「ガンダム THE ORIGIN」舞台挨拶でシャア役の池田秀一「第6話で赤くなります」

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「機動戦士ガンダム」でキャラクターデザインを務めた安彦良和が総監督を務め、自身の漫画をアニメ化する第4話「機動戦士ガンダム THE ORIGIN Ⅳ 運命の前夜」の2週間限定イベント上映が、11月19日から全国の劇場でスタートした。公開初日には、新宿ピカデリーで舞台挨拶が開催され、今作の総監督も務める安彦氏と、シャア・アズナブル役の池田秀一、ララァ・スン役の早見沙織、キシリア・ザビ役の渡辺明乃、ランバ・ラル役の喜山茂雄、主題歌「宇宙の彼方で」を歌う歌手の森口博子らが登壇し、同作の公開を喜んだ。

「運命の前夜」は、テレビシリーズ「機動戦士ガンダム」で描かれた大戦「一年戦争」以前のエピソードをつまびらかにする「シャア・セイラ編」の最終話。地球に向かったシャア・アズナブル（キャスバル・レム・ダイクン）と、ニュータイプの少女ララァ・スンの出会いや、史上初のモビルスーツ戦など、一年戦争の開戦前夜にあたるエピソードが描かれる。

第4話上映の興奮覚めやらぬ中、喜山が「ついにモビルスーツが完成しました。負ける気がしませんね！　これはもう、行ける（ジオンが勝ってしまう）んじゃないでしょうか。この勢いでばく進していきたいです」と自信たっぷりに語れば、渡辺も「（第1話から時が流れ）キシリアも大人になり、どんどん残虐な方になってきました。これからもザビ家はたくさん悪いことをしていきますが、元気いっぱい生きていこうと思います」と笑いを誘っていた。

1985年に「機動戦士Zガンダム」後期オープニング主題歌「水の星へ愛をこめて」でデビューして以来「ガンダム」とともに歩んできたと自負する森口は、今作の主題歌収録を振り返り「オファーをいただいたときの『森口さんはガンダムの女神なんです』という言葉が、距離感がとても難しいこの楽曲の収録に向かう背中を押してくれました」と感慨深げ。安彦監督が「本編は、これから戦争に向かっていくという、とても暗い終わり方なので、主題歌はいらないのではないかと思っていました」とこぼすと、森口は「監督ちょっと!?」と驚きの声をあげたものの、「周囲の勧めを聞いて、主題歌を入れて本当によかった」という続きの一言にホッとした表情を浮かべていた。また「宇宙の彼方で」のミュージックビデオが、動画配信サイト・GyaO!のデイリーランキング第1位を獲得したことを発表して、会場のファンたちと喜びを分かち合う一幕も。

さらに、今作「運命の前夜」をもって完結した「シャア・セイラ編」に引き続き、宇宙世紀史上初めてモビルスーツが本格的に戦線へと投入された一年戦争最序盤の激戦「ルウム戦役」を描く「ルウム編」が全2話構成になることも発表された。第5話「機動戦士ガンダム THE ORIGIN 激突 ルウム会戦」が2017年秋にイベント上映、第6話「機動戦士ガンダム THE ORIGIN 誕生　赤い彗星」が2018年完成予定で、安彦監督によれば「第5話の公開から第6話公開までは、そう長くお待たせしない予定です」とのこと。なお「運命の前夜」上映後にはモビルスーツの活躍に焦点を当てた「ルウム編」の予告映像が見られるが、11月26日以降はキャラクターをフィーチャーした別バージョンの映像に変更されるという。

いよいよの「ルウム編」スタートに際し、池田は「ようやくシャアが赤い彗星になります。今は赤くなりかけているところで、第6話で赤くなりますのでご期待ください」と意気込みを表明。安彦監督は「セイラ・マスを演じた藩めぐみさんには、本来ならばお母さん（潘恵子）の後を継いでララァ役を演じてもらうべきだったのかもしれず、実際にララァを誰に演じていただくか不安がありました。今回、早見さんというララァ役を得られ『ルウム編』をしっかりと作りあげ、ララァが本格的に活躍する本編の映像化を目指していきたいと思っています」と、さらなる意欲を語った。最後は、今回の登壇キャスト全員がジオン公国側のキャラクターを演じていることにちなみ、早見の音頭により会場の全員で「ジーク・ジオン!!」を唱和。キャスト陣がステージを去った後にも、安彦監督と森口が再度登壇し、SNSへの投稿自由のフォトセッションを展開してファンを喜ばせていた。

「機動戦士ガンダム THE ORIGIN Ⅳ 運命の前夜」は、新宿ピカデリーほかにて2週間限定イベント上映中。Blu-ray初回限定版、上映劇場にて先行発売。「全国上映劇場舞台挨拶キャンペーン開催」