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特集・コラム 2021年4月22日(木)19:00

若井友希が「やくならマグカップも」で体験した“逆聖地巡礼”

(C) プラネット・日本アニメーション/やくならマグカップも製作委員会

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岐阜県多治見市を舞台に、4人の女子高生が地元の伝統工芸品・美濃焼の魅力に触れる「やくならマグカップも」。岐阜県出身の若井友希は成瀬直子役を演じ、田中美海、芹澤優、本泉莉奈と多治見をめぐる実写パート「やくもの放課後」にも出演している。同郷だからこそのオーディションへの意気込み、多治見でのロケを経てからのアフレコ収録で感じたことなどを聞いた。(取材・構成:五所光太郎/アニメハック編集部)

――本作のことを知ったとき、どう思われましたか。

若井:私は地元が大好きで、岐阜にかかわる仕事をたくさんできたらとずっと思っていたので、このオーディションの話をいただいたときはついに……! という気持ちでした。この作品に受からないと声優として生きている意味がないというぐらい闘志メラメラで、絶対に受かりたいと思いました。
 オーディションでは「直子をお願いします」と言われてその場でセリフを読み、追加のセリフもありました。それが歴史の難しい説明をしているもので、直子はいろいろなことにくわしい女の子でオタクモードになるときがあるんです。その追加セリフが難しかった記憶があります。音響監督さんがディレクションしてくださって、それにあわせて和気あいあいとやる感じでした。

――オーディションの結果は、どんなシチュエーションで知ったのでしょうか。

若井:マネージャーさんに随時「どうなりました?」と聞くぐらい気になっていて、「決まったよ」と知らせてもらったときは、「やった!」と心のなかでガッツポーズしました。すごくうれしかったです。
 そのときに共演する3人のことも聞いて、めっちゃ仲いい人ばかりだなと(笑)。はじめから実写パートがあるとお聞きしていて、初めましての方だと「どう距離を縮めようかな」とか、いろいろ考えたと思いますが、付き合いの長い子しかいなかったので、いい意味でリラックスして自分らしさをだせそうだと安心しました。

「やくもの放課後」ビジュアル

「やくもの放課後」ビジュアル

(C) プラネット・日本アニメーション/やくならマグカップも製作委員会

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――4人の顔合わせは、実写パートのロケだったのでしょうか。

若井:ロケの前に、みんなでつなぎを着たビジュアルを撮影する機会があって、そのときにはじめて4人が集まりました。もうみんなよく知っている仲ですから、頑張ろうね! という感じで、とくに緊張することもなくでしたね。
 その後、多治見にロケに出かけました。1日ロケをして、次の日も1日ロケしてみたいな充実した時間で、あますことなく多治見を堪能しました。

――ロケの収録は台本がほぼなく、カンペでの進行だったそうですね。

若井:はじめましてで気を遣う方ばかりだったら台本なしのフリートークは困ったかもしれませんが、そういう心配がまったくないメンバーですから、カンペがなくても、どんどん新しい話題がでてくるぐらいでした。アニメでは役を演じていますが、実写パートは素の声優4人の番組という違いがあって、ふだん見せないような表情がでる瞬間もあったんじゃないかと思います。

――実写パートのロケでアニメの舞台をまわって、その後アニメのアフレコに臨まれていかがでしたか。

若井:(力強く)ほんっとに行ってよかったなと思いました。多治見の景色や人の温かさを知ったうえでアフレコに臨むことで、作品の世界観によりひたることができました。アニメ自体がナチュラルなつくりで、お芝居もナチュラルな感じだったことも相まって、現地に行かなかったらたぶん出せなかった多治見の空気感をだすことができたんじゃないかなと思います。

岐阜県出身の若井友希

岐阜県出身の若井友希

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アニメの収録もずっと4人でできて、アットホームな雰囲気のなか作品に集中することができました。収録のときにアニメの絵はほぼできあがっていて、「あ、この景色はロケで行ったところだ」「本物みたいだね」と盛り上がって、「普通と反対で、これは“逆聖地巡礼”だね」という話をみんなでずっとしていました。

――なるほど。若井さんたちは、実際の景色を見てからアニメになったものを見ているわけですものね。

若井:スタッフの方も多治見を取材されて、本当に細かいところまで表現してくださったんだなあと愛を感じました。

――主人公・姫乃の祖母役(※土岐川幸恵役)の真山亜子さんも岐阜出身で、作中では東濃弁を話していました。

若井:真山さんと収録は別で、私たちは真山さんが先に録られたものを聴きながら収録したのですが、ちょっと泣きそうになるぐらい懐かしくなりました。地元のお祖母ちゃんのしゃべり方とまったく一緒で、私だけすごくエモーショナルな気持ちになるという。真山さんのセリフを地元の方が聴いたら「あ、これだよ」と思うはずです。

――本作の注目ポイントを聞かせてください。

若井:アニメは風景描写が多い印象があるのですが、本当にそのまま多治見の風景が映っていて、のどかな感じや匂いまで感じられるぐらいリアリティのある作品です。実写パートでは名産のうなぎなど美味しいグルメもたくさんでてきますので、一緒に見るとより多治見のことを知っていただけると思います。

若井友希さんがゲスト出演した「徳井青空のアニメハックTV #01」もあわせてご視聴ください。

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