2026年1月16日(金)18:00
TVアニメ「葬送のフリーレン」種﨑敦美、市ノ瀬加那、小林千晃が見守る旅の行方 第2期は「3人のかわいいがあふれてる」
テレビアニメ「葬送のフリーレン」の第2期が1月16日から放送開始となる。フリーレン役の種﨑敦美、フェルン役の市ノ瀬加那、シュタルク役の小林千晃に共通するのは、キャラクターを見守り、その成長を喜び、慈しむような視点。ひとたびキャラクターへの思いを語りだせば自然と笑みがこぼれ、フリーレン、フェルン、シュタルクを「かわいい」と口をそろえる。「第2期は本当に3人のかわいいがあふれてる」――第1期の振り返りとあわせて、第2期の見どころを教えてもらった。(取材・文・写真/編集部)
■今もなお、見返すたびに心に響く第1期 田中敦子さん演じるフランメへの思いも
――第2期の放送を間近に控えた今、第1期の心に残る場面やセリフをあげるとしたら、どこでしょうか?
種﨑 見返すたびに、前とは全然違う場面で泣いてしまいます。アフレコ中は作品作りに集中していることもあって「感傷的なのは、あとあと!」と心がけていましたが、久しぶりに小さな頃のフェルンを見たら、それだけで泣いちゃったり。ここまで演じてきたからこそ、何でもないところで泣いてしまうのだと思います。(作品を)見ながらそんな風に思うし、見ていない時でもフリーレンのことを考えていたりします。アニメになっているところもそうですが、この先のフリーレンのことまで考えて泣いちゃうんです。
――特に思い起こす場面はありますか?
種﨑 何度見ても好きなシーンは、フェルンが風邪をひいてしまい、フリーレンとシュタルクが薬作りのために材料を探しにいく話です(第17話「じゃあ元気で」)。氷柱桜(つららざくら)を見ながら、フリーレンが「きれいだね。フェルンにも見せてあげたかった」とシュタルクに話している時間が好きです。
種﨑 あとは、フリーレンの複製体との戦いが描かれる第26話「魔法の高み」です。フリーレンの目線から、フェルンと話している場面が描かれ、「師匠が弟子を見ている」ことがわかる画面の作り方でした。「だって”私”はフェルンのことを舐めているから」という、あそこでの会話もすごく好きです。もともとそうだったけど、フリーレンのなかで、フェルンがどんどん特別になっていると思いました。私の中でもそうです。だからこそ、見返した時に、毎回違う思いが湧き上がってくるのだと思います。
――フェルンの名前がたくさん出てきましたが、市ノ瀬さんはいかがでしょう? 今改めて、第1期のどの場面を思い起こしますか?
市ノ瀬 種﨑さんの話にも少しあがりましたが、やっぱりフェルンの成長は大きく印象に残っています。第1期を演じていた時は、フェルン視点で物語を見てきたので、フェルンの成長を感じながら、それにあわせてお芝居の変化もつけていきました。
第1期が終わって、落ち着いたタイミングで改めて見返すと、こんなにも成長って尊いものなのかと強く感じます。フェルンの身長と持っている杖の大きさの対比とか、あんなに小さな体で周りの人の死を経験して、育ての親であるハイターの先が長くないかもしれないという状況で、覚悟をもってひとりで生きていこうとする瞬間とか。いち視聴者目線で振り返ってみても、フェルンの成長はうるうるきちゃいますね。
――小林さんはいかがですか?
小林 最初に思い浮かぶのは田中敦子さん演じるフランメの登場シーンです。作中でフランメ自身や、ヒンメルが言っていましたが、大抵のものは日常のなかで当たり前に受け入れているので、瞬間的に「いいな」とか「素敵だな」と心に響くことはあっても、しみじみと感じ入ることって少ないと思っていて。
2024年9月にあった、アニメ放送1周年記念上映イベントで作品に触れるタイミングがあったのですが、その時は自然と涙が流れるような、すごく切ないような、いろんな感情があふれましたが、こうやって時間がある程度経ってから見ると、また違った聞こえ方、見え方がしています。聞き流せるようなセリフもやっぱり聞き入ってしまう。より輪郭を帯びて、何か伝えてくれているのかなって、こちら側が勝手に解釈したくなるというか。いろんなことが、たくさん響いてきました。
――フランメと最も距離が近いキャラクターといえば、弟子であるフリーレンかと思います。種﨑さんは心に残ったフランメの言葉はありますか?
種﨑 どのセリフも忘れられないのですが、そのなかでも自分の中に特に残っているのは「やつらは卑怯だ。ならば私たちはそれ以上の卑怯者になればいい」というセリフです。上書きとか上乗せみたいな意味でも、違う視点で考えるという意味でも悩んだり乗り越えたいものがあるときこの言葉がよく頭をよぎります。
■第2期の収録で3人の距離が“ぎゅっと”

