2022年4月1日(金)19:30
「エスタブライフ」嶺内ともみ プレスコで感じた“前から横”への意識の変化
(C)SSF/エスタブライフ製作委員会
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谷口悟朗オリジナル企画の「エスタブライフ」は、魔改造された未来の東京を舞台に、テレビアニメ、スマホ向けゲーム、劇場アニメで主人公を変えて展開されるプロジェクト。その皮切りとして4月6日からフジテレビ「+Ultra」ほかでスタートするテレビアニメ「エスタブライフ グレイトエスケープ」は、「ご注文はうさぎですか?」シリーズの橋本裕之が監督を務め、ポリゴン・ピクチュアズが美少女アニメに初挑戦する。
同作で「逃がし屋」のリーダー・エクア役を演じる嶺内ともみに、「アニメハックTV」第11回(2022年3月19日配信)出演後、話を聞いた。(取材・構成:五所光太郎/アニメハック編集部)
――「アニメハックTV」ご出演の感想を聞かせてください。
嶺内:この番組が、「エスタブライフ」のエクア役として初めて皆さんの前でお話させていただく場でした。ちゃんと魅力をお伝えできるかなとけっこうドキドキしていたのですが、MCの徳井(青空)さんがお話しやすいようサポートしてくださり、徳井さん自身も「エスタブライフ」のことをいろいろ見てくださったなかでお話することができました。私が「エスタブライフ」のここがいいな、面白いなと思っているところをたくさんお話できて、とてもうれしかったです。
――エクア役は、オーディションで決まったのでしょうか。
嶺内:テープオーディションでエクア役をうけました。マネージャーさんから思うままにやっていいよと言ってもらい、キャラクターの資料をよみこんでセリフを録りました。いただいた資料には各キャラクターの性格や関係性が細かく書かれていて、どんな女の子なのかとても想像しやすい内容でした。
エクアのオーディション用のセリフは、日常的なシーンのものが多かったのが印象的です。マルテースのものがいちばん変わっていて、マルテースなのにマルテースではないようなセリフが多く、面白い台本だなと思ったのも覚えています。
――「エスタブライフ」の魅力のひとつは世界観で、「クラスタ」と呼ばれる各地域が壁によって隔絶された東京が舞台です。
嶺内:オーディション用の資料を読んだときから面白いなと思っていました。見知っている東京の街並みがでてきて、エクアたちの「逃がし屋」という仕事もこの世界観ならではのお仕事だなと。収録するときには、オーディションのときから少し変わってさらに面白くなっていて、台本を読んで世界観を知っていきながら、収録でスタッフの皆さんと一緒につくりあげていくような感覚がありました。
――「逃がし屋」のリーダーを務めるエクアは、いつも笑顔でマイペースなキャラクターです。エクアという人物をどのようにとらえられたのでしょう。
嶺内:1話の収録にむけて資料や台本を読んで準備していたときは、すごく優しい聖人的なキャラクターだなと感じていました。なので、一緒にいる人のことを常に優先するような感じのお芝居をつくっていったのですが、1話の収録のとき、ただ優しいだけではない面もだしてほしいと言われたんです。
――たしかに、完璧すぎてちょっと裏があるようにも見えます。
嶺内:難しいニュアンスなんですけれど、「裏がある」って言うと性格がいい人が実は悪いみたいな言い方になることが多いじゃないですか。そうではなくて、「いい人のなかに二面性がほしい」というようなお話だったんです。
(C)SSF/エスタブライフ製作委員会
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――ものすごく微妙なさじ加減ですね。
嶺内:そうなんです。基本的には「いつもニコニコかわいいエクアでお願いします」というフレーズをいただきながら、でもそのなかにちょっと“サイコパス味”が見えるようにしたいです、と言われたときは意外でした。ほんとにいい人なのだと思っていたので――いや、ほんとにいい人ではあるのですが、「いい人すぎてこわい」という一面を、性格が悪いと感じさせないようにうっすらとだしていくのは、なかなか難しいなと思いました。どんなところにこわい一面が見えるのかは、台本を読みながら考えていった感じです。
