2025年5月17日(土)19:00
「ガンダム ジークアクス」元ネタガイド<人物編> シャリア・ブルやシムスはTVシリーズ版に登場、フラナガン博士は第1作よりも積極的
「機動戦士Gundam GQuuuuuuX」は「機動戦士ガンダム」第1作の架空戦記で、第1作の人物たちが登場します。ガンダム初心者向けに、これまで「GQuuuuuuX」に登場したジオン軍人や関連人物をご紹介します。
第6話以降の登場人物はネタバレ要素もあるため、末尾に記載しました。
各項には登場話数を添えています。第1作の総集編の劇場版3作品を見るのがおすすめですが、時間のない方は第1作の第1、2話と劇場版「機動戦士ガンダムIII めぐりあい宇宙(そら)」で基本を押さえて、劇場版に登場しないシャリア・ブルなどのエピソードを見ていくのが効率的でしょう。

「機動戦士Gundam GQuuuuuuX Beginning」の入場特典として配布された冊子「『機動戦士Gundam GQuuuuuuX-Beginning-』ANNO SCENARIO & DESIGN WORKS 2」表紙
(C)創通・サンライズ
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目次
・シャア・アズナブル
・デニム、スレンダー、ジーン
・ドレン
・マ・クベ
・オルテガ、マッシュ、ガイア
・トクワン
・デミトリー
・フラナガン
・シムス・バハロフ
・ガルマ・ザビ
・ギレン・ザビ
・キシリア・ザビ
・カムラン・ブルーム(民間人)
・モスク・ハン(連邦軍)
・第6話以降の登場人物
・シャア・アズナブル
「赤い彗星」の異名を持つジオン軍のエースパイロットで、本名はキャスバル・レム・ダイクン。宇宙移民の独立運動、ニュータイプ思想の提唱者であるジオン・ズム・ダイクンの長男で、父を謀殺したとされるザビ家への復讐を狙っており、素性を隠すためマスクを常用している。
ザビ家の末弟ガルマ・ザビの戦死で任を解かれ、キシリア・ザビに招かれて復帰、潜水艦マッドアングラー隊、宇宙ではニュータイプ部隊を指揮した。妹アルテイシア・ソム・ダイクン(セイラ・マスに改名)は偶然から連邦軍のホワイトベースの乗組員となり、戦場でシャアで再会し、結果としてシャアの恋人のララァ・スンを失うことになる。その後、続編「機動戦士Zガンダム」「機動戦士ガンダム 逆襲のシャア」にも登場し、指導者となってゆく。
「GQuuuuuuX」では連邦軍のモビルスーツ(MS)「RX-78 ガンダム」の奪取に成功し、のちに「サイコミュ」を搭載してこれを使用した。第2次ソロモン会戦時に「ゼクノバ」現象で行方不明となっている。シャアがジオンの遺児であるという噂は、第1作より広く流布しているようだ。
元ネタ:第1話「ガンダム大地に立つ!!」~第12話「ジオンの脅威」、第26話「復活のシャア」~第43話「脱出」、劇場1~3、「機動戦士Zガンダム」「機動戦士ガンダム 逆襲のシャア」
・シャリア・ブル
「フラナガン機関」からニュータイプ特性を見いだされた「木星船団」(核融合炉の燃料となるヘリウム3の運搬船団)帰りのジオン軍人で、ギレン・ザビから妹・キシリアの内偵を含まされ、シャアのもとに配属される。遠隔ビーム砲を持つモビルアーマー(MA)「ブラウ・ブロ」で出撃して、多方向からの攻撃でガンダムを苦しめるものの、撃破された。小説版では第2巻から登場し、シャアの副官的立場でともに「MS-06Rリック・ドム」を駆って戦う。
「GQuuuuuuX」ではシャアの「gMS-αガンダム」(通称:赤いガンダム)とペアで活躍し「MAV戦術」を確立した。戦後は「gMS-αガンダム」の捜索任務についいているようだ。搭乗するMA「ブラウ・ブロ」はトミノメモに登場する「キケロガ」という名称となっている。
元ネタ:第39話「ニュータイプ、シャリア・ブル」
・デニム、スレンダー、ジーン
サイド7に侵入したジオン軍のMSパイロット。偵察のみであったところをジーンの独断で連邦MSの破壊を行い、デニム、ジーンは起動した「RX-78 ガンダム」によって撃破され戦死、スレンダーは脱出するがサイド7出港時の戦闘で戦死した。
