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インタビュー 2017年10月26日(木)20:30

「ヤマノススメ おもいでプレゼント」あおい役の井口裕香、ひなた役の阿澄佳奈に聞く 飾らず、いつもどおりの自然な感じを大事に

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2013年1~3月に第1期、14年7~12月に第2期が放送されたテレビアニメ「ヤマノススメ」。インドア派のあおいが、幼なじみのひなたと再会し、さまざまな山に挑戦していく姿を、ほっこりとした日常とともに描く作品だ。第2期終了から約3年ぶりの新作となるOVA「ヤマノススメ おもいでプレゼント」が制作され、10月28日からイベント上映が行われる。本シリーズで良きコンビを演じる、あおい役の井口裕香(写真右)、ひなた役の阿澄佳奈(写真左)に作品の魅力を聞いた。

――「ヤマノススメ」をどんな作品だと、とらえられていますか。

井口:かわいい女の子たちのゆるふわな日常感がありつつ、しっかりと山登りが描かれたアニメだと思っています。第1期は5分アニメでしたので、駆け抜けるように各話が終わりましたが、ありがたいことに第2期では尺も15分に延びて2クールとなり、今回OVAにまでなったことで、描写もより細かくなっていったように思います。

阿澄:ストーリーや、山登りの取り組みへの描き方がしっかりしていて、ゆるふわではありますが、実はとても硬派な作品なのではないかと思っています。キャラクター同士の描写もとても丁寧ですよね。うわべだけでない人と人との繋がりがきちんと描かれている作品だと感じています。

――おふたりが演じる、あおいとひなたの関係は、どのようなものだと感じられていますか。

井口:一見すると、私が演じるあおいがお姉さんっぽくて、阿澄さんのひなたは子どもらしさが残る、妹っぽい感じなのですが、実際のところは逆なのではないかと思っています。ひなたは、あおいのことをすごく考えて、いつもアプローチをしてくれていると思うんです。本当はお姉さん目線でいろいろ見てくれているのだなと。そんな関係性は素敵だと思いますし、阿澄さんと私自身の関係にも少し似ているのかなと勝手に思っています(笑)。

阿澄:ふたりの「私たち仲が良いもんね」と自分たちでは決して言わない仲の良さが好きなんです。ケンカもしつつ、お互い分かりあって尊敬もしている。一緒にいて心地いい関係なんだと思います。

――シリーズを4年続けていく中で、ふたりに成長はあったと思われますか。

井口:あおいはとても成長したと思います。そもそも人見知りで、教室で休み時間を過ごすような毎日でしたから。ひなたに引っ張ってもらって、アウトドア志向になっていき、山登りに挑戦して、お友達も増えて、バイトも始めて、だいぶ積極的な子になってきたのではないかと思います。

――第2期で挑戦した富士登山では、高山病のため、あおいだけ頂上まで登りきれず、一度は登山に挫折しかけたことがありました。

井口:そうですね。でも、あそこでスイスイ登頂に成功していたら、今のあおいではなかっただろうなとも思うんです。挫折を経験したからこそ、友人たちからの思いに気がつくことができ、前を向けるようになった気がします。

阿澄:ひなたも、あおいと再会したことをきっかけに、出会いが広がっていきました。彼女ひとりでは山に登らなかったなんじゃないかな。あおいから、ここなちゃん、楓さんと、人の輪ができていって、彼女の世界も広がっていったように感じます。

――「ヤマノススメ」に携わってから、山に興味をもたれるようになりましたか。

井口:「ヤマノススメ」が始まる2年くらい前に、プライベートで高尾山に行こうと阿澄さんから誘われたことがありました。「茶屋で食べるそばが美味しいよ」と言われて、一緒に登ったことがあります。

阿澄:普段は、井口さんがどこどこに行こうと提案することが多いのですけど、その時は私から提案した場所につきあってもらったんです。

井口:歩いて登ったのではなく、ケーブルカーで山頂まで行っただけですけどね。しかも、私がお団子を食べているうちに下りないといけない時間になり、そばは食べられないという(笑)。天狗のいる神社(高尾山薬王院有喜寺)に行ったり、「ヤマノススメ」第1期にも出てきた、頭をなでると運を引き寄せるタコ(ひっぱりだこ)に触ったりはできました。でも、「ヤマノススメ」が決まってからは……。

阿澄:作品内で出合う山に満足してしまって、そこからは行けていないんです。あおいやひなたを演じることで、山に登る疑似体験して満足してしまったといいますか(笑)。行きたい気持ちはあるので、あらためて高尾山もちゃんと登りたいなと、今年の秋を目標にしていましたが、もうだいぶ秋も深まっているので、どうなるか……(笑)。

井口:私たちよりファンの方が断然登られているんですよ。年に数回「ヤマノススメ」のラジオ(「ヤマノススメ ラジオノススメ」)をやっているのですが、メールアドレスはいきているので、番組をやっていない間にも、ファンの方が登った山を写真つきで送ってくださるんです。そのメールのお便りでは、「井口さん、阿澄さんは山に登られましたか?」という一文で、たいてい締められていて、そのたびに私たちは「登っていますよ。人生という山をね……」と返しています(笑)。

阿澄:作品がきっかけとなって山登りが趣味になりましたという方もたくさんいらっしゃいます。見習いたいです。

――山に対する印象は変わりましたか。

阿澄:登っていないので、たいしたことは言えないんですけど(笑)。作品に関わるようになって、山が身近になり、自分の中にあった(登山への)ハードルはだいぶ取りのぞかれた気がします。

井口:天覧山のように、山登りというほどつらくはない山もあって、楽しく、少しずつ挑戦していけるというのも、この作品を通して知ったことです。山の名前もたくさん知ることができましたし、山登りグッズにもくわしくなりました。

阿澄:便利なものがたくさんあるんですよね。オシャレで多機能な時計や、美味しいフリーズドライなどには驚かされました。

作品情報

ヤマノススメ おもいでプレゼント

ヤマノススメ おもいでプレゼント 13

「天覧山に、高尾山、三ツ峠!」これまで登ったいろいろな山と、おもいでが詰まった写真を見ていたあおいとひなた。ふと、あおいの部屋にあった宝箱を開けてしまったひなたは、手作りで不格好のアクセサリーを...

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