2017年11月4日(土)20:30
アルバム「LONDON MAGIC」をリリースした福山芳樹に聞く 「マクロス7」「キングゲイナー」「武装錬金」主題歌制作の舞台裏
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1994年放送のテレビアニメ「マクロス7」の主題歌、主人公・熱気バサラのボーカルを担当して以来、「OVERMAN キングゲイナー」「武装錬金」など、数々のアニメソングを手がけてきた福山芳樹。発売中のニューアルバム「LONDON MAGIC」の制作舞台裏について尋ねながら、アニメソングとの関わりを振り返ってもらった。
――福山さんといえば、「マクロス7」の主題歌と、主人公・熱気バサラのボーカルを担当されていたことが印象的です。何度もお話されていると思いますが、どのような経緯で作品に関わるようになったのでしょうか。
福山:どうして話がきたのか、くわしいところは僕もよく分からないんですよ。ただ、僕に決まったあと、「バリバリのロックの人の歌が作品にほしかったので、実際のロック歌手にお願いしたかった」という話は聞きました。
――主題歌とキャラクターのボーカル部分の両方をやってほしいと、同時に話がきたのでしょうか。
福山:そうですね。未来のロックバンドのギターとボーカルを担当するキャラクターの「吹き替えボーカル」のようなことをやってほしいと言われました。僕は地元が神奈川県で、当時、横浜や横須賀を中心に「HUMMING BIRD(ハミング・バード)」というバンドでライブ活動をしていたんです。そのときに、アニソンの仕事をされていて、「マクロス7」でも曲を書いていた中村裕介さんという方からビクターの方に紹介してもらったのが、最初のきっかけでした。
――最初にお話を聞いたとき、どう思われましたか。
福山:「『マクロス』という作品に、これこれこういう歌手がいます。その楽曲を歌ってほしい」と言われ、当時、僕はレンタルビデオ屋でアルバイトをしていたので、「マクロス」というタイトルを聞いて、すぐにどんな作品か分かったのですが、「マクロス」を見てみたらアイドルが歌っていた。それで、「アイドルは無理だな……」とそのときは思ったのですが、あとから僕がやるのはロックバンドだと聞かされて、それだったら面白いから「ぜひやらせてください」とお返事しました。
――「マクロス7」は、放送当時、大変な人気でした。カラオケで主題歌や作中歌を歌っている人が多くいたのをよく覚えています。
福山:ありがたい話ですよね。ただ、実は「マクロス7」関連のCDや放送のクレジットには、僕の名前もバンドの名前もでていないんですよ。当時は、ネットもなかったですし、曲は大人気でも、僕のことは知る人ぞ知るという感じだったのではないかと思います。
――そうだったのですね。
福山:アニメ雑誌に少し載ったぐらいで、そんなに僕の名前はでていなかったと思います。放送している最中に「LET'S FIRE!!」(1995年5月/日本青年館)という「マクロス7」のライブがあって、そのアンコールで「実はこの人が歌っています」と紹介され、そこからバンドのライブにお客さんがくるようになりました。それまでは2人ぐらいしかこなかったのが、その次は満杯で入りきらなくなって。
――「マクロス7」のボーカルの人だと認知されて、その関連のお客さんがきたのですね。
福山:いっぱいといっても、60人ぐらいのキャパのところですけどね。当時は、それぐらいの規模でやっていたんです。
――その後、アニメ関連のお仕事に関わり続けることになるのですね。
福山:そうですね。バンドの「HUMMING BIRD」では、「シティーハンター(グッド・バイ・マイ・スイート・ハート)」のオープニングをやりましたし(「RIDE ON THE NIGHT」/97年)、「マクロス」のゲームも担当しました(プレイステーション「マクロス VF-X2」オープニングテーマ「GET FREE」/1999年)。あと、テレビアニメの「人形草紙あやつり左近」のオープニング(「光なき夜をゆけ」/1999年)や、「ネクスト戦記EHRGEIZ」「虹の戦記イリス」などのオープニングも担当しました。当時はビクターに所属していて、5枚ぐらいシングルをだしています。
――2002年に放送された「キングゲイナー」のオープニング主題歌「キングゲイナー・オーバー!」も、福山さんの代表作のひとつだと思います。これは、どのような経緯で担当されることになったのでしょうか。
福山:2000年にバンドが解散しまして、しばらくソロで活動をしていたのですが、その2年後ぐらいにビクターの方から声をかけていただきました。「福山くんにぴったりの歌だから」という風に言われまして。
――楽曲を初めて聴いたときの印象はいかがでしたか。
福山:いや、もうすごかったですね。作曲を手がけた田中公平さん自ら、仮歌を歌ってらっしゃって。この曲はアレンジも田中さんなのですが、とにかく今まで聴いたことがないような複雑な構成でした。激しい曲なんだけど、ロック系というわけでもなく、ああいう感じはなかなかなかったと思います。この曲は、バンドの演奏を録音するときから立ちあわせてもらったのですが、レコーディングの仕方も、普通のロックの楽曲とはやり方が違っていて面白かったですね。富野(由悠季)監督もいらしていて。
イベント情報・チケット情報
- JAM Project JAPAN TOUR 2017~2018 TOKYO DIVE【大阪・1回目】
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- 開催日
- 2017年11月5日(日)
- 時間
- 18:00開始
- 場所
- グランキューブ大阪(大阪府)
- 出演
- JAM Project
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