声優＆俳優による震災チャリティーイベントが今年も開催　5年目のテーマは「繋ぐ」

左より 山寺宏一、平野文、古谷徹、田中真弓、島田敏

イメージを拡大

日本大震災の復興支援を目的に開催される「日本俳優連合チャリティーイベント 東日本大震災・熊本地震 復興支援2016」の記者会見が9月12日、イベントの会場となる東京・芸能花伝舎で行われ、日本俳優連合の常務理事でイベントの実行委員長も務める声優・島田敏のほか、山寺宏一、平野文、古谷徹、田中真弓らが登壇した。

同イベントは、俳優の西田敏行が理事長を務める日本俳優連合（以下、日俳連）が、東日本大震災の翌年から開催。5回目となる今年は、東日本大震災の被災地である宮城、岩手、福島に、4月に発生した熊本地震で被害を受けた熊本を加えた4県へ向けた催しとなり、イベントのスタッフや売り子として、日俳連に加入している声優や俳優がボランティアで参加。当日の売り上げは被災地4県に寄付される。

実行委員長の島田は、「東日本大震災から5年半以上の月日が流れましたが、各県、各地域の復興状況もさまざま。今年発生した熊本地震でも多くの方々が被害を受け、今も復興に向けて再起をはかっています。このふたつの地震を風化させないため、そして継続した復興支援のために第5回目となるチャリティーイベントを開催させていただきます」と代表して挨拶。さらに、今回のイベントのキーワードが「繋ぐ」であることが発表され、島田は「震災は月日が立つほど、人々の復興にかける想いが薄れていくのではないかということから、『復興を忘れない想いを“繋ぐ”』という意味を込めた」ことを明かした。

イベント当日は、元学校という会場を活用し、教室や体育館、グラウンドなどでさまざまなイベントが行われる。体育館ステージでは山口勝平と堀内賢雄による司会のもと、田中と古谷、山口由里子、中井和哉（中井は第2ステージのみ）をゲストに迎えて「秘密の声優トークショー」、芸道殺陣「波濤流」高瀬道場の殺陣にアクションドラマを加えた「殺陣 白羽乱舞＆アクションドラマ『さらばダイナマイト刑事』」、山寺と山口勝平が司会を務める「プレミアムオークション」が催される。

各教室では、被災地の物産品販売や日俳連の声優・俳優たちの私物を出品するバザー、スタッフ手作りのアイテムやマスコット、珈琲と紅茶＆スイーツを提供する「ギャラリーカフェ お・も・て・にゃ・し」、三石琴乃と中山さらの手芸教室、チャリティー書籍「文芸あねもね」（新潮文庫刊）を井上喜久子＆田中敦子らが朗読する「文芸あねもねR」が開催され、校庭では屋台のほか「サイボーグ009」「仮面ライダー」シリーズで知られる石ノ森章太郎が生んだ宮城・石巻市のご当地ヒーロー「シージェッター海斗」がゲリラショーを行うことも決定した。

「サインハント」専用ホルダー

イメージを拡大

また、今年は毎年恒例となっていたサイン会に代わり、会場を訪れている声優・俳優に声をかけてサインをもらう「サインハント」が開催されることも明らかに。「サインハント」の参加には専用ホルダーの購入が必須。ホルダーには、ひとり分のサインがもらえる専用記入カードが2枚付属し、価格は1000円。追加の記入カードも3枚500円で販売される（いずれも税込み）。

なお、イベントの参加には、往復ハガキによる応募が必要。公式サイトに掲載されている必要事項を記入して応募し、当選ハガキが返送されれば参加できる。締め切りは10月17日必着。入場料は1000円で、西田ほか、仲代達矢、吉永小百合ら俳優陣、若本規夫、佐藤利奈、高木渉ら声優陣の複製サインが入ったクリアファイルがもらえる。

なお、チャリティーには高山みなみ発案による「ハガキで応援隊」としての参加も可能。こちらは往復ハガキに公式サイトに掲載されている必要事項を記入し、応募すると返信用ハガキ代が復興基金にあてられ、参加者の中から抽選で10名に寄せ書きサイン色紙が贈られる。