(C)山田鐘人・アベツカサ/小学館/「葬送のフリーレン」製作委員会
――第2期の収録では、久しぶりに3人で集まっていかがでしたか?
種﨑 久しぶりだね、ドキドキ、みたいな感覚ではなく、フェルンやシュタルクが話し出したら自然と自分からもフリーレンが出てくる、「これね」という感じで収録ができました。それから、千晃さんの提案のおかげで、第2期になってようやく(アフレコ現場での)座る場所が決まるという(笑)。第2期は(フリーレン、フェルン、シュタルクの)3人がメインのお話が多くなるので、3人が近い席でぎゅっと座れたのは大きかったなと思っています。(小林を見て)ありがとうございました。
小林 (笑)。隣に座っているので、市ノ瀬さんが種﨑さんに話しかける頻度が高くなったんじゃないかなと思います。
市ノ瀬 ありがたいことに、私が端に座ろうとしていたら小林さんが一声かけてくださって(笑)
市ノ瀬 (笑)
――それで種﨑さんとお話する機会が増えたわけですね。
市ノ瀬 作品の話がメインですが、たまに猫の話をしたりしました。
――小林さんの気遣いはすごいですね。
小林 いやいやいや!
種﨑 ここ(の3人)をまとめつつ、それ以外のゲストで来てくださる方ともコミュニケーションをとってくださって。
市ノ瀬 先輩後輩も関係なく。
小林 本当にそんなたいしたことじゃないです……(照)
――なんだかシュタルクみたいですね(笑)
小林 あんな風にありたいなという気概はありますが、実際にはそこまでは考えていないです(笑)
■第2期は3人の旅の「解像度を上げて見ているみたいな感じ」 シュタルクの活躍も注目

(C)山田鐘人・アベツカサ/小学館/「葬送のフリーレン」製作委員会
――第2期に入って、その他に変化はありましたか?
種﨑 演出的なところで、多分、あえて第1期と少し変えている部分があります。3人の話がメインだからこそ、フリーレンがいた勇者パーティーでの10年、振り返った時に「くだらなかったな」って笑えるような、わちゃわちゃ楽しい、あの尊い時間を原作で描かれていない部分まで膨らませて描いてくださっている部分があります。
そして、第2期はシュタルクが大活躍です。一級魔法使い試験の間は、お留守番だった分を取り返すかのごとく、ものすごい大活躍です。
小林 そうですね(笑)。第2期の1話から。

(C)山田鐘人・アベツカサ/小学館/「葬送のフリーレン」製作委員会
種﨑 第2期はにぎやかです。
小林 「にぎやかだけどゆっくり」って感じですよね。特に第2期の後半にバトルが多く、いろんなキャラクターを見せなきゃいけないという都合上、そのスピード感で見続けると、(3人のシーンは)ゆっくりという感覚になるかもしれません。
種﨑 でもやっぱり心が豊かになる時間なのは第2期も変わりなくて、見応えがあると思います。
――市ノ瀬さんとしては、「3人のわちゃわちゃ」シーンを中心に、第2期をどのように感じていますか。
市ノ瀬 フェルンとシュタルクが手を取り合っておびえているシーンがちょこちょこあったりと、かわいらしさが際立つ描写が増えたような気がします。あとは、シュタルクの目がショボショボになる、ゆるっとした表情だったり、コミカルな部分もより楽しんでいただけるのかなって思います。日常回が結構多いなとも感じます。

(C)山田鐘人・アベツカサ/小学館/「葬送のフリーレン」製作委員会
種﨑 (原作では)描かれていないけれど「旅の中ではこんなことがあったんだよ」という風に、解像度を上げて見ているみたいな感じなのかな。第1期とちょっと違うかもと感じる方もいるかもしれませんが、そこも楽しんでほしいなって思います。「こんなことも起こっていたんだ」とか、「こんなやりとり、こんな表情をしていたんだ」と楽しんでいただきたいです。
小林 原作を読んでいる方も、「こことここの間には、こういうセリフや、こういう行動があったんだ」というように、補完できるような感じもあるので、そういう意味でも楽しいと思います。
■フリーレン、フェルン、シュタルク「もう3人ともかわいいです」 何気ない場面も愛にあふれた第2期