「GQuuuuuuX」ではジーンのザクが故障して艦に居残り、替わりにシャアが出撃した。全員が生存したと思われる。
元ネタ:第1話「ガンダム大地に立つ!!」、第2話「ガンダム破壊命令」、劇場1
・ドレン
物語冒頭ではシャアの副官、のちにキャメルパトロール艦隊司令をつとめる。宇宙に上がったホワイトベースを迎撃するが、ガンダムに急襲されて戦死。
「GQuuuuuuX」ではシャアの指揮する「ソドン(ペガサス)」で副官を務め、宇宙要塞「ソロモン(連邦接収後はコンペイ島)」の月面落下阻止を指揮した。
元ネタ:第1話「ガンダム大地に立つ!!」~第5話「大気圏突入」、第32話「強行突破作戦、劇場1、3
・マ・クベ
ジオン軍の地球ヨーロッパ方面の司令。連邦による「オデッサ作戦」に敗北する。
TV版ではMA「アッザム」、のちにMS「ギャン」を駆ってガンダムに挑むが戦死。劇場版では生死の描写はない。「GQuuuuuuX」では連邦の宇宙基地「ルナツー」攻略を指揮した。戦後は軍法会議の代名詞として知られている。
元ネタ:第18話「灼熱のアッザム・リーダー」、第37話「テキサスの攻防」ほか、劇場1~3
・オルテガ、マッシュ、ガイア
「黒い三連星」として知られ、一年戦争初期に連邦軍のレビル将軍を捕虜とする軍功を立てたMSパイロットのチーム。地上に降りた「ホワイトベース」をホバー走行可能な「MS-09 ドム」で強襲し、高速で連続攻撃を仕掛ける「ジェットストリームアタック」でガンダムを苦しめた。TV版ではマッシュが最初に撃破され、ガイアとオルテガで再出撃している。
「GQuuuuuuX」では、ガイアとオルテガは軍を退役し、宇宙用の「MS-09R リック・ドム」でクランバトルに参加。マッシュはウーセン市の市長となっている。
元ネタ:第24話「迫撃!トリプル・ドム」、第25話「オデッサの激戦」、劇場2
・トクワン
シャアの戦艦ザンジバルに配属された、MA「ビグロ」のパイロット。ガンダムに敗れる。「GQuuuuuuX」ではソドンのMS隊に配属。「MS-09R リック・ドム」に搭乗した。
元ネタ:第31話「ザンジバル追撃!」、劇場未登場
・デミトリー
シャアの戦艦ザンジバルに配属されたパイロット。トクワンの敵討ちのため試作MA「ザクレロ」で出撃する。「GQuuuuuuX」ではソドンのMS隊に配属。
元ネタ:第32話「強行突破作戦」、劇場未登場
・フラナガン
ニュータイプの研究を行う民間研究所「フラナガン機関」の長。実質はジオンの外郭団体でニュータイプの「感応波」を用いたインターフェイス「サイコミュ」を開発した。テキサスコロニーでMA「エルメス」のテストに同道している。同機関は戦後に解体された。
「GQuuuuuuX」では、シャアにニュータイプ能力の報告書をリークし、結果シャアがαサイコミュを使用することになった。戦後は「フラナガン・スクール」を率いているようだ。
元ネタ:第37話「テキサスの攻防」ほか、劇場3
・シムス・バハロフ
技術士官。ニュータイプ用MA「ブラウ・ブロ」のテストの際に「RX-78ガンダム」と交戦、シャリア・ブル出撃時はシャリアは砲手を務め、シムスが機体側のパイロットとして同行した。
「GQuuuuuuX」では、「キケロガ」(ブラウ・ブロ)をシャリア・ブルに届けた。
元ネタ:第33話「コンスコン強襲」、第39話「ニュータイプ、シャリア・ブル」、劇場未登場
・ガルマ・ザビ
ザビ家の末息子。ニューヤークを拠点としたジオン地球方面軍の司令。ホワイトベースとの戦闘の中、シャアに暗殺される。シャアとは士官学校の同期。
「GQuuuuuuX」では一年戦争中に軍を離れていることがシャアのセリフからわかる。
元ネタ:第10話「ガルマ散る」ほか、劇場1
・ギレン・ザビ
ザビ家の長男、ジオン軍総帥。父デギンを連邦軍ごと巨大ビーム砲「ソーラ・レイ」で攻撃して謀殺し、宇宙要塞「ア・バオア・クー」防衛戦の中、妹キシリアにそれを咎められて殺される。
「GQuuuuuuX」では生存。第5話時点で未登場。
元ネタ:第12話「ジオンの脅威」、第42話「宇宙要塞ア・バオア・クー」ほか、劇場1~3
・キシリア・ザビ
