもっと冷たかったよ。もっともっと冷たかったよ」と言われます。

(C) 日向夏・イマジカインフォス/「薬屋のひとりごと」製作委員会

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――テストから本番の流れのなかで、どんどん冷たくなっていくわけですね。

悠木 そうやって、えり抜きの“壬氏への冷たい仕打ち”をお届けしています(笑)

大塚 逆に壬氏は「もっと猫猫に寄り添って」と言われるので、壬氏と猫猫でディレクションが真逆なのも面白いですね。


猫猫を演じるキーワードは「猫」
共感できる部分が多いが「同化しすぎてはいけない」

(C) 日向夏・イマジカインフォス/「薬屋のひとりごと」製作委員会

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――1期、2期と演じてきて、悠木さんは猫猫というキャラクターをどのようにとらえていますか?

悠木 どの選択肢においても「猫ならこうするな」みたいな方を選択していく、「猫っぽい方をとったら勝ち」みたいな感覚はあるかもしれません。気ままさと、少しの情と、少しの打算みたいなものが、より猫っぽい配合になると猫猫っぽいなと思って演じています。普段はひっかきますが、たまには“ごろにゃん”する時もありますし、「撫でられておいてやるか」みたいな時もあったりして、飼い主への情が全くないわけではない、みたいな。

(C) 日向夏・イマジカインフォス/「薬屋のひとりごと」製作委員会

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――壬氏との関係においても「猫」がキーワードになるのでしょうか?

悠木 壬氏から向いてるのは、割と「人的なラブ」ですが、猫猫の感情をとらえるのは難しいと思っていました。でもそこも「飼い主と猫」ととらえると、「なんか許されちゃう」みたいなところや、なんとなく主導権が猫猫にあるというのも納得できるんです(笑)。

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――アニメ化が決まり、最初に猫猫役の悠木さんが発表された際には、「ぴったり」という声が多くあがっていました。かくいう私も、もともと原作を読んでいる時から猫猫の声のイメージは悠木さんだったので、キャスティングに歓喜したひとりです。声のイメージがぴったりだと感じたのはもちろんですが、「小柄で猫っぽい」という部分も重なりました。作品のいちファンとしての素朴な疑問ですが、ご本人の感覚では猫猫は演じやすいキャラクターなのでしょうか?

悠木 まずはそう言っていただけてうれしいです。ありがとうございます! 私は猫猫のような優秀な人ではありませんが、共感できる部分はたくさんあるキャラクターです。
ただ説明が難しいのですが、深く共感できる分「同化しすぎてはいけない」「私程度に落とさず、きちんと猫猫に昇華してあげる」、そのバランスが難しいと思っています。あくまで猫猫なので。似ていていい部分と、明確に猫猫と違う部分があると言いますか。対岸にあるものはよく見えるけれど、同じ岸にあるものは案外見えないと言いますか。


猫猫と壬氏のややこしい関係
“猫と飼い主”のようだが、壬氏は「その枠に留まりたくない」

(C) 日向夏・イマジカインフォス/「薬屋のひとりごと」製作委員会

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――先ほど悠木さんから、猫猫と壬氏の関係について「飼い主と猫」というワードが出てきましたが、大塚さんとは2人の関係性をどのようにとらえていますか?

大塚 「飼い主と猫」という主従のような関係もひとつありますが、「その枠に留まりたくない」という壬氏の思いがややこしい関係にしているんだとは感じます。

悠木 うんうん(笑)

大塚 いろんな人からもどかしい関係だと言われますが、でも僕は、これはこれで心地いい関係かなとも思っていて、「ずっとこのままでいてほしい」という思いがあったりもします。壬氏はそうじゃないでしょうが。

悠木 (笑)

(C) 日向夏・イマジカインフォス/「薬屋のひとりごと」製作委員会

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――猫猫の関係においてはややこしい壬氏ですが、その他にもさまざまな表情があり、謎が多い人物でもありますよね。これまでどのように演じてこられたのでしょうか。

大塚 壬氏を演じるにあたって、第1期の第1話の収録の前に、 長沼(範裕)監督と音響監督のはた(しょう二)さん と、原作の先の展開までを踏まえて、壬氏の深いところについて話し合いました。アフレコをしていくなかでも、例えば「猫猫にはこの段階ではここまで見せていいんだ、もっと子どもっぽい面を見せていいんだとか」などのバランスは、その都度発見していくことが多かったです。

(C) 日向夏・イマジカインフォス/「薬屋のひとりごと」製作委員会

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バディとしては「よりスムーズ」に
壬氏は猫猫を飼いならせるか? 距離感の変化は?

(C) 日向夏・イマジカインフォス/「薬屋のひとりごと」製作委員会

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――第1期でさまざまな事件に挑んできた猫猫と壬氏が、第2期ではどのような活躍を見せるのかがとても気になりますが、バディとしての2人は最初の頃と比べて変化は感じますか。

悠木 ビジネス的に言うと、よりスムーズになったという印象があります。

大塚 「このくらい言えば伝わるだろう」という感覚はありますね。

悠木 (猫猫が壬氏に)「これは警戒しておいた方がいいです」と伝えたり。あと逆に、壬氏の聞き方も上手くて、「これはこういうことか?」というように詳細に聞くようになったので、猫猫も答えざるを得ないみたいなことがあります。お互いにすり合わせが上手くなったよね。

大塚 そうですね。

(C) 日向夏・イマジカインフォス/「薬屋のひとりごと」製作委員会

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ーー壬氏が猫猫を飼いならしてきているのかもしれませんね。

大塚 (笑)

悠木 そうかも! 壬氏は人を操る術に長けてる人でもあるから。

大塚 確かに「これなら猫猫が食いつくだろう」ということをわかってきていますね。イエスと答えることをわかっていながら、あえて聞いたり。

悠木 バディという意味では、距離感が近づいてるなという感じはありますね。

ーー第2期では、バディとしての猫猫と壬氏の注目ポイントはどこでしょうか。

悠木 猫猫は全然なびいてないつもりなんですけど、めちゃめちゃツーカーになっているので、 そこを感じていただきたいです。「多分、壬氏さまが言ってるのはこういうことだろうな。だからこうしよう」みたいなことがわかるようになっています。それを飼いならされたというのかもしれません(笑)。第2期では、そういったバディ関係の進展も感じてもらえると思います。

大塚 そういう関係が成立するのは、猫猫の中で「壬氏はちゃんと仕事ができる人だ」という認識があるからだろうなとも思います。 壬氏も賢い人物ではあるので、 お互いの実力が分かってきたというか。「これを言えばこう伝わる」という歩み寄りのようなものは、あるのかもしれないですね。

(C) 日向夏・イマジカインフォス/「薬屋のひとりごと」製作委員会

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――こうやって聞くと、2人の関係はかなり変化していますね。

大塚 (考え込みながら)うーん。

――そうでもないみたいですね(笑)

悠木 ……少しだけ?(笑)

大塚 本当に少しですね(笑)

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作品情報

薬屋のひとりごと(第2期)

薬屋のひとりごと(第2期) 36

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