2017年10月15日(日)21:00
「あしたのジョー」原案のオリジナルTVアニメ「メガロボクス」制作決定!
原作・高森朝雄(梶原一騎)氏、作画・ちばてつや氏によるボクシング漫画の金字塔「あしたのジョー」の連載開始50周年プロジェクトが始動し、同作を原案としたオリジナルテレビアニメ「メガロボクス」の制作が決定した。2018年春から放送開始となる。ちば氏は「『あしたのジョー』を愛してくださっているスタッフの皆さんが魂をこめて制作してくださっています。今の時代にふさわしい、全く新しい切り口の、でもどこかに普遍の核がある、骨の太い作品になるんじゃないかな、と、今から楽しみにしているんです」とコメントを寄せている。
1968年に「週刊少年マガジン」(講談社刊)で連載がスタートした「あしたのジョー」は、単行本の累計発行部数が2000万部を超え、テレビアニメ化や実写映画化もされた人気作。身寄りがなく風来坊のように日々を過ごしていた矢吹丈がボクシングと出合い、宿命のライバル・力石徹と対決を繰り広げるさまを描いた。
「あしたのジョー」を原案に制作される「メガロボクス」は、薄暗い地下のリングで八百長試合を行っていたJD(ジャンク・ドッグ)と呼ばれる男の物語。テレビアニメ「進撃の巨人」のビジュアルコンセプトを担当した森山洋が監督&コンセプトデザインを務め、シリーズ構成・脚本を「深夜食堂」の真辺克彦と小嶋健作が共同で手がける。さらに国内外で活躍するアーティストのmabanuaが音楽、トムス・エンタテインメントがアニメーション制作を担当する。
ちば氏は、「『あしたのジョー』が来年連載開始から50年を迎えることになりました。まだ若くて元気だった梶原さんとボクは、ジョーや力石たち、登場人物に負けないくらい毎回真剣勝負で、夢中になって作品に向き合ってきました」と述懐。本プロジェクトに対し、「さまざまな企画が準備されていると聞いています」と明かし、「あらためて長い間愛される作品に関われたことを誇りに思うと同時に、何よりもまずジョーを愛し続けてくださった、ファンの皆さんに感謝の気持ちでいっぱいです」と述べた。
一方、高森氏の長男・高森城さんは「ちば先生と父梶原一騎が、文字通り手を握ったことで生まれた矢吹丈が、ドヤ街に現れ、丹下段平と出会ってから50年という時間が経過しましたと振り返り、「『メガロボクス』では2人が作り上げた精神の部分を、どんな形で再現するのか、あるいはどのようにアレンジするのか、楽しみにしております」と期待を寄せる。
森山監督は、「自分勝手な人間たちが必死に抗い、闘い、ともに生きる。そんな人間たちの物語を最高のチームで作りました。“自分は今、何をしているか”そう考えたことのある人にはきっと届く作品になると思います」と語っている。
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