ザビ家の長女。兄ギレンの政策に疑念を持っている。フラナガン博士たちに「ニュータイプ」の研究をさせ、「ニュータイプ部隊」創設を企図した。また「キシリア機関」と称される諜報組織を指揮し、シャアがジオン・ダイクンの遺児であると知り、陣営に取り込もうとする。「ア・バオア・クー」の決戦で脱出するが、脱出時にシャアに暗殺される。
「GQuuuuuuX」では生存。
元ネタ:第41話「光る宇宙」ほか、劇場1~3
・カムラン・ブルーム
中立のサイド6の検察官。入港したホワイトベースの査察、武装の封印を行った。ホワイトベースの総舵手ミライ・ヤシマの婚約者だったが、サイド6での再会を経て決別した。
カムランは続編「機動戦士ガンダム 逆襲のシャア」で連邦政府の会計局に勤め、ミライと結婚したブライト・ノアに隕石落とし阻止のための核ミサイルを供与した。
「GQuuuuuuX」ではサイド6の副首相として登場する。
元ネタ:TV第33話「コンスコン強襲」、第34話「宿命の出会い」、劇場3、「機動戦士ガンダム 逆襲のシャア」
・モスク・ハン
連邦軍の技術士官。MSの関節の摩擦を減らし、操縦応答性を高める「マグネットコーティング」技術の開発者で、ソロモン攻略後にガンダムにこの処理を行った。この仕様が「RX-78-3 ガンダム」と呼ばれる。
「GQuuuuuuX」では民間に下り、シイコ・スガイの「gMS-01 ゲルググ」に同様の処理を施してクランバトルに送り出した。
元ネタ:第40話「エルメスのララァ」、劇場未登場
○「GQuuuuuuX」第6話以降の登場人物
・ペルガミノ
中立のサイド6の領空外に浮きドックを持ち、連邦、ジオン双方に整備、補給を提供する商人。ホワイトベースがドックを利用した際にジオンのコンスコン艦隊に襲撃される。
「GQuuuuuuX」ではサイド6の首相となり、ジオンのキシリア・ザビに接近している。
元ネタ:第33話「コンスコン強襲」、劇場未登場
・ゲーツ・キャパ(Z)
連邦軍「ティターンズ」のパイロット。不安定な強化人間ロザミア・バダムを制御するために灰色の「バウンド・ドック」で共に出撃する。「強化人間」は連邦軍がニュータイプの戦闘能力を人工的に再現するため、薬理的、外科的、心理的処置を施したパイロットたちのこと。ゲーツも強化人間でサイコミュを通じてロザミアを制御していたが、ロザミアの「サイコ・ガンダムMk-II」が撃破されたときに恐慌状態に陥り、以後の生死は描かれていない。
元ネタ:Z第42話「さよならロザミィ」、第48話「ロザミアの中で」ほか、新訳Z未登場
・フォウ・ムラサメ(Z)
ムラサメ研究所の強化人間、4番目の被験体。主人公カミーユ・ビダンと交流するも、大型MS「サイコ・ガンダム」でホンコンを襲撃、その後キリマンシジャロ防衛に参加して戦死。研究所から戦えば過去の記憶を戻すと言われていた。新訳劇場版ではホンコンでカミーユを宇宙に打ち上げるため、ロケットを奪ったことで射殺されている。
「GQuuuuuuX」では同研究所出身のドゥー・ムラサメが登場する。
元ネタ:Z第17話「ホンコン・シティ」~第20話「灼熱の脱出」、第35話「キリマンジャロの嵐」~第36話「永遠のフォウ」、新訳Z2
・バスク・オム(Z、0083)
連邦軍「ティターンズ」の指揮官。「ティターンズ」は地球出身者のみで構成され、ジオン軍の残党狩りを名目に宇宙世紀0083年に設立された。実質的には宇宙移民の弾圧を行っており、バスクもアースノイド主義者で毒ガスなど非人道的手段もいとわなかった。物語後半では戦艦「ドゴス・ギア」に座上してゲーツらの指揮も行った。宇宙世紀0083年の「デラーズ紛争」では集光兵器「ソーラ・システムII」を運用している。
「GQuuuuuuX」では強化人間らを指揮し、キシリア暗殺を企図しているようだ。
元ネタ:Z全般、「機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY」
参考文献
編・著:皆川ゆか、監修:サンライズ「機動戦士ガンダム公式百科事典 GUNDAM OFFICIALS」講談社.2001.

アニメハック編集部コラム
[筆者紹介]
アニメハック編集部(アニメハックヘンシュウブ) 映画.comが運営する、アニメ総合情報サイト。
作品情報
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