2025年11月26日(水)22:00
「国宝」「「劇場版『鬼滅の刃』無限城編」が米アカデミー賞の選考リスト入り

社会現象になった「国宝」
©吉田修一/朝日新聞出版 ©2025映画「国宝」製作委員会
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アカデミー賞を主催する映画芸術科学アカデミーは11月21日(現地時間)、長編ドキュメンタリー部門、国際長編映画部門、長編アニメーション映画部門で審査対象となる作品のリストを発表した。
米ハリウッド・レポーターによれば、長編ドキュメンタリー部門は201本、国際長編映画部門は86本、長編アニメーション部門は35本が資格を満たしているとのこと。国際長編映画部門には「国宝」が、長編アニメーション部門には「劇場版『鬼滅の刃』無限城編 第一章 猗窩座再来」が含まれている。
国際長編映画部門では、「パラサイト 半地下の家族」の米国配給を手がけたNeonが、今年は5本の高評価作を配給しており、いずれもノミネート候補として有力視されている。
その5本は、ノルウェーの「Sentimental Value(英題)」、ブラジルの「O Agente Secreto (The Secret Agent)」、韓国の「ノー・アザー・チョイス(英題)」、スペインの「Sirat」、フランスの「It Was Just an Accident(英題)」である。
「It Was Just an Accident(英題)」は、イラン出身のジャファル・パナヒ監督の作品で、カンヌ国際映画祭でパルムドールを受賞。しかし、内容がイランにとって望ましいものではなかったことから、イランは国際的にあまり知られていない「Cause of Death: Unknown(原題)」を提出。本作の製作資金の大部分を出資したフランスが自国の代表作として提出した。
長編アニメーション部門のリストには、北米でも大ヒットを記録した「劇場版『鬼滅の刃』無限城編 第一章 猗窩座再来」が含まれている。同作は日本映画史上の最高興行収入を樹立し、米国でも外国映画として史上最高の興行成績を記録したうえ、2025年の年間興行収入ランキングでも第5位に入った。
そのほか、Netflix 史上最も視聴された作品となった「KPOPガールズ! デーモン・ハンターズ」フランス語作品として批評家から高い評価を受け、ナタリー・ポートマンがプロデューサーのひとりを務める「Arco(原題)」、今後の興行が注目されているディズニーの「ズートピア2」など多様な話題作が並んでいる。
一方、期待されながらもリスト入りを果たさなかった作品もある。A24 の「ナタ 魔童の大暴れ」やソニーの「パディントン 消えた黄金郷の秘密」、パラマウントの「劇場版スマーフ おどるキノコ村の時空大冒険(パラレルアドベンチャー)」などは、提出されなかったか、あるいは資格要件を満たさなかったためリストには載らなかった。
今後、各部門に属するアカデミー会員によって、投票が行われ最終的なノミネート作品が選出される。長編ドキュメンタリー賞と国際長編映画賞は、ノミネート発表前にショートリストが作成されが、長編アニメーション賞はショートリスト作成を行わず、直接ノミネート投票に進む。ショートリストの発表は12月16日、ノミネート発表は2026年1月22日に行われる。
作品情報

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