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インタビュー 2017年5月24日(水)20:30

櫻井孝宏&宮野真守、SF漫画の金字塔「BLAME!」への挑戦

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「シドニアの騎士」の弐瓶勉氏のデビュー作を長編アニメ化した「BLAME!」が、5月20日より公開中だ。原作漫画は、壮大な世界観、細部まで描き込んだ圧倒的なビジュアル、ハードなアクション描写で、多くのSF漫画ファンをうならせた作品だ。“SF漫画の金字塔”の映像化に挑んだ本作は、先に声だけを収録するプレスコアリング(プレスコ)手法を採用したため、声優陣は資料や台本、瀬下寛之監督の言葉からビジュアルイメージを膨らませていったという。限られた情報を頼りに「BLAME!」の世界を“探索”した声優キャストの櫻井孝宏宮野真守に話を聞いた。(取材・文・写真/編集部)

97~03年に「アフタヌーン」(講談社刊)で連載された人気漫画を、アニメ「シドニアの騎士」も手がけた瀬下監督とポリゴン・ピクチュアズがアニメ映画化。人類が都市の防衛システムによって排除される危機に瀕した未来世界を舞台に、“ネット端末遺伝子”を求めて巨大な階層都市をさまよう主人公・霧亥(キリイ)の果てしない旅を描く。霧亥を櫻井、電基漁師たちが住む村の青年・捨造を宮野が演じた。

櫻井は、アニメ「シドニアの騎士」出演時に原作漫画「BLAME!」に出合った。「『シドニアの騎士』に、『BLAME!』が1分程度の劇中劇のような形で登場した際に、初めて霧亥の声を収録させていただきました。その時はセリフというより、リアクションが主でした。それをきっかけに原作に触れたのですが、ザ・SFという感じだなと思いましたね。良い意味で今っぽくない。クラシックなSF世界だと思いました」。

(C) 弐瓶勉・講談社/東亜重工動画制作局

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さらに、原作の魅力を「日本人だからこその世界観」と力説する。「とてもメカニカルなのに、どこか生っぽさがある。『わびさび』が感じられるクールすぎない世界観は、いろいろなものを応用するのが上手い日本人だからこそ作れるものだと思いました。細かく緻密に描いていく弐瓶先生の精神性を見ても、メイド・イン・ジャパンな感じがします」。

独創的な世界観は、「セリフよりト書きが多かった」という台本や資料から感じ取ることができたという。宮野は、「世界観の奥深さを物語る資料をたくさんいただき、セリフも独自のワードが飛び交っていたので、とても興味をひかれました。この世界観のなかで、どういうお芝居ができるのか、深く考えながらオーディションに臨みました」と振り返る。

作品情報

BLAME!

BLAME! 12

過去の「感染」よって、正常な機能を失い無秩序に、そして無限に増殖する巨大な階層都市。 都市コントロールへのアクセス権を失った人類は、防衛システム「セーフガード」に駆除・抹殺される存在へと成り下が...

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