新海誠監督作品のコミックス・ウェーブ・フィルム最新作「詩季織々」今夏公開決定

(C)「詩季織々」フィルムパートナーズ

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「君の名は。」や「秒速5センチメートル」など新海誠監督作品の制作で知られるコミックス・ウェーブ・フィルムの劇場アニメ最新作「詩季織々（しきおりおり）」が、今夏にテアトル新宿ほかで公開されることがわかった。

同作は、中国の3都市を舞台とした3編の物語からなる青春アンソロジー。中国の生活の基礎となる“衣食住行”をテーマとして、30代前半の監督3人がそれぞれの物語を描き出す。

実写映画出身でアニメ初挑戦となる易小星（イシャオシン）監督の「陽だまりの朝食」は、北京で働く青年と、故郷である湖南省の祖母が作る思い出のビーフンにまつわる“食”の物語。“住”をテーマに、離れ離れになってしまった幼なじみとの淡い初恋を描く李豪凌（リ・ハオリン）監督の「上海恋」は、新海監督の代表作「秒速5センチメートル」のオマージュ作品だ。「Haoliners（ハオライナーズ）」の代表を務め、テレビアニメ「銀の墓守りⅡ」の総監督としても知られる李監督は、新海監督に憧れてコミックス・ウェーブ・フィルムにオファーを送り続け、ついに今回の企画を成立させたという。

また、広州に住む人気モデルと専門学校生の姉妹を通じて“衣”を描く「小さなファッションショー」では、新海監督作品で多年にわたりCGチーフを務めてきた竹内良貴が、劇場公開作品の初監督に挑む。作品づくりのために実際に広州を訪れたという竹内監督は「近代的な真新しいビルが立ち並び、かと思えば昔ながらの町の風景もそこかしこに息づき、それらがものすごい速さで変化していくという、まさに時代の変化を絵に表したかのような光景がそこにはありました」と街の様子に刺激を受けた様子で、「そこで暮らす人々はどのような思いを抱いて生活しているのでしょうか。様々な人たちがいると思います。幸せな人、つらい人、未来に希望を抱く人、あるいは流されて生きている人もいるかもしれません。いろいろ想像することができると思います。この僕の作品は服をキーにして姉妹の関係性の変化を描いていますが、それを通して何か感じ取れるものが見終わった後に残ってくれれば幸いです」と話している。