2026年1月4日(日)18:30
「魔術師クノンは見えている」クノン役・早見沙織、イコ役・内田真礼インタビュー 早見「クノンの暴れっぷりを楽しんで」
本日1月4日午後10時から放送を開始するテレビアニメ「魔術師クノンは見えている」。小説投稿サイト「小説家になろう」発のファンタジー小説を映像化する同作では、生まれつき目が見えない貴族の少年クノン・グリオンが、ある日「魔術で目を作る」という着想を得て、目的のために魔術師としての道をまい進していく姿を描く。
今回は、放送開始を前にクノン役の早見沙織と、クノンを見守る侍女イコ・ラウンド役の内田真礼に、作品の見どころや収録の舞台裏などを聞いた。

(C)南野海風・Laruha/KADOKAWA/「魔術師クノンは見えている」製作委員会
――まずは、ご自身が担当する役について、ご紹介いただけますでしょうか。
早見:クノンは幼少期から目が見えずに育ってきたため、少々内向的でしたが「魔術で目を作る」という目標を手に入れたことで、その目標に向かって突き進んでいく男の子です。魔術に関しては本当に天才的で、好奇心旺盛かつ明るくハッピーな空気をもっている人なのですが、侍女であるイコによる紳士教育の影響で、時折ユーモラスな言動をとるところが魅力だと思います。

(C)南野海風・Laruha/KADOKAWA/「魔術師クノンは見えている」製作委員会
内田:クノンは、イコとずっと一緒に生活してきているので、彼女の影響をたくさん受けています。なので、クノンが覚えていく所作などが、イコに似てきたりしていくのがとても可愛らしくて。イコはクノンから見て年上のお姉さんなのですが、どこか親友のようなバディ感のある2人だなという風に思っています。イコからクノンへの大きな愛情が垣間見えるところも、2人の関係性のなかで素敵だなと思うところです。
――クノンがイコに影響されているということで、早見さんが内田さんのお芝居を参考にされたりもしているのでしょうか。
早見:そのまま受け継ぐというより、テンション感ですね。イコは常に人より2段ぐらいギアが入っているような明るさをもっている人なので、特にクノン自身が“モード”に入っているときは、イコのノリの良さや、しゃべりの怒とうのテンポ感を意識しています。特に序盤はイコとのかけ合いが多いので、この人のおかげで今の自分がいます、という気持ちでアフレコしています。

(C)南野海風・Laruha/KADOKAWA/「魔術師クノンは見えている」製作委員会
――役を演じるにあたって心がけていることはありますか。
早見:クノンは、とても絶妙な塩梅が求められる難しい役ですね。本人が意識して振る舞っているところと、そうでない無意識のところの違いが明確ではなくて、グラデーションになっているんです。たとえば冗談を言っていても、どこか本気で言っているように思える時がある。受けとる人によって、そのバランスが変わりそうな発言が多いんです。演じるに当たって、そのニュアンスを私の方で固めてしまったほうがいいのか、それとも曖昧なままにしておいたほうがいいのか……。クノンのなかに、どこまでのものが広がっているのか、わかりきらないほうがおもしろいのかなと。自分が原作を読みながら感じたクノンという人物の底知れない魅力を、しっかり表現したいと常に考えていました。
内田:イコはテンションが高くて明るくパワフルななかにも、ほんの少しだけ大人な部分を見せたいなと考えて演じています。イコはクノン様が大好きですから、その行く末について常に案じているんです。こう見えて真剣にクノンのことを考えている、というところにギャップを感じていただけるとうれしいです。明るさ9、まじめなところ1くらいの割合ですが(笑)、クノン様にとって、イコと一緒に過ごす楽しい日々が宝になってくれればいいなと。だからこそ「楽しく賑やかに」を心がけています。
収録が進んでいくなかで、周囲から「くだけたセリフが多い分、やりすぎるとギャグキャラになっちゃうけど、可愛い成分が残っているのが真礼ちゃんらしさだね」と言ってもらえて、自分のお芝居がそんなふうに受け取ってもらえているんだなとわかったことも、とてもうれしかったです。
――クノンは盲目の少年ということで、普段演じられているキャラクターとは少し違う内面の屈折もあったかと思いますが……。
