2017年6月30日(金)22:00
「サクラクエスト」七瀬彩夏ら観光協会の5人が語る、お仕事シリーズの可能性 (2)
町全体と関わる仕事を扱っているからこそ、本作ではヒロインの成長のみならず、町の歴史、町人の意識の変化も描かれる。上田は、「テーマのなかに『暮らし』という要素が入っているので、ヒロインだけでなく、幅広い年齢層の暮らしや仕事が見えてくる。職場が明確に決まっていて、そこで働くメインの女の子だけを扱う場合、作中で描かれるのは彼女たちの悩みや目的だけになってしまいますが、扱う規模が大きく、(仕事に関わる)人数も多いので、共感する部分が多いです」と解説。七瀬も、「仕事に関する発見だけではなく、5人と間野山に住んでいる人たちに感情移入できる要素が多い」と同調する。
(C)2017 サクラクエスト製作委員会
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そして今回の“働く女の子”は、5人それぞれが等身大の悩みを抱え、挫折を知っている。一見、欠点だらけのヒロインだが、5人合わさった時「自分たちで仕事を作り、切り開き、生み出していく力が生まれる」(七瀬)という。
上田「“5人寄れば文殊の知恵”みたいな(笑)。最初はぎこちなさもありましたが、協力し合い、お互いを知っていった。それを仕事に活かしている部分が毎話あるような気がしています」
安済「何でも出来る仕事だからこそ、5人そろうと大きな力になる。自分の弱点が長所になる場所、普通だと思っていたスキルが武器になる場所に出合えるのはないか。そういう勇気や力がもらえる女の子たちです」
田中「こういう女の子って、現実にいると思います。実際に、デザイナーをやっている友人から『早苗さんの回にグサッときた』というメッセージがきました。見ている人たちに、すごく響く作品だと思っています」
小松「働く姿が、戦っているようにも見えるというか。挫折を知っているからこそ、立ち向かっていけるし、人を励ますこともできる。そういったところが、かっこよく魅力的に見えますね」
(C)2017 サクラクエスト製作委員会
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いよいよ迎える第2クール。その展開を、「今度は間野山に『何をどう発信していくのか』という部分が中心になります」(小松)、「5人の信頼関係が出来て、次は町の人たちとどう信頼関係を築くのかというのが課題」(田中)と説明する。そのうえで、「間野山の町民の声に耳を傾け、興味を持っていくという作業を怠らないようにやっていきたい」(上田)、「みんな笑顔で最高の作品だったって終わりたい」(安済)とラストスパートに向けて、意欲をみなぎらせている。
そして七瀬は、「初主演をやらせていただき、今までにないセリフ量だったり、話の起点となるのが由乃ちゃんだったり……」と振り返り、「由乃ちゃんがどんな答えを出すのか、素直に演じていけたらなと思っています」と言葉に力を込めた。
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