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インタビュー 2017年5月7日(日)20:30

山崎エリイ、1stシングル「十代交響曲」で10代の鬱屈(うっくつ)した感情を歌うことへの思い (2)

――(笑)。曲のテーマのようなものは?

山崎 私が小さい頃から飼っていたワンちゃんを思いながら作詞したんです。どうしても年の差があって、亡くなってしまったのが早くて……。お別れの挨拶ができなかったので、凄く心残りで……。その時の思いを形にできたら良いなと思って書き始めました。ただ、さすがに悲しすぎるかなと思ったので、人魚姫のモチーフを入れ込んで、人魚と王子様の間柄を連想させるかたちに仕上げた……つもりです。

ただ、自信はありませんでした。街で歩いていて、ぽっと思いついたワードをあてはめていったようなかたちでしたし、書き方もぐちゃぐちゃしていて。Aメロ、Bメロ、サビというふうに描くのが一番綺麗だと思うのですが、言葉遊びのような感じでやっていたので、本当はお見せするのが恥ずかしい気持ちもあります。

――実際にできあがった曲を聴いてみて、いかがでしたか?

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山崎 聴いた途端、まず思ったのが「あ、歌えるぞ」と。歌詞を知っているので当たり前ですが(笑)。バラードになるのかな、と思っていて、できたものもバラードだったので、イメージ通りでした。

歌い方は少し迷いましたが、曲の中にちょっとふんわり寂しさもありつつ、儚(はかな)げな楽曲になったので、レコーディングの際はウィスパーで録りました。

――お話を「十代交響曲」に戻しますが、この楽曲にはMVがありますね。独特の雰囲気がありますが、テーマはどのようなものなのでしょう?

山崎 楽曲をいただいた時には、「MVはダークよりになるのかな」と思っていました。でも、実際は真っ白だったり、紫の衣装だったりで、ちょっと意外でした。ただ、楽譜が散らかっていたり、後半では真っ黒になっていたりと、ところどころに「黒さ」が見られるものになっていると思います。ささいな心のモヤモヤが垣間見えるような……。「十代交響曲」の歌詞に沿ったMVになっていると思います。

――MVにはバレエシーンがありましたが、山崎さんはもともとバレエをやられていたそうですね。

山崎 バレエは3歳から15、16歳くらいまでやっていたのですが、ちょっとブランクがあったので、まず「トゥシューズで立てるかな」というところから始まりました。MVの3日前にシューズを買って、必死に曲げて、踊りやすくするためにどうにか柔らかくならないかなと。

撮影する時は、明確な指示があるのかなと思っていたのですが、意外とアドリブで(笑)。「十代交響曲」を薄く掛けて、「踊ってください」という割と曖昧な指示だったんです。動きもあんまり覚えていないのにやらなきゃと結構プレッシャーだったのですが……それっぽくやっています。

――動き方は「白鳥の湖」のような感じがありましたね。

山崎 衣装も真っ白で、ふんわりした感じだったので……。多分、「十代交響曲」のテーマとしても、柔らかく繊細な振り付けの方が良いのかなと思って、探り探り「白鳥の湖」っぽい、ゆらゆら手を伸ばすような部分を混ぜていました。

――撮影時のエピソードなどはありますか。

山崎 陰りがあるような楽曲なので、クールな顔をしなければいけないなと思ったのですが、現場でお腹が痛くなるぐらい笑ってしまって。面白いことをやるスタッフさんがいて、思い出し笑いしちゃうぐらい面白くて、「撮影回しました」みたいな時にも、ずっとくすくすしてしまうんです。ポーカーフェイスを貫くのが難しくて監督さんから「笑わないで!」と言われてしまいました。楽しかったです。

――和気あいあいとした現場だったんですね(笑)。あらめて、今後アーティストとしてどういった活動をされていきたいかを伺えればと思うのですが。

山崎 あまりひとつにテーマを絞らずにいろんな楽曲を歌っていきたいと思います。そういう世界観がいろいろあっても面白いのかなと。だけど、それをこなしていくにはまだまだなので、ひとつずつ自分のペースでやっていきたいと思います。

――では、最後にファンの方に一言いただけますか。

山崎 「十代交響曲」という楽曲を1stシングルで出すことができて、ありがたいです。今後も、いろいろなイベントや活動を経て、皆さんにもっともっと身近に思ってもらえればと思います!

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