2025年4月18日(金)21:00
アニメーションで日本と海外を繋ぐニューディアー設立10年 押山清高監督らからのお祝いコメント公開

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映画配給や映画祭のプロデュースなど、日本と海外をアニメーションで繋ぐ事業を行う株式会社ニューディアーの4月17日の設立10年を記念し、SNSでプレゼントが当たる感謝キャンペーンが開催される。また、同社とゆかりあるアニメーション作家や批評家からのお祝いメッセージも公開された。
アニメーション研究者であった土居伸彰(「新海誠 国民的アニメ作家の誕生」「21世紀のアニメーションがわかる本」著者)が設立したニューディアー社は、海外のアニメーション作家を国内に紹介する一方で、日本の才能あるアニメーション作家たちを海外へ送り出すことにも尽力し、近年ではプロデュース作品が、ベルリン国際映画祭短編映画部門銀熊賞、オタワ国際アニメーション映画祭グランプリをはじめ、世界各国の映画祭でのべ180回以上入選、33の賞を獲得している。

土居伸彰代表
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設立10年を迎え、同社は「日本にも世界にも、もっと知られていい、観たら一生忘れられないようなアニメーションがたくさんある。そんなアニメーションを、これからも多くの方に届けられるように、ニューディアーは走り続けたいと思います」とコメント。批評家でゲンロン創業者の東浩紀、映画・ドラマ・舞台で幅広く活躍する俳優の岩瀬亮と内田慈、劇場アニメ「ルックバック」の押山清高監督や、ミュージシャンのトクマルシューゴ、今年の米アカデミー賞で長編アニメーション賞を受賞した「Flow」のギンツ・ジルバロディス監督、ベルリン国際映画祭の短編部門銀熊賞を受賞した水尻自子監督らから寄せられたメッセージ全文は、ニューディアー公式Xおよび、noteで公開中。
▼ニューディアー代表 土居伸彰コメント
ゲンロン、HEADZ、boidなど批評と経営を両立する先輩方の背中を見て、知られざるアニメーションを世の中に広げるためにはマーケットに打ってでなければと勝手に使命感を感じ、大学に博士論文を叩きつけるように提出したその3週間後に会社登記をしてから早10年。
「どうやって経営を成り立たせているのか」という率直な問いを何度も受けながら、僕自身も答えを探しつづけて、配給、映画祭運営、執筆や講演、自主イベントから公的なプロジェクトの運営、そしてゼロからの作品づくりまで(アニメーションのみならずゲームまで!)節操なくやってなんとか日銭を稼ぎ、何度も倒産の危機に見舞われながらそのたびに蜘蛛の糸のようなものが手の中に垂れてきて、かろうじて生き延びてきました。アニメーション業界に限らずさまざまな方からお祝いのメッセージをいただけたのは、そんな試みを挑戦的だと受け止めてもらえたからなのでしょう。
なんでもやってみるもので、10年の積み重ねによって、国内でも世界でもたくさんのつながりと信頼が築きあがってきたのを感じました。その都度手渡された一本の糸が気付けば無数となって、それらを編み合わせればずいぶんな強度になっている気がします。次の10年はそれを命綱に拵えて、わくわくするアニメーション体験をみなさんにお届けするために、より力強く登っていこうと思います。
▼お祝いコメント抜粋
■東浩紀(批評家・ゲンロン創業者)
批評家が会社をつくり、ジャンルの成長に貢献する。なかなかできることではない。土居くんがゲンロンのあとに続いてくれたことを誇りに思っている。10周年、おめでとう!
■岩瀬亮(俳優)
土居さんとの話は、いつも楽しいのです。語る言葉を持つ人の話を聞くのは本当に面白いから。こちらの話にも優しく耳を傾けてくれるから。そして何より、土居さん自身が楽しそうに話してくれるから。
土居さんと話していると、「あ、こういう人が未来をいい方向にもっていってくれるんじゃないか」と感じることがあるのです。だからまた次の10年も、お話しましょう。10周年、おめでとうございます。
■内田慈(俳優)
ニューディアー10周年おめでとうございます! 代表・土居さんと初めてお会いしたのは10年以上前の、映画仲間が集まる会でしたね。席が隣になって、その穏やかな佇まい、お話の面白さ、クレバーさに惹き込まれました。土居さんならではの視点とセンスで海外と日本のアニメーションの橋渡しをなさるお姿は、まさにパイオニア。いつか何かの形でご一緒できたらなぁと思っていました。昨年2024年『めくらやなぎと眠る女』で声優として参加できたことは私にとってご褒美です。これからのニューディアー、いちファンとしてワクワクしています!
■押山清高(アニメーション監督・スタジオドリアン)
ニューディアー10周年、おめでとうございます! 土居さんは、アニメーションに深い愛を持っている。これから、アニメーション制作はメジャーとインディーズの垣根が曖昧になり、作品数や表現の多様性が急速に広がっていく時代。ニューディアーのこれまでの歩み、そしてこれからの挑戦が、アニメーション表現の可能性を世界へとつなぐ存在として、ますます重要になっていくのだろうと思うと、とても楽しみです。ちなみに、スタジオドリアンはようやく8年目。
■ギンツ・ジルバロディス(アニメーション監督)
ニューディアー&伸彰、10周年おめでとうございます! インディペンデント・アニメーションを制作し、支援し、配給するという仕事は、とても素晴らしいものです。世界中の人々が、エキサイティングで、ユニークで、革新的なアニメーションを求める中で、ニューディアーと伸彰は日本におけるその偉大な担い手の一人です。またすぐに会いましょう!
■トクマルシューゴ(ミュージシャン)
公園の片隅から何かを見つけて、「ほら、見て!」と差し出す子どものように。多くの才をつなぎ、私たちをひらいてくれる。土居さん、ずっと応援しています!
■水尻自子(アニメーション作家)
ニューディアー設立10周年おめでとうございます。アニメーションといえば思い浮かぶ人一位、土居さん。そんな土居さんにプロデュースしてもらい「不安な体」そして「普通の生活」が出来ました。完成するまでどこに着地するかもわからないような作品を一緒に作ってくれてありがとうございます。私のようなフラフラとアニメーションを作り続ける作家にとってニューディアーは何より力強く頼りになる存在です。これからもたくさんのアニメーションを世に放ってください!
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