「PARALLEL」劇中アニメ「人造魔法少女カイニ」の新作短編が追加上映決定　工藤晴香が主役

「人造魔法少女カイニ」メインビジュアル

(C)2021 Daiki Tanaka

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田中大貴監督の長編デビュー作「PARALLEL　パラレル」は、テアトル新宿で7月21日から28日まで単独公開されるが、本編終了後に劇中オリジナルアニメ「人造魔法少女カイニ」の新作短編アニメの追加上映が決定した。

「PARALLEL　パラレル」は、田中監督が製作・脚本・撮影・照明・編集・特殊造形・VFXを兼任し、“傷を抱えた少女”と“アニメの世界に行きたい殺人鬼”の恋愛模様を描いて賛否両論を巻き起こした異色のスプラッター×ラブストーリー。本作が長編映画初主演となる楢葉ももな、田中監督の前作「FILAMENT」に続いて芳村宗治郎が出演。ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2021でグランプリ、第15回田辺・弁慶映画祭で映画.com賞を受賞している。

これまでオープニング映像のみの登場だった「人造魔法少女カイニ」。本編制作熱望の声を受け、田中監督自らアニメ本編制作を手掛けた。BlenderやVroidといった無料で使用できるアプリケーションを駆使してほとんどのアニメ映像を制作するなど、インディーズ映画としての新たな取り組みに挑戦した。

「人造魔法少女カイニ」場面写真

(C)2021 Daiki Tanaka

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「人造魔法少女カイニ」の主人公カイニ役には、「ハチミツとクローバー」や「BanG Dream!」など、声優を中心に様々な分野でマルチに活動する工藤晴香。今回新たに登場する物語の鍵を握る少女の役には、人気YouTuberのゆん。カイニの相棒であるシンジ役には「PRODUCE 101 JAPAN」に出演した元練習生4名により結成されたボーイズグループOWVのリーダーであり、今回声優初挑戦の本田康祐がキャスティングされた。さらに、カイニを支える魔法少女の仲間たちとして、映像や舞台で活躍する千歳ゆう、グラビアアイドルとしても活躍する和地つかさ、元NMB48で現在は女優、タレント、作家など多方面で活躍中の三田麻央も参加し、「人造魔法少女カイニ」の世界観を創りあげた。YouTubeで告知映像が限定公開されている。

また応援コメント第6弾として、ゲームクリエイターの小島秀夫をはじめ、芸人・俳優の板尾創路、芸人の大谷ノブ彦（ダイノジ）、映画監督の金子雅和のほか、東海林毅（映画監督・映像演出）、辻凪子（俳優）、あんこ（映画バカ芸人）、かいばしら（俳優・YouTuber）、岡奈なな子（YouTuber）と、バラエティに富んだ9人からコメントが届き、本作への注目度と評価の高さがうかがえる。小島ら4人のコメント全文は以下のとおり（※全コメントは公式サイトに掲載されている）。

▼小島秀夫
監督、脚本、撮影、照明、編集、特殊造形、VFX、プロデューサーの全てをパラレルでこなす、異次元のエネルギーと熱量！ 傷だらけのふたりの、互いを修復するかの様に、しかし傷つけ合うシンメトリーの意地らしさ。なんとも美しい！ こんな愛の“貌”は見たことがない！ 久しぶりに物創りの熱情に触れた。いいぞ、もっとやっちまえ、田中大貴！

▼板尾創路
こんなにも純粋なラブストーリーだと、誰が予想出来ただろう…今日まで生きてて良かった！

▼大谷ノブ彦（ダイノジ）
噂の「PARALLEL」を観ました！ 2021年の作品が紆余曲折あってスクリーンで公開される、それは紛れもなく作品の力であります。せつなく、哀しく、可愛い作品でした。初めてニューシネマを観た時のような気分。こういう作品を観るために映画を見続けてきたのかもしれません。田中大貴監督の作品とここで出会えたことがとても嬉しい。スクリーンで刮目するべしべしでございます。

▼金子雅和
現実と仮想現実、純愛と悪意、生々しい傷とツルッとしたマスク。相反するものが表裏ではなく並列（PARALLEL）に配置されたこの作品世界は、様々な境界線が消えタガが外れてしまった2020年代の日本社会そのもののようで恐ろしい。しかし、フィクションを優に超えた暴力が頻発する今の日常から、田中大貴監督は敢えて古典的とも言える「ロマン」を掴み取ろうとする。だからこの映画は一見ネオンライトのように禍々しいが、虐げられた者たちへの優しい光を放つのだ。