2015年11月29日(日)12:00
リアル草薙素子の輩出を目指す女性限定ハッキングコンテスト開催 神山健治監督が参加した公開ブレストも
左から神山監督、塚本教授、井上氏
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「攻殻機動隊」世界観の実現可能性を追求するプロジェクト「攻殻機動隊REALIZE PROJECT」の一環として、11月7日に国内初の女性限定ハッキングコンテスト「攻殻機動隊 REALIZE PROJECT × SECCON CTF for GIRLS」(攻殻CTF)が開催された。
「攻殻CTF」は「攻殻機動隊」の主人公・草薙素子のような高度なIT技術を持つ女性を日本から輩出することを目的とし、国内最大のセキュリティコンテスト・SECCONと共同で行われた。
当日は23人の女性が参加し、主催者から出題される問題を解き、腕を競いあった。「攻殻CTF」では、専用の可視化エンジン「AMATERAS 零(アマテラス・ゼロ)」が使用され、参加者たちの攻防戦をリアルタイムに視覚化するという試みも行われた。優勝は20代の社会人女性が勝ち取っている。
また「攻殻CTF」に続き、「攻殻機動隊 S.A.C.」シリーズを手がけた神山健治監督と、「攻殻機動隊REALIZE PROJECT」ハッカソン・コンテスト大会の審査員である塚本昌彦氏、井上大介氏による公開ブレーンストーミング「攻殻機動隊の世界をリアルに!公開ブレスト『電脳(人工知能・ネットワーク・ソフトウェア)編』」も行われた。
神山監督は「(『攻殻機動隊』の)物語が現実を先取り、予見していた部分があることに気づいた。すでに現実が物語を凌駕(りょうが)している分野もあるのでは」と話し、「『攻殻機動隊』の世界観を実現する新しく芽吹くテクノロジーを、作品を通じて伝えることができたら嬉しい」と今後の作品作りへの抱負を述べた。塚本氏は「今後実現したいのは『10年以内に自分の脳に電極を挿す』こと」と話し、井上氏は「『攻殻CTF』のようなプロットを通じて、新しい人材がどんどんこの世界に入ってくることが重要」と「攻殻CTF」の意義を再確認した。
作品情報
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西暦2030年、情報ネットワーク化が進む中、犯罪の芽を探し出しこれを除去する攻性の組織が設立された。内務省直属の独立部隊、公安9課。通称「攻殻機動隊」である。彼らの役割は、深刻な電脳犯罪への対処...
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