早見:目が見えないということは、幼少期のクノンの精神構造を形成するのにとても大きな要素だったのかなと思います。もちろん私自身が同じ境遇を体験することはできないのですが、子どもの時にみんなができていることができないことで感じていた疎外感のようなものは、察するに余りあるものがあります。クノンは幼い頃から賢い人だったので、比喩的な意味でも、これからずっと「色がない人生」を歩んでいくのかな、という諦めも感じていたでしょう。なので、作中で描かれていないところまで思いをはせて、盲目だったクノンがどんな気持ちで生きてきたのかな、ということを考えながらお芝居させていただいています。
――「コミックアライブ」で連載中のコミカライズを読んだ感想を教えていただけますか。
早見:まず単行本の表紙イラストが、とてもきれいで惹き込まれました。作中にも、ファッションや学校の雰囲気など随所にロイヤルな感じが漂っていて、繊細な筆致で美しい。ところが、コミカルな場面では線も太めになって、ぐっとかわいらしくなる。そのギャップがおもしろくて「声を当てる時、みんな楽しくなる作品だぞ」と思いました。魔術の表現も素敵ですね。
内田:私も、絵が本当にきれいだなというのが第一印象でした。どのキャラクターも美しいけど、特にクノンが(笑)。タイトルが意味深な作品なので「盲目なのに見えているってどういうこと?」と不思議に思っていたのですが、読み進めていくなかでそれがわかっていくので、ぐいぐいストーリーに惹き込まれていきました。
早見:小説も読んでいますが、アニメには絵が付くので、演じるに当たってコミカライズがとても参考になりました。
内田:私も同じで、コミカライズでは原作が繊細に再現されているので、各キャラクターがどんな表情をするのか、想像をふくらませるのにとても役立ってくれました。
――今作のテーマについて、どのようにとらえていらっしゃいますか。
早見:今回のテレビシリーズで描かれる部分では、孤独のなかで塞ぎ込んでいたクノンが、人生の目標を見つけたことによって、急速に世界が広がります。いろんな人と出会い、立場や年齢の垣根を超えてコミュニケーションをとっていく。ときどき「それは失礼に当たるのでは?」と心配になるくらいだったりもするのですが(苦笑)。臆することなく外の世界に向かっていくクノンの姿は、視聴者のみなさまにも、いい影響を与えてくれるのではないかなと思っています。
内田:クノン様はコミュ強なんですよね。(イコによる)教育のたまものかな? 私は、(クノンが)自分の力で道を開いていく、希望が見えるお話だなと思います。自分が何もできないという無力感から、道を見出して努力していくその姿に勇気づけられます。「自分にも何かができるかもしれない」という気持ちにさせてもらえて、見終わった後に多幸感が残る、与えてもらうものが多い作品ですね。作中、クノンはものすごいスピードで成長していきます。それまでクノンに教えていた先生たちが「もう教えられることがない」と、へこんでしまうくらい。嫉妬できるようなレベルですらなくて、むしろ光のように駆け抜けていくその姿を憧れの眼差しで見守っていたくなります。
――物語の序盤において、お気に入りのシーンやセリフはありますか。
早見:第1話では、クノンが魔術師としての道を歩みだす、その第一歩がとてもテンポよく描かれています。そのなかでも、魔術を駆使して色を認識できるようになるという体験は、クノンにとってとても重要な柱になっています。アニメでは、彼の心理の変化にともない、色彩の変化や雲の間から光が差してくるような演出により、彼の世界が色づいていくのが映像的にわかる、というのがとても素敵だなと思いました。
内田:私はイコとクノンのかけあいシーンが大好きです。イコが調子に乗って「大好き」って言うけど、クノンには軽くあしらわれてしまう。そんな2人のやりとりは、エンドレスで見ていたいですね(笑)。また、イコはとても早口なセリフが多いのですが、大変だった分だけ思い出深いです。声優として試されてるなって。「かんだら負けだ!」と思いながらチャレンジしたので、ぜひ注目してください。
――ご自身が演じるキャラクター以外で、特に好きなキャラクターは誰ですか。
内田:もう本当にいっぱい。
早見:特別にひとりだけ、ということならミリカかな。彼女は魔術師を志す以前のクノンを知っている、家族みたいな存在ですから。クノンの変化をそのまま受け入れてくれる器の大きさも魅力的ですし、クノンとは心が通じ合いながらも、お互いの目標をもってそれぞれの道を進んでいくという、自立した関係性がすごく素敵だなと思います。
内田:私はクノン様です! クノン様の魅力は、一言では表せません!!
