「NEW GAME!!」涼風青葉役の高田憂希　役に共感しすぎて感情が過剰にのりそうになる瞬間 (2)

――「NEW GAME!」で初めて主演を担当された高田さんと青葉には、キャリア的に重なる部分があるように思います。そういったことを意識されたことはありますか。

高田：うーん……。等身大感はちょっとあるかなと、演じていて思うことはあります。例えば、青葉ちゃんがキャラクターデザイナーとしてぶつかる壁には、声優としての自分の中にも似たところがあるなと感じたことがありました。オーディションを受けるときの心境に近いものがあるというか。

――なるほど。青葉にとってのコンペが、高田さんにとってはオーディションだと。

（C） 得能正太郎・芳文社／NEW GAME!!製作委員会

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高田：そんな感じですね。しかも、コンペよりけっこうな頻度であります（笑）。そういう意味でいうと、お名前をだしていいのか分かりませんが、オーディション会場で日笠さんとお会いすることもあるんです。そもそも、これまでの自分がオーディション自体にでられなかったこともあるのですが、始めはビックリしましたし、なんだかすごいことだなと思いました。

――まさに、青葉とコウの関係のようですね。

高田：（オーディションを受ける）役は違うかもしれませんが、同じ作品で演じようとする声優として、ライバル……というのは、おこがましいのですけれど、そういうかたちで関わることがあるのだと分かったときには、本当に気の引き締まる思いがしました。ですから、青葉ちゃんが悩んでいることや彼女の言葉には、とても共感します。たまに共感しすぎて、演技に自分自身の感情が過剰にのりそうになるのですが、のりすぎると青葉ちゃんでなくなる瞬間がでてきてしまうんですよね。「こんなに青葉ちゃんは落ち込まないぞ」とか（笑）。そういうところは、きちんと役を作っています。私と青葉ちゃんは、性格的に似ている部分は少しありますけれど、どちらかというと、明るく前向きな彼女に引っ張ってもらっている感覚のほうが強いです。

――「NEW GAME!!」はゲームを作る会社の話ですが、それにちなんで、高田さんがお好きなゲームを聞かせてください。

高田：小さい頃は「牧場物語」というゲームが好きで、よくやっていました。牧場を経営していくゲームなのですが、プレイステーション版もPSP版も買って、ひたすらプレイしていて。

――苗を植えて作物を回収したりするゲームですよね。

高田：ひとりでコツコツやるタイプのゲームが好きで、パズルゲームなども好きですね。今もスマホで「セーラームーン」のパズルゲームをやっているのですが、めちゃくちゃ面白くてキャラクターをコンプリートしようと頑張っています。

（C） 得能正太郎・芳文社／NEW GAME!!製作委員会

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――最後に、オンエア終盤の見どころを教えてください。

高田：第2期からの新キャラクターである（望月）紅葉ちゃんと（鳴海）ツバメちゃんが、どのようにお話に関わっていくのかが大きいと思います。特に、ツバメちゃんとねねっち（桜ねね）のやりとりは、見た方から色々な意見がでるんじゃないかなと。ねねっちの言うことも、ツバメちゃんの言うことも分かるんですよね。私はツバメちゃんのこともすごく好きなんです。彼女が強い気持ちをもっているからこそ、「NEW GAME!!」の中でこれまででてこなかったような強い言葉がでてきたのだと思いますし。ツバメちゃんを演じている大和田（仁美）さんも、そうした部分を意識しながらやられていますし、他のキャストの皆さんも「NEW GAME!!」が本当に大好きで、それぞれのキャラクターを生かすために全力で演じられています。

――チーム一丸となってゲームを制作しているわけですから、ときには衝突することもあると思います。

高田：色々ぶつかることがあっても、いいゲームを作りたい思いでイーグルジャンプで働いているのは変わらないと思います。そうした現実味をおびた部分も後半ではわりとでてきて、胸に刺さるところがあるかもしれませんが、ぜひ最後まで見ていただけると嬉しいです。そして、切磋琢磨する青葉ちゃんとコウさんの関係がどうなるのか、最後まで見届けていただければと思います。

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