(C)山田鐘人・アベツカサ/小学館/「葬送のフリーレン」製作委員会
――視聴者としては、フェルンとシュタルクの関係も気になるところです。小林さんと市ノ瀬さんは、2人の関係をどのようにご覧になっていますか。
小林 フェルンとシュタルクについては、「もう付き合っちゃえよ!!!」など、いろんな意見が出ています。それは、作中のキャラクターの意見でもあって、例えばザインがそうでした。でも、逆にこのもどかしい感じが初々しくてかわいらしいですし、すごくいい関係なのかなとも思います。
戦友であり、同年代のちょっと気のおけない関係でもあり、でも家族のような関係でもある。この関係性が今後どのように描かれるのかは、すごく気になるところです。現実にはなかなかない関係性だと思うので、ドキドキしつつも、見守っていきたいです。

(C)山田鐘人・アベツカサ/小学館/「葬送のフリーレン」製作委員会
市ノ瀬 フリーレンとヒンメルの関係もそうですが、フェルンとシュタルクの「こういう関係だ」とははっきり言い切れない、名前がない関係というところがいいですよね。そういうところも「葬送のフリーレン」の素敵なところだなと思います。
第2期になって、フェルンがシュタルクに対してちょっとマイルドになってきているような印象もあります。第1期を見返していると、鋭いツッコミが多かったですし。そういうツッコミは、今もあるにはありますが(笑)。でも、最初なんてシュタルクのことを「この人」とか呼んでいたのに、愛のある柔らかい態度に変わってきています。明確に「ここがこうなった」というわけではありませんが、やっぱり旅をつづけるにつれて、温度感がちょっとずつ変わってきているかなと思います。
――そういった変化は小林さんも感じますか?
小林 そうですね。第1期の中で、2人で行動する、デートみたいな回がありましたが、第2期でもそんな風な場面があって、そこで感じました。前は何もわからなかったシュタルクが“ある作戦”をとってしまうのですが、フェルンがその作戦に対して理解があるというか。お互いのことをより深いところまで知ってきているからこそ、慮(おもんぱか)れる要素が増えてきたのかなと感じて、そういうところが素敵だなと思います。
――いち視聴者としても、フェルンとシュタルクの関係は「かわいいな」と見守るような気持ちで見ていました。
小林 僕個人の目線でいうと、フェルンとシュタルクだけじゃなく、フリーレンもかわいいです。
そして、僕が「フリーレンはかわいい」と思う何倍も、種﨑さんがフリーレンのことをかわいいと思っていたことを知りました。僕の100倍ぐらいフリーレンのことをかわいいと思っていたし、それを言いたいけど言えずにいたそうです(笑)。

(C)山田鐘人・アベツカサ/小学館/「葬送のフリーレン」製作委員会
――ぜひ、種﨑さんのフリーレン愛を聞かせてください。
種﨑 それで言うと、もう3人ともかわいいです(笑)。第2期は、「3人のかわいいがあふれた第2期」なので、そういう意味でも満足度が高いと思います。

――種﨑さんは3人の関係性をどんな風にとらえていますか?
種﨑 「あえての茶番」をやってくれる関係性でしょうか。何のためらいもなく、なにか言ったらすっと返してくれる、あえての茶番。
小林 生産性がないことも楽しんで付き合ってくれますよね。
種﨑 くだらないことをね(笑)。それでいうと第1期でフリーレンが投げキッスした時に、フェルンとシュタルクがぷるぷるしながら(シュタルクが)「エッチすぎる…」って言うじゃないですか。もう、あそこから思っていました、かわいいって。
小林 早い(笑)
種﨑 そういうかわいさが、第2期ではあふれています。
小林 第1期から地続きで見ている人「葬送のフリーレン」が好きな人にとっては当たり前の光景だけど、ああいう瞬間こそがすごく大切なことというか。あふれてますよね、愛に。
種﨑 (うなずきながら)なので、第2期の注目ポイントはそこです(笑)。
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