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特集・コラム 2020年9月3日(木)19:00

【かねやん的アニラジの作り方】第19回 2020年という「誰も正解を知らない」特別な年に仕事ができる幸せ

「ベルガモちゃん」(デザイン:内藤泰弘)

「ベルガモちゃん」(デザイン:内藤泰弘)

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コロナ禍に翻弄される毎日です。おそらくこれを読んでいる皆さんも同じようなものかと思います。そろそろ収まるかと思いきや再び拡大、拡大といわれても数カ月前とは状況は違うと説明され、どう対応するのか最終的にはそれぞれ任せ。なんとも難しい日々です。おそらく世界中誰も正解を知らない稀有な状況なのでしょう。
 僕は29年前にAMラジオ局に入社しました。僕が入社したときですでに会社は開局30年を超え、民放ラジオとしてはすでに40年以上、ラジオそのものは60年以上の年を重ねた業界に入りました。かなりの成熟産業に入ったのです。ですから極めて細かいルールが定められ、ルールといっても文章のようなものではなく、業界内のヒエラルキーや放送局ごとの性格や立ち位置のようなものです。かなり正解がはっきりした状態でいい番組の基準などが狭く、職人芸の世界でした。職人芸ですから、報道でも制作でもどのセクションにも大先輩がいてその先輩たちの武勇伝を聞いて「かっこいいな」と思ったものです。ただ、開局当時、まだなにもルールのない状態のなかひとつひとつルールを作っていく経験ができないことに少し寂しさを感じてました。
 そしてこのコロナ禍です。もちろん早く終息してほしいですが、このコロナ禍が終わったあと世界はどんな表情をみせているのでしょう? そしてこのコロナ禍に仕事をしている我々。誤解を恐れずに言うと100年に1回のチャンスといえます。強気になったり弱気になったりの毎日。8月(編注:執筆時)ですから戦争にも思いが及びますが、「戦争のころはもっと大変だったのだろうか?」なんて考えたり。今年で52歳になりますが初めて世界史の中で生きているという実感を感じています。
 だから世界史の中でこの仕事をどう位置づけるか、そんなオーバーな考えで仕事してます。皆さんも「あなたの仕事を世界史のなかで位置づけるとどうなるか」そんな妄想を膨らませるとこの苦しい日々が楽しくなる(?)はず。

◆宣伝です。
◎ベルガモ公式YouTubeチャンネルが開設されました。各番組の無料パートをお楽しみいただけます。

◎ベルガモの最新情報は をチェック。かねやんTwitterアカウントは @kaneyanmamotan

兼田 健一郎 株式会社ベルガモ代表取締役社長

かねやん的アニラジの作り方~体験的アニラジプロデュース論~

[筆者紹介]
兼田 健一郎 株式会社ベルガモ代表取締役社長(カネダ ケンイチロウ)
昭和43年大阪府生まれ。法政大学社会学部を卒業、平成3年ラジオ大阪に入社。報道部記者として大阪府警や国会を担当し、事件事故、55年体制崩壊を取材した。東京支社に転勤後一貫してアニメゲームゾーン1314V-STATION の番組プロデュースに携わる。編成企画部長、編成制作部長、東京支社長などを歴任。平成30年退社。日本の新しい音声コンテンツを創造する株式会社ベルガモを創立。

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