2016年5月20日(金)20:00
“人間”ガルマ・ザビを演じたい――「機動戦士ガンダム THE ORIGIN Ⅲ」柿原徹也が生み出した新たなガルマ像
柿原「みなさんが思い描くガルマをなぞらないように」
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不朽の名作「機動戦士ガンダム」を、同作のキャラクターデザインを手がけた安彦良和が漫画化した「機動戦士ガンダム THE ORIGIN」。そのアニメ化第3弾「機動戦士ガンダム THE ORIGIN III 暁の蜂起」が5月21日から、全国15の劇場でイベント上映を開始する。ジオン自治共和国の士官学校に入学したシャア・アズナブル(正体はキャスバル)が、地球連邦軍に武装蜂起する「暁の蜂起」を描く今作で、物語のキーマンとなるザビ家の御曹司ガルマ・ザビを演じた声優の柿原徹也に、収録の裏側を語ってもらった。
柿原は、主役シャア・アズナブルを演じる池田秀一とは、今作に先立つ「機動戦士ガンダムUC」で、アンジェロ・ザウパー(柿原)とフル・フロンタル(池田)という、異なる役どころでの共演を経験している。どちらも“赤い彗星”に対して、憧憬と愛を抱く人物だが、その本質は大きく異なる。柿原も、最初からフロンタルに全幅の信頼を寄せるアンジェロに対し、シャアをライバル視しながらも次第に友人関係を築いていくガルマを演じるにあたって、心情の移り変わりと成長を強く意識したという。「秀一さんが投げかけてくるお芝居も質が違います。『UC』の時は父親……あるいは神のような視点からのものでしたが、今回は同期生としての親しい距離感が伝わってきます」と語る柿原の言葉から、ふたりの新たな関係性に期待がふくらむはずだ。
ガルマ・ザビといえば、「機動戦士ガンダム」のみならず、シリーズを貫く世界観である“宇宙世紀”全体に大きな影響を与える大役だ。演じるにあたり柿原は「みなさんが思い描くガルマをなぞらないようにしました」と明かす。「今作ではシャアが主役。その親友として描かれるガルマは、これまでの『機動戦士ガンダム』とは、視聴者が感じる距離感がまったく異なるはず」と考え、あえて、テレビシリーズを見返すこともしなかったという。「自分の芝居で勝負しないとガンダムファンにも納得していただけない。責任を持って“柿原ガルマ”を表現したかった」のだ。
作品情報
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宇宙世紀0074年。テキサス・コロニーを離れたエドワウ・マスは身分を偽り、シャア・アズナブルとしてジオン自治共和国国防軍士官学校に入学する。同期となったザビ家の御曹司ガルマと親交を深めるシャア。...
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