早見:(笑)
内田:クノン様は、彼でしか味わえないクセの強い味があるんですよ。女性に対して手を差し伸べる時の対応だったり、ご両親との会話での空気感だったり、口から出る言葉の端々にユーモアがふんだんに含まれている。一挙手一投足が、とても楽しみになってしまいます。目標に向かって前向きに進んでいくパワーにあふれていて、受け身ではない攻めの姿勢の人なので、他者とのコミュニケーションひとつとっても、自分の意思がしっかり見えるところが好きですね。私がイコ役だということもあるかもしれませんが、彼に着いていきたくなってしまいます(笑)

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――収録時に印象的だったことはありますか。
早見:出演者が回を追うごとにどんどん増えていって、最後の方はスタジオがぎゅうぎゅうになっていました(笑)。全部で20人はいたんじゃないかな。本当に学校みたいでした。
内田:わちゃわちゃしていましたね。1クールで「そこまで行くの!?」というくらい展開が早いので、毎回顔ぶれも違っていて新鮮でした。
早見:クノンを取り巻く環境が目まぐるしく変わっていくので、そのたびキャストも一新されるんですよね。にもかかわらず毎回とても豪華な顔ぶれで、1話限りのゲストとは思えない方もキャスティングされています。
内田:本当に豪華なので、ここでみなさんに教えてあげられないのが悔しい。私自身、いつもびっくりしていました。
――収録を見学にいらっしゃったコミカライズ担当のLa-na先生は、魔術学校のガヤ録りが印象的だったそうです。
早見:魔術学校ですから、現代の学校とはちょっと違ったかもしれませんね。まず、しゃべりの内容がファンタジックな世界観に沿っている必要がありますし、貴族の子女が集まるところなので、ロイヤルな話し方にしたほうがいいのかな、みたいなことも考えました。
内田:そうですわよね(笑)
――本当にガヤガヤ聞こえることにも驚いてらっしゃいました。
早見:最終的に判別できなくなるアドリブなので「昨日なに食べた?」みたいに他愛のないことを言っていることが多いのですが……。
内田:ファンタジー世界で、かつロイヤルな生まれの人たちが、何を食べているのかなっていうのは悩ましいですね。
早見:「納豆食べた」みたいなのはダメだよね(笑)。でも、実は結構変なことを言っていたりもします。それが悪目立ちしないで、ちゃんとガヤガヤ聞こえるようになっているのはミキシングのおかげですね。
内田:魔術だ!
早見:そうかもしれない(笑)。

(C)南野海風・Laruha/KADOKAWA/「魔術師クノンは見えている」製作委員会
――もしも実際に魔術が使えたら、どんなものを使ってみたいですか。
内田:クノンが使う水魔術は生活にとても便利だと思います。紅茶用のお湯も出せるなら、“ア・オリ”でお風呂も沸かせちゃう。
早見:“ア・オリ”は応用の幅が広すぎる(笑)。この先、クノンがウォーターベッドのようなものを開発して人をダメにしちゃうというシーンがあって、それがすごくいいなと思いました。魔術をどう使うかは、やはりセンスが重要ですね。私は……天気を操る魔術を使ってみたいです。
内田:もはや神の領域!