――本作の収録はプレスコだったそうですね。これまでプレスコを経験されたことはあったのでしょうか。
嶺内:これまで一回だけやったことがありました。プレスコだとふだんの収録以上に会話を大事にできるのが魅力だと感じています。「エスタブライフ」の収録でも目印となる映像はありましたが、無視までいかないまでも、映像よりも自分の頭のなかで想像しながらお芝居している感覚が強くて、(映像が映る)“前”よりも、一緒に録っている人がいる“横”を強く意識しながら演技ができるんです。そこがいつもとは体感的に違うなと思います。
コロナ禍のため、収録は「逃がし屋」女子チーム3人と各話のゲストキャラクターの方、「逃がし屋」男性チームの2人にわかれて録ることが多かったのですが、収録のときは高橋(李依)さん、長縄(まりあ)さん、ゲストキャラクターの方と自由にのびのびとお芝居することができました。
プレスコは、リアクションやアドリブを自由にいれられるのも楽しいところです。男性チームの速水(奨)さん、三木(眞一郎)さんが先に録られたものを聴くと本当に自由に演じられていて、「ここまでやっていいんだ」と私自身学びながら、おふたりがすぐそばにいらっしゃるような感覚で録ることができました。アドリブのセリフを長めに録った場所がたくさんあって、それがどう映像に生かされているのかとても楽しみです。
(C)SSF/エスタブライフ製作委員会
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――収録のとき、共演者の方とどんなお話をされていたのでしょう。
嶺内:ゲストキャラの方は私にとって初めましての方が多くて、高橋さんや長縄さんはお会いしている方もいらっしゃいました。台本が毎回すごく面白かったので、休憩中にはみんなで舞台になった地域の話でもりあがって、「ここ住めます?」みたいな話をよくしていました。
ガヤ(※その他大勢のがやがやした声)の収録も印象深くて、女性のガヤを高橋さん、長縄さんと3人で録ることが多かったです。みんなで女子高生役をやったり、ペンギンが住人の都市が舞台の話数では「ペン」という言葉だけで疲れた人を表現することもありました。3人でやると声の粒立ちが目立つので、自分以外の声にまどわされないよう、おのおの神経をとぎすませながら録っていった思い出があります。
――FODの先行配信で4話まで拝見しました。話が進むにつれどんどんタガが外れていく感覚があって、個人的には4話がとくに面白かったです。
嶺内:ありがとうございます。1話のサブタイトル「学業から逃げられない」は台本を読んだとき、誰にでもあてはまる1話にふさわしいテーマだなと思ったのですが、2話以降の「~から逃げられない」はその対象が大きなことから小さなことまでいろいろでてきて、同じ「逃げたい」でも、その理由や意味がぜんぜん違ってくるんですよね。どの話にも「逃げたい」にプラスアルファされる何かがあって、見る方によって刺さる部分が違ってくるんじゃないかなと思っています。
――作品にちなんで、都内でお気に入りの場所や思い出深い場所があったら教えてください。
嶺内:作品にはでてこない場所なのですが、代々木です。ドコモタワー(NTTドコモ代々木ビル)という大きなビルがあって代々木のシンボル的な存在なのですが、私にとって都内でいちばん印象深く、初心にもどることができる素敵な場所です。
事務所に所属するためのオーディションをうけるとき、ドコモタワーは代々木に着いたら絶対に見える建物だったんです。何回かオーディションをうけたのですが、行く途中でドコモタワーを見るたびに「今年もきたなあ」と実感することが多くて。今も代々木にきてドコモタワーを見ると、声優になる前のあのときの景色や自分のなかの温度感を思い出します。
※嶺内ともみさんがゲスト出演した「徳井青空のアニメハックTV #11」もあわせてご視聴ください。
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