早見:大事なイベントの日を晴れにしたい!
内田:すごくいい! 私も雨が嫌なので、水で雨を防ぐ傘みたいなものを作れないかなあ。
早見:水球が作れるくらいなので、できそうですね。頭の上に水たまりが浮いているような形になるのかな?
内田:日常的な不快感を、魔術で軽減させたいですね(笑)
――原作者・南野海風先生と、コミカライズ担当・La-na先生にお伝えしておきたいことはありますか。
早見:南野先生は、我々にとっては謎に包まれた方なんですよ。スタッフのみなさんのお話から人物像が漏れ聞こえてきて、某ゲームが大好きなのと、ナポリタンに大変なこだわりをもっていらっしゃることは存じ上げているのですが……(笑)。私は、クノンのアニメ第一報のコメント文から、とても“クノンらしさ”を感じました。声を担当している私が言うのも不思議な感じですが、コメントを読んだときにクノンの声で再生されたんです。本作の独特な世界観は、先生の内側から自然にあふれてきたんだ、ということが実感できてうれしくなりました。ぜひ、いつかお会いしてみたいです。
コミカライズを担当しているLa-na先生とは、収録現場にいらっしゃった際にお会いしています。アフレコに臨むにあたって、私にたくさんの影響を与えてくれたのがコミカライズ版でした。収録時にも、クノンの表情を漫画で確かめたりしていたので、私とクノンの回路をつなげていただいたように思っています。この場を借りて、改めてお礼を申し上げたいです。あと、個人的にクノンのビジュアルが大好きです(照)
内田:私は南野先生に、どこからインスピレーションを得て「クノン」の物語を生み出しているのかをお聞きしてみたいです。どのキャラクターに自己を投影して書かれているのかということも気になりますね。個人的にはクノンなのかなと思っているのですが。あと、先生はきっとテンションの高いメイドがお好きですよね!? イコを演じさせていただいている身として、ぜひ感想をおうかがいしたいです(笑)
La-na先生の描かれる絵はどれも本当に美しく、単行本の表紙に至っては額縁に入れて飾りたくなるくらい。ストーリーのネタバレになるので詳しくは言えないのですが、イコと“あるキャラクター”が並んだときのビジュアルが大好きなんですよ。早見さんと同じで、私も漫画の情報からキャラクターの表情などを補完してもらっていたので、とても助かりました。
――最後に、放送を楽しみにしている視聴者のみなさまへメッセージをいただけますでしょうか。
早見:個性豊かなキャラクターたちがたくさん登場し、クノンのいい意味での暴れっぷりがどんどん広がっていきます。私もクノンの声をやっている時だけに味わえる楽しさを感じています。収録が進むごとになじんできた感覚があって、回を重ねるごとに暴れ方がエスカレートしていきますので、ぜひ最終話まで楽しんでいただけるとうれしいです。
内田:クノンが進んでいく先には、楽しいことやワクワクするキラキラしたものがたくさん待っています。物語が始まった時には考えられなかったぐらい、友だちや仲間も増えていく。そんなクノンの成長が楽しみな物語だと思います。クノンが個性的な仲間たちと、どんな道を歩んでいくのか、ぜひアニメでご覧なってください。よろしくお願いします!
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<賞品>
早見沙織さん、内田真礼さん サイン色紙、1名様
<応募期間>
1月4日~2月1日23:59
<応募方法>
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作品情報

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目の見えない少年クノンの目標は、水魔術で新たな目を作ること。魔術を習い始めて僅か五ヵ月で教師の実力を追い越したクノンは、その史上初の挑戦の中でさらに才能を開花!魔力で周囲の色を感知したり、水